2023-01-19 11:00 Fuhito Kitaahara

TOMC、新作EP『MORAL (Original Soundtrack)』リリース。如月小春の代表作に捧ぐ「都市生活者の祈り」としてのアンビエント

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TOMCが、新作EP『MORAL (Original Soundtrack)』をデジタルリリースした。

 
TOMCは、古今東西の楽曲スタイルに都市の環境音や日常の生活音を交えた多層的・折衷主義的な作風で知られるビート&アンビエントプロデューサー。昨年2022年12月りりーすのngtkntr(永田健太郎)とのジャズ・ヒップホップ調の作品「Sure Vibes」も記憶に新しい。

 
今作は、1980年代を代表する劇作家のひとりであり、坂本龍一氏との交流でも知られた如月小春氏の代表作『MORAL』リブート版である<演劇プロジェクト〈円盤に乗る派〉公演>のサウンドトラック集。

 
バブル景気前夜の「都市」「消費社会の身体」を描いた同作のエッセンスを、TOMCはアンビエントやヴェイパーウェイヴ、さらには坂本龍一にも通ずる荘厳でドラマティックなポスト・クラシカルの要素を織り交ぜて表現。曲ごとに”チル”と”エモーション”が交錯する緻密な構成は、単なるサウンドトラックの枠を超えて、現代の都市生活者にも新鮮な感情をもたらす内容となっている。

 
アートワークは、Local Visionsのレーベルメイトであるミヤオウ氏が担当した。

 
なお、〈円盤に乗る派〉公演『MORAL』は、2月5日(日)までの期間限定で配信で視聴することができる。詳細は〈円盤に乗る派〉公式サイトおよびTwitterをチェックしてほしい。

 
 

 
TOMC『MORAL (Original Soundtrack)』

発売:2023年1月18日
価格:900円
仕様:デジタル

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配信サイト一覧

収録曲:
1. Family
2. Private
3. Sinking
4. Moral

 



 
TOMC(トムシー)

ビート&アンビエント・プロデューサー。
カナダ〈Inner Ocean Records〉、日本の〈Local Visions〉等から作品を発表。リリースごとに明確なコンセプトを掲げ、独自の波形編集で作り込まれたジャズ・ヒップホップやアンビエントの作品群で知られる。
2020年、EP『Lunar Maria』がiTunes国内ニューエイジ・アルバムチャート1位を獲得。2022年には楽曲「Honesty (feat. arcomoon)」がApple Music米国チャート83位を記録するなど、国内外でリスナー層を広げている。

近年は長谷川時夫 (タージ・マハル旅行団) が結成した集団即興演奏コレクティブ〈Stone Music〉に参加。一方でハウスやディスコ〜R&BのDJとしても長いキャリアを持つなど、シーンの枠に捉われない活動を展開している。

メジャー/マイナーを問わず広範囲な音楽知識を活かし、サイゾー・Mikiki等ウェブ媒体や専門誌〜Kankyo Records・ディスクユニオン等レコード店への寄稿、J-WAVE等メディア出演も多数。


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