言いたいことは言えちゃうこんな世の中 第21冊 | 平田勝久 連載コラム
後戻りが出来ないくらいに暑く溶けそうな季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?体調など崩されていないでしょうか。こんなに暑い日にはアイスクリームがピッタリですよね。夏の熱帯夜にアイスクリーム食べると、なんでもない1日の終わりも何かの始まりみたいに幸せに思えるんだぜ。
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どうもtk2tkの平田です。
恥ずかしくて仕方がなかったタカツタカというイントネーションにも慣れ、少し愛おしささえ感じ始めました。
名付け親のあなたどうもありがとう。
何を隠そうこのバンド名はファンの皆様に募集をし、頂いたモノの中から決めた名前です。おそらく立案してくれた方も、こんなに活発に活動していくバンドを命名するとは思わずに、つけてくれたのかも知れませんが、大切に一生背負わせて頂きます。押忍。
7月22日から2曲連続でのリリース。曲聞いてくれたかな?
は?このコラムはたまたま開いたから仕方なく読んでやってるけど、そもそもお前の曲なんか聴いてないよ。って?え?あなた聴いてないの?ちょっと今すぐ聴いて来て下さい。
はぁ…どうします?とりあえずアイツが曲聞きに行ってる間ちょっと待つ?え?じゃあ先に進みましょうか。
曲について隅から隅まで語るような野暮な事はしたくないですが、せっかくのファーストシングルなので少し語ろうかと思います。どっちやねん。
「アイスクリーム」はもともと「独り占め」というタイトルでした。これはreading noteというバンドが活動休止して、1人での活動を始めて最初に書いた曲。活動休止前の最後のライブで感じた感情を、曲に形にしたくて作りました。
時間はいつだって流れていて止まることはなく、夜が来ればいつかは朝が来る。その反対も然りで、深い夜の片隅で朝が来るのを待ち焦がれてる人もいれば、この瞬間が永遠に続けばいいのにと、叶うはずのない願いに祈りを捧げる人もいる。
あの時の自分は間違いなく後者であり、この瞬間を真空パックできるならいつまでも冷凍保存したいくらいの気持ちでした。でも冷凍保存しても外に出して鑑賞してるといつか必ず溶けていく。そういう儚さも表現したかった。
そしてtk2tkとして独り占めのレコーディングをスタートして、形になった時に、ある人からタイトルは「アイスクリーム」の方が良くない?と意見を頂きました。もちろん尊敬する恩師からの言葉なので、「は?無理無理。」なんて言える訳もなく、ちょっと考えますとその場をしのいだ。
そこから数日悩みに悩んだ。
確かに、「独り占め」というワードでは自分一人の中で全てが留まってるような気がして、「アイスクリーム」であればもっと世界観は広くなり、いやらしさも増幅されるような気もした。迷いに迷って、「アイスクリーム」にしました。書くとあっさり決めた感じになってるけど、本当はネチネチと考えてました。笑
固定概念や先入観って不思議なもので、最初はとても抵抗がありましたが、今は「アイスクリーム」で僕の頭は順応し、このタイトルにして良かったと感謝をしております。
さぁこの文章を読んだうえで、もう一度アイスクリームを聴いてみてください。ここの歌詞はそういう事?とか色んな想いがめぐると思います。でもそれは考えすぎかもしれないし、もっと違う意味が含まれてるのかもしれないし、そんな事考えだすと歌詞って面白いんですよね。どうかtk2tkもこの「アイスクリーム」という曲も、もっともっと愛してもらえるモノなりますように。そう、世界中の人達から愛されるあのジェラートのように。
tk2tk『なんでもない』Official Music Video
tk2tk『アイスクリーム』Official Music Video
2019年6月29日をもって14年間の活動を休止したreading noteのフロントマン平田勝久とギタリスト遠藤タカヒロがスタート。 https://tk2tk.jp/ |
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