言いたいことは言えちゃうこんな世の中 第2冊 | reading note 連載コラム
春は花粉症、夏は暑い、冬は寒い。そんなの当たり前。でも僕にとって唯一の楽園だった秋もついに花粉症になってしまいました。
どうも平田です。
秋が一番好きでした。食欲よりも、オシャレよりも、読書よりも、何よりも花粉がない心地の良い気候なのは秋だけだったから。それなのに今鼻をかみながらこのコラムを書いています。
耳鼻科に行かなければ。
第2回目を書いているという事は、無事クビにならずに書く事を許されたという事。これも愛読してくれている皆様のお陰でございます。
しかし、前回は自己紹介的なモノだったので様子見でしょうね。この2回目に何を書くかによっては即閉店ガラガラなんて事もありそう。怖い怖い。
言いたい事も言えちゃうってタイトルなんだから、「おいおい!やっぱロックバンドのボーカルは言っちゃうね〜」ってくらいの炎上welcomeな内容を書くべきなのか、詞を書く人間として「やっぱり作詞してる人の頭の中は違うな〜」と一線を画するのか。そんなどうでもいい悩みと妄想を続け一ヶ月が過ぎました。
毎日どこかにネタが落ちていないかと、交差点でも夢の中でもこんなとこにいるはずもないのに、まさに山崎まさよし状態。
探し物はなんですか見つけにくいものですかと陽水様も顔を出してくださいました。
という事で今回は愚痴を書きます。
先日新宿のとあるセレクトショップへ出かけました。こう見えて無類の服好きなんです。ブランドが好きとかではなく、バカみたいに高額の服も激安の服も、分け隔てなく良いものは良い派。
そんな僕は服屋へ行くと買いたい病がすぐに発生するため、あまり立ち寄らないようにしてますが、その日はなんとなく吸い寄せられるようにふらっと店へ…
「エエやん」
「これもエエやん」
すかさず店員が寄って来る。そんな事もあろうと常にイヤフォンin my ear。聞こえてません風を装いかわし続けること5分。試着したい。。着てみたい。。
「人のセックスを笑うな」という映画で我らが永作博美先生も「触って見たかった」と生徒に手を出した言い訳をしてましたから。そりゃもうこの欲望は止められません。心の中を見透かしたかのように店員がまた近寄って来る。
「試着されますか?」
「…YESSSSSSSS」
負けた。コイツやり手やな。
「着るだけはタダ、着るだけはタダ、着るだけはタダ」
大切な事と呪文は三回唱える
着てみるとこれがまた似合う。
「ほ、ほ、欲しい」
財布と相談するまでもなくNGな金額。泣く泣く気持ちだけ頂きましたと試着室へ戻ろうとすると。
「いやいやお客さん。試着したのに買わないとかないですよ」
「ん?」
手のひらの言葉じゃ言い表せないこの気持ち。笑えない。気の利いたジョークにしてもそれは笑えない。
CDショップで視聴したらそのCDを買わないといけないのか、楽器屋で試奏したらその楽器を買わないといけないのか、食品売り場で試食したらその食品を買わないといけないのか、そんな訳ねぇよ。
この服いいなって思っても、試着したら買わないといけない風潮なら服屋なんてもう行かねぇーよ。もう一度言う。冗談にしても笑えない。ナンセンス。接客のしつこい店が増えて着てる。競争や課せられたノルマがあるのもわかるけど、服は着て確かめたいのよ。楽器だってなんだって体験してなんぼ。それを逆手にとって脅迫まがいな接客は解せない。。どうかしてるぞアパレル業界!!
と少し長くなりましたが「王様の耳はロバの耳」ばりの森の中の葦に語りかけたつもりでこの話を受け流して頂ければと思います。ありがとうございました。
オススメの本。今月はこれ。「パイロットフィッシュ」これ本当に名作。3回は読み返して、ボロボロになってまた買い直したくらい好き。この物語にインスピレーションを受けて書いた曲があるくらい。先入観なしに一度読んで見てくださいな。
reading note「性癖」-MUSIC VIDEO-
最新作品
reading note『人間味』
発売:2017年6月28日(水)
価格:1,800円(税込)
品番:FFCR-0003
レーベル:for future company records
収録曲:
1. ケダモノ
2. 人間味
3. 性癖
4. 五月の雨
5. 夢想病
6. 食べ頃
今月のおすすめ本
パイロットフィッシュ
著者:大崎善生
発売:2004年3月25日
価格:605円
ライブ情報 |
10月17日(火)には渋谷TSUTAYA O-nestにて初のフロアワンマン「お好きなところからご賞味あれ」を開催。チケットソールドアウトで、大盛況のうちに終了している。 https://www.readingnote.net/
reading noteのボーカルギター |
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