左から「クリーム・ピスタチオ」「ピーチ・ピンク」「キュラソー・ブルー」

 
Caramel’s Guitar Kitchen V3_ネオ・アンティーク・シリーズ

 
まず目を引くのは3種のカラーラインナップ。グリーン、ピンク、ブルーと、どれもヴィヴィッドさを抑えたくすみカラーで絶妙なレトロ感を醸し出し、今まで有りそうで無かった色に仕上がっている。カラーは当初1色の予定だったが、1つに絞りきれないほど気に入った色が出来上がってしまい、3色を同時リリースすることにしたのだという。

「デニムを履きこなすような感覚で使って欲しい」（クラフトマン・片田）


「ネオ・アンティーク・シリーズ」という名前の由来はその塗装にある。従来は何回もラッカーを塗り重ねてはサンディングを繰り返してボディー表面を艶やかに仕上げるが、今シリーズは木材本来の表面をそのまま生かし、ウッドシーラーで最低限の目止めをして薄く着色するだけに留め、その後の磨きなどの工程を省くことによりコストカットを試みた。

それゆえ薄い塗膜は傷つきやすく塗装が剥がれることもあるが、木材の個性、質感と温もり、ボディの鳴りは逆に活かされる。使い込むほどに付いたキズさえカッコ良く”味”となり、まるで革の財布や、デニムジーンズのように”自分だけのギター”になってゆく。アンティークでありながら新しい、そんな意味合いが込められている。

 
スペックは一見テレキャスター・タイプだが、ボディーはマホガニー材で作られており、アルニコVのシングルピックアップ（フロントとブリッジの2つ）と相まって中音域に深みと芯があるサウンドで、様々なジャンルの音楽に対応できる。サテンフィニッシュのネックはサラサラとしていて手触りがよく、スムーズなフィンガリングをサポートする。ストラップピンも一回り大きく、激しいライブステージでも落ちにくい。

Specification

Body：Mahogany
Body Finish：Antique Satin Finish
(Base: Nitrocellulose Lacquer /Coloring:Acrylic Lacquer)
Neck Material：Maple
Fingerboard：Rosewood 300R
Frets：22
Fret Size：Medium wide
Scale Length：648mm
Nut：Graph Tech NuBone
Pickups(Front)：Roswell GoldFoil AlnicoV
Pickups(Bridge):SingleCoil Alnico V (made in Japan)
Switching：3-position(CRL)
Controls：MasterVolume×1(CTS) /MasterTone×1(CTS)
Bridge：3-way brass saddle bridge/Double side cut
Peg：GOTOH
Strap Pin：GOTOH Ep-B3

販売価格：199,000円（税別）

※専用ハードケース別売り

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Katada Takeshi

クラフトマン：片田武司(福岡県在住/元ラーメン屋）
craftsman:Takeshi katada
(Lives in FUKUOKA /former Ramen chef)
― 17歳で上京。ギターの弾き方より先に作り方を覚える。ラーメン屋など幾多の職を渡り歩く傍ら30年以上ギター作りを続けている。福岡に拠点を移し、56歳でクラフトマンとして一念発起。完成したギターを手にした時の喜びは何ものにも代え難い。