みんなのこどもちゃん、5ヶ月連続デジタルリリース第3弾「死んだうた」本日7月1日配信開始。渋谷で無料ワンマンも
みんなのこどもちゃんが、5カ月連続デジタルリリースの第3弾「死んだうた」を本日7月1日(月)に配信リリースした。
みんなのこどもちゃんは、人と関わりをうまく持てない『壁』を持つ「ほのか」と「しなもん」によるユニットで、自らの存在意義、自分の居場所を見つけるために2016年に新宿歌舞伎町を拠点に活動を開始。2018年5月に発表した1stフルアルバム『壁のない世界』は、これまで活動していたアイドル界隈のみならず、バンド界隈も巻き込み幅広い層から支持される作品となっている。
この連続リリースは8月からスタートするワンマンツアーのファイナルとなる8月29日(木)の恵比寿LIQUIDROOM公演に向けたもの。
また、本日7月1日には渋谷CHELSEA HOTELにて無料ワンマンライブ『-死んだうた-Release event』も開催される。
そして、ワンマンツアーのファイナルとなる恵比寿LIQUIDROOM公演のその先に、二人は「みんなのこどもちゃん」として進み続けるのか、他の道に向かうのか。全てはほのかとしなもんに委ねられることも示唆された。
ロマン優光氏によるライナーノーツが公開された。
本作『死んだうた』は自死したと思われる語り手による楽しげな一人語りから始まる。初期作品の歌詞を思わせるストレートなテーマの作品であるが、かっての作品ではあくまで「死んでいたい」「死ねばいい」「殺したい」といった願望として語られていたものが、ここでは既に決行されたものとして語られている。一つの結論と決断がここにはある。
世界への違和感、もし世界がそのような形なら私は必要としないというのが初期作品のテーマなら、『死んだうた』ではそれらの問題に一つの結論がつけられている。人間はくだらなく、世界と私は無関係であり、生の意味など何もない。完全なる訣別が唄われている。
ただ、それは陳腐な絶望といったものとは無縁なものだろう。ありがちな苦悩。ありがちな悲哀。ありがちな憎しみ。それらは結局は他者あってのものであり、他者からの共感を求めるがゆえのものでしかない。テンプレートのような生きづらさの発露は結局は安易な救いを求めているだけに少ない。
そういったありふれた表現と、みんなのこどもちゃんの世界観、ほのかの世界観には大きな隔たりがある。そこには共感というものが必要とされていない。ここにあるのは世界の形に対する認識と、それに対する決意の表明でしかない。毅然とした態度で表明された明確な意思が、他者を必要としない純粋な個として屹立している。
自殺することについて肯定的に語り、人生に意味はないと語る。一般的な考えでは絶望的でネガティブなテーマであるはずなのに、本作はこどもちゃん史上で最もポジティブなフィーリングに溢れている。それは何故なのであろうか?
単純に曲調によるものと考える人もいるかも知れない。楽曲的な側面で語るなら、アメリカのハードコアパンクを基調にしながら様々な音楽をミックスしていった90年代初頭の日本のバンド群を思わすハードかつポップで疾走感に溢れるものだ。メロコア以前に存在したポップなハードコアパンク、楽曲担当のJin氏が90年代初頭に慣れ親しんでいた日本のバンド、例えば初期のニューキー・パイクスやビヨンズやその周辺のバンドを想起させるようなサウンドである。その解放感、疾走感が全体のポジティブなフィーリングに貢献しているのは間違いのないところだろう。
しかし、単純にそれだけであるなら、ポップでな疾走感のある楽曲にネガティブな歌詞がのった皮肉の効いた曲に過ぎず、全体に漂うポジティブで突き抜けた空気を獲得することはなかったであろう。相反する要素を含むサウンドと歌詞が噛み合わないことで面白みが生まれるということではなく、その二つが絶妙に噛み合って相乗効果を起こしているのだ。
「突き抜けた」という表現を使ったが、ここにあるのは何かを突破した解放感である。歌詞の流れの中にはストレートな怒りの表出も存在するが、最終的に残るのは清々しい解放感と力強さだ。何一つとしてポジティブな言葉などないのに、結果的に残るはポジティブな感覚なのである。
一聴すると初期に返ったようにも思えるが、初期の作品に見られた迷いのようなものは既になく、はっきりとした決意がそこにはある。その混じりけのない解放された意識の存在はあくまで力強く、全てがひっくり返され、そこから何かが始まる予感を感じさせる。それは何だかわからないのだけどキラキラしていて、眩い光の中に毅然とした姿で立っている。
ロマン優光 / ライナーノーツより
みんなのこどもちゃん / 5カ月連続デジタルリリース第3弾「死んだうた」
発売:2019年7月1日(月)
価格:250円
品番:OUCHI-006
レーベル:OUCHI MUSIC
みんなのこどもちゃん / 5カ月連続デジタルリリース第2弾「ひとりごと」
発売:2019年6月1日(土)
価格:250円
品番:OUCHI-005
みんなのこどもちゃん / 5カ月連続デジタルリリース第1弾「壁」
発売:2019年5月1日(水)
価格:250円
品番:OUCHI-004
5カ月連続デジタルリリース スケジュール
・2019年5月1日(水) 「壁」
・2019年6月1日(土) 「ひとりごと」
・2019年7月1日(月) 「死んだうた」
・2019年8月1日(木) 「タイトル未定」
・2019年9月1日(日) 「タイトル未定」
人と関わりをうまく持てない『壁』を持つ少女ふたりが
誕生日:1998 年 10 月 17 日 中学の頃からから不登校になり引きこもり何気なく始めたブログが同世代の女の子に絶大なる支持を得る、1日の観覧数 25 万件を超えるカリスマブロガーとなり NHK「R の法則」などメディアにも出演するまでになる。
誕生日:2002 年 12 月 17 日 ほのかの SNS を見ていた不登校気味の美少女、ほのかに会うため歌舞伎町のカフェに行き運命的な出会いを果す。 |
インフォメーション
タイトル | : | 死んだうた-Release event |
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開催日時 | : | 2019年7月1日(月) OPEN 19:00 / START 19:30 (予定) |
開催場所 | : | 渋谷CHELSEA HOTEL (東京都渋谷区宇田川町4-7-B1) |
料金 | : | 入場無料(ドリンク代別) |
アクト | : | みんなのこどもちゃん |
連絡先 | : | |
WEBサイト | : | みんなのこどもちゃん 公式サイト |
WEBサイト | : | みんなのこどもちゃん Instagram |
: | https://twitter.com/kodomocafeid | |
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