2022-02-25 11:15 Fuhito Kitahara

TAMIW、初EP『Floating Girls』からシャフィーク・フセイン参加「HAFU」MVプレミア公開。全曲ライナーノーツも

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TAMIWが、本日2月25日(金)にデジタルリリースした初EP『Floating Girls』から「HAFU」のミュージックビデオを21:00にプレミア公開することになった。

 
TAMIWはtami(Vo.)を中心に結成したポスト・トリップホップバンドで、バンドフォーマットながらサンプリングやアナログシンセを駆使したサウンドはベースミュージック、ヒップホップを経由したエレクトロニックなトラックを基調としており、絶妙なバランス感覚でオルタナティヴミュージクをつくりあげている。

 
初EP『Floating Girls』は、コロナ禍を通してよりパーソナルで身近なテーマについて考え制作された作品。

 
この曲「HAFU」は、アンダーソン・パーク、ロバート・グラスパーなどの作品でも活躍するプロデューサー / ラッパー:Shafiq Husayn(The Sa-Ra Creative Partners)とのコラボ曲だ。

 
MVは、Shafiq Husayn本人も出演し、バンドが運営するスタジオ「Hidden Place」のある大阪の寺の本堂も撮影に使われたとのこと。

 
なお、3月5日(土)には表参道WALL&WALLにてリリースライブも決まっている。ゲストにgatoを迎えてのツーマンライブとなる。

 
Vo.tamiによる全曲ライナーノーツも届いている(下に掲載)。MVと合わせてチェックしよう。

 
 

Shafiq Husaynによるコメントが発表された。

楽しいプロジェクトに参加でき、HAFU について日本での状況を勉強するいいきっかけになった。 近年はプロデューサーとしての仕事が大半だが、ラッパーとしてキャリアをスタートしたので、初心に帰ることが できました。
日本のリスナーに聴いてもらう機会をいただき、感謝しています。

 


TAMIW – HAFU (Official Music Video)
2022年2月25日21:00 プレミア公開

 


Single “7-5=”リリース記念◇TAMIW mini concert “from Hidden Place 秘密基地より” (2022/2/11)

 
 

 
TAMIW『Floating Girls』

発売:2022年2月25日(金)
価格:1,200円
レーベル:Bigfish Sounds
仕様:Digital

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収録曲:
01. Lights
02. F_A_T_H_E_R
03. HAFU
04. Pure Psycho Girl
05. 7 – 5 =
06. The hardest thing I’ve ever done.

 

Vo. tami EP『Floating Girls』ライナーノーツ

 
Floating Girls EP

2020 年代を生きるアーティストとして、新型ウィルスの話題は避けられないと思います。世の中の様子は大きく 変わり、誰もが強いストレスを受けざるを得ませんでした。インターネットでの誹謗中傷なども日々目に付くなか、 身近な人達や自分自身に寛容でありたいという気持ちが強くなっていきました。何かを肯定も否定もしないという ことは他人だけでなく自分も赦してあげる行為であり、優しさなのではないかと思ったのです。本作では、よりパ ーソナルなテーマに対し曲ごとに掘り下げ、白黒をつけることだけが正解ではないという共通のメッセージを込めました。

 
01. Lights

言わずもがな、2020 年は自分たちを含め全ての人々が一つの未知のウィルスに翻弄された年でした。私たちの 足元はグラグラと揺さぶられ、他人を思いやる余裕や、未来を見通すことも難しい事態になってしまいました。け れど、暗闇の中からはどんな小さな光も見えるということ。間違いなく起こった不測の事態の渦中、不安の中で 自身の存在する意味・光の先に、もがきながらもいつかはたどり着ける”希望”をこの曲に込めました。

 
02. F_A_T_H_E_R

今回の EP の中でもかなり個人的な私信に当たる作品です。
これまで発表した中でも家族に関する気持ちやストーリーを盛り込んだ曲は複数存在しますが、今回が一番冷 静に曲にすることができたかもしれません。
家族は大切な存在で、愛せるのなら愛するのが一番だと思います。けれど、現実的にはそれが難しい時も多々 あります。そんな時はこう思えばいいのかもしれません。
「まあ、元気でやってるならそれでいっか」

