言いたいことは言えちゃうこんな世の中 第4冊 | reading note 連載コラム
どうもネガティヴ代表平田です。熊たちが冬眠する時期がやって来ました。犬は喜び庭駆け回り、猫はコタツで丸くなる。コタツで寝るとなぜ風邪をひくって昔の人は言ったのでしょうか。コタツが1番暖かい気がする。
さて突然ですが、バンドマン語録ってご存知ですか?※本屋では販売されていませんので探さないで。
バンドマンの中では至極当たり前のように交わされる言葉があります。まあ知らなくてもあなたの人生に1ミリも影響しないと思いますが、雑学にも満たないムダ情報をここに書きたいと思います。題して「あなたの知らない世界」
俺たち世代にはライブよりも打ち上げが本番みたいな風潮がありました。どんなにいいライブをしても、打ち上げで評価されなければ先輩やライブハウスの人に可愛がってもらえない。逆を言えば打ち上げで「パンチ」をみせられれば、可愛がってもらえるのです。さて一つの疑問が浮かびましたでしょう。「パンチ」って何?
そう、今回はこの「パンチ」についてダラダラと書いていこうと思います。
バンドマンの定義する「パンチ」とは気合いの事です。バンドマンって生き物は気合いの入った人間が大好物。そして打ち上げではもっぱら一気飲みが好き。何かにつけて立ち上がっては皆を集合させ乾杯を繰り返す生き物。これはもう地獄絵図そのもの。昔は何度も生死を彷徨ってました。急性アルコール中毒一歩手前。ここでは言えないエピソードまみれ。それでもその「パンチ」というまるで絵空事のような、勇者が必ず手に入れたい剣のような、理由なき称号を手に入れたくて目の前のグラスを空にする事だけに意識を集中させていました。ボクサーが聞いたら「違う違うパンチってのはこうだっ」てぶん殴られそうですが。
そしてその「パンチ」という称号を手にしたバンドマンは後輩と呼べる猛者達の前で、まるでチャンピオンベルトを見せびらかす世界チャンピオンのように我が「パンチ」をこれ見よがしに披露し、それに魅了された猛者は熱狂し我こそはと後へ続いていく。一方冷めた若者達は打ち上げという場をこの上なく毛嫌いし、参加権すら放棄するのでした。そしていつしか「打ち上げ」というワードそのものが死語になりつつある昨今のライブハウス事情。このお話し信じるか信じないかはあなた次第です。
もしこの先、貴方が「パンチ」という尊い言葉を引用したいのであれば、イントネーションが世間一般に使用する「パンチ」のそれとは異なりますのでお気をつけあそばせ。
ちなみに余談ではございますが大阪の街ではバンドマンでなくても、自分の想像を遥かに超える出来事や物体そのものを讃える際に「パンチ効いてる」と応用する時があります。これについてはバンドマン語録(初級編)ではなく大阪語録(応用編)なのでまた別の機会にご紹介します。
このコラムもいつか「パンチ効いてるね」って言われます事を祈って、ここらへんで終わります。最後まで読んでくれてありがとう。
今月のオススメの本は『伊坂幸太郎/終末のフール』
八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡すると予告され当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちの物語。余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。
伊坂幸太郎は大好きですが、これはもう本当にオススメ。シュールな部分もダークな部分も全てが愛おしくなる。毎回言いますがオススメです。
reading note「性癖」-MUSIC VIDEO-
最新作品
reading note『人間味』
発売:2017年6月28日(水)
価格:1,800円(税込)
品番:FFCR-0003
レーベル:for future company records
収録曲:
1. ケダモノ
2. 人間味
3. 性癖
4. 五月の雨
5. 夢想病
6. 食べ頃
今月のおすすめ本
終末のフール
著者:伊坂幸太郎
発売:2009年6月26日(文庫版)
価格:680円
ライブ情報 w/ Anly, A11yourDays, CICADAminimal set, CRCK/LCKS, Half time Old, showmore, UNIDOTS, イトデンワ, 神はサイコロを振らない, .(dot)any |
10月17日(火)には渋谷TSUTAYA O-nestにて初のフロアワンマン「お好きなところからご賞味あれ」を開催。チケットソールドアウトで、大盛況のうちに終了している。 https://www.readingnote.net/
reading noteのボーカルギター |
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