2022-01-04 12:00 Fuhito Kitahara

TOMC、初アンビエントフルアルバム『Music for the Ninth Silence』1月7日にカセットとデジタルでリリース。演奏時間を4分33秒で統一

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TOMCが、初アンビエントフルアルバム『Music for the Ninth Silence』を1月7日(金)日本時間16時にカナダのInner Ocean Recordsよりリリースすることになった。

 
TOMCは、古今東西の楽曲スタイルに都市の環境音や日常の生活音を交えた多層的・折衷主義的な作風で知られるビート&アンビエントプロデューサー。気鋭のレーベルからのリリースやディスクガイドへの寄稿でも知られる音楽家だ。

 
今作は、吉村弘やエリック・サティ、スティーヴ・ライヒなどを意識したTOMCの電子ピアノ演奏により制作。全8曲の演奏時間は4分33秒で統一されている。

 

各曲のタイトルは心理学者カール・ユングの8つのタイプ論と、TOMCが想起した東京都内の地名を併せ持った形式で統一されており「カテゴライズできない感情や、静寂の時間」を東京という大都市になぞらえた意欲作に仕上がっている。

 
Inner Ocean Recordsは2012年の設立以降、bsd.uやeeveeをはじめ、現代のローファイ・ヒップホップ・ブームの立役者を多数輩出。シーンの中心的存在であった一方、サブレーベル「Drift」ではアンビエント作品のリリースも平行して行ってきた歴史を持つ。
今作はInner Ocean Records本体からのリリースとしては異例の全編ビートレスの作品であり、レーベルやビートミュージック・シーン全体のファンにとっても見逃せない、特異な立ち位置の作品となっている。

 
収録曲「Extraverted Sensing (Akasaka)」がInner Ocean RecordsのSoundCloud上で先行公開されている。また、TOMCのnoteにてレーベル公式解説の日本語訳と、今作の詳細な補足が公開されている。併せてチェックしよう。

 
 

Inner Ocean Records · TOMC – Extraverted Sensing (Akasaka)

 
 

 
TOMC『Music for the Ninth Silence』

発売:2022年1月7日(金)日本時間16時
価格:カセット $12 / デジタル 1,600円
品番:INNER164
レーベル:Inner Ocean Records
仕様:Digital / Streaming / Tape Cassette

 
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収録曲:
01 Extraverted Sensing (Akasaka)
02 Extraverted Intuition (Shibuya)
03 Extraverted Thinking (Shinjuku)
04 Extraverted Feeling (Kudan)
05 Introverted Sensing (Hibiya)
06 Introverted Intuition (Tsukiji)
07 Introverted Thinking (Kiyosumi)
08 Introverted Feeling (Nihonbashi)

 



 

TOMC(トムシー)

ビート&アンビエント・プロデューサー / キュレーター。
カナダ〈Inner Ocean Records〉、日本の〈Local Visions〉等から作品をリリース。「アヴァランチーズ meets ブレインフィーダー」と評される先鋭的なサウンドデザインが持ち味で、近年はローファイ・ヒップホップやアンビエントに接近した制作活動を行なっている。
レアグルーヴやポップミュージックへの造詣に根ざしたプレイリスターとしての顔も持ち、『ニューエイジ・ミュージック ディスクガイド』『シティ・ソウル ディスクガイド 2』(ともにDU BOOKS)などの書籍や、Mikiki等ウェブメディアへの寄稿も行なっている。現在はサイゾー「ALT View」を連載中。



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