 
03. HAFU

どの国にも民族や国籍を巡る争い・差別は存在します。色・顔の特徴など、そもそもそれらが全く同じ人など存在 しないはずなのに、人はカテゴリを作った上でそれにはめ込み差別化するのです。私は韓国にルーツを持ち、日 本に生まれました。容姿だけではどちらの国の人間かは分かりにくいため、表立っていじめを受けることはほと んどありませんでしたが、それでも違和感を覚え、傷つくような場面も多々ありました。私のアイデンティティはど こにあるのか、根っこがゆらゆらし、どちらにも認められていないような感覚は常に持ちながら生きています。私 にとってこれらの体験を表に出すことはとても勇気のいることでしたが、今回コラボレーションしてくれた Shafiq や 仲間の力を借りて初めて告白します。同じような気持ちを持つ方々や、これらの問題に日々立ち向かう人々、逆 に一度も考えてみたこともなかった方々へ、この曲をおくります。

 
04. PurePsychoGirl
これまでたくさん見てきた”ある類の女の子達”をずっとサイコだと感じていました。
彼女達は容易く人の心に入り込み、振り回し、ズタボロにするのが本当に上手です。
ゲームなのか?自分本位なのか。長年彼女達の本質を掴みきれずにいましたが、ただ自身の欲望や希望に従 っているだけで、望みを叶えてくれない他人にむしろヤキモキしているのかもしれないなと思い立ちました。彼女 達はもしかすると一番純粋な女の子なのかもしれません。

 
05. 7 – 5 =

7:全て
5:自由
2:女性
先日とあるキャラクターグッズがジェンダーバイアスを助長するとして販売中止になったというニュースを見かけ ました。ジェンダーに限らず、人が生まれ、育つ過程において何かしらのバイアスを持つことは自然なことのよう に私は感じます。それらを解きほぐし、理解し、理解される” 多様性”を持つことはできないのか?こういった禁 止・強制はまた違ったバイアスを生むのではないかという疑問や、それに伴い湧き出る怒り・不安を曲・詞・タイト ルに込めました。
7-5 が 2 にならない未来を。

 
06. The hardest thing I’ve ever done.

かつて私は、四匹の犬達と共に暮らしていました。
その幸せな日々は当たり前のように暖かく、失う時が必ず来ることをも忘れさせてくれました。彼女達が立て続け に天国へ行ってしまった後、深い悲しみと共に大きな穴が空いたのを確かに感じました。それなのに、忙しい 日々の中で確実に少しずつ、悲しみは癒えていってしまったのです。私にはそのことがとてもつらく感じました。 まだ悲しんで、恋しんで、泣いていたいのに。その気持ちをも忘れてしまうことを恐れ、私は曲にすることにしまし た。
誰にだって起こること。でもそれは、とても、とても辛い出来事。だからまだ、無理に乗り越えなくてもいいんだよと 言ってあげたいのです。

 


 
Shafiq Husayn

著名アーティストの作品への参加や、自身が属するユニット Sa-Ra Creative Partnersとしての諸作もジャンルの垣根を超え幅広い支持層を獲得しているL.A.の奇才プロデューサー/ソングライター。
同郷のリリシスト Bluのアルバムを全編プロデュースした『THE BLUEPRINT』や、2nd Album『The Loop』では、Thundercat、Erykah Badu、Flying Lotus、Bilal、Anderson .Paak、 Hiatus Kaiotye、Robert Glasperらが参加し話題となった。

https://soundcloud.com/shafiq-husayn


インフォメーション

タイトル TAMIW「Floatng Girls」EP Release Live
 
開催日時 2022年3月5日(土)
OPEN 18:30 / START 19:00
 
開催場所 表参道 WALL&WALL
(東京都港区南青山3-18-19 フェスタ表参道ビルB1)
 
料金 3,500円
※オールスタンディング、整理番号付、ドリンク代別途要

[チケット]
チケットぴあ
 
アクト TAMIW

[ゲスト]
gato
連絡先
WEBサイト TAMIW 公式サイト
WEBサイト TAMIW YOUTUBE
twitter https://twitter.com/tamiw_official
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