2021-05-07 18:00 Fuhito Kitahara

阿部海太郎、最新アルバム『Le plus livre du monde|世界で一番美しい本』LP盤を5月26日リリース

Pocket

阿部海太郎が、最新アルバム『Le plus livre du monde|世界で一番美しい本』の12インチアナログレコードを5月26日(水)にリリースすることになった。

 
阿部海太郎は、すぐれた美的感覚と知性から生まれる音楽表現が分野をまたいで高い評価を得る作曲家。舞台や映画、ドラマなどの音楽を手掛ける傍ら、個性的なコンセプトの演奏会やイベント企画、楽譜集の刊行など、音楽の有り様への飽くなき好奇心と探究心を持って活動している。

 
2020年秋にCD発売したこのアルバムは、NHKの8K番組『世界で一番美しい本』のために書き下ろした楽曲を収録したもの。

 
パリ郊外の城に残される装飾写本『ベリー侯のいとも豪華なる時祷書』を題材に、”世界で一番美しい本”とも讃えられるこの本に描かれる中世フランスの情景と人々の営みにある一片一片を丁寧に紡ぐような音楽の数々が、聴くものの想像力を大らかに掻き立てる、時代を超えて息づく人間の内面の四季を描いた作品だ。

 
アナログ化に際し、22.2ch環境で録音/ミックスされた音源をイギリスのエンジニア・Eric James氏がマスタリングし、カッティングもイギリスで行った渾身の作品。収録されているピアノソロ2曲の楽譜もセットとなる。

 
 

 
阿部海太郎『Le plus livre du monde|世界で一番美しい本』(LP)

発売:2021年5月26日(水)
価格:4,800円+税
品番:DDJM-98001
仕様:12インチアナログレコード

Amazonでみる
TOWER RECORDS ONLINEでみる

収録曲:
1. Une vieille mélodie que quelqu’un m’a donné | 遠い昔に教わった歌
2. Janvier -Approche, Approche | 一月 アプロッシュ、アプロッシュ
3. Février -Une petite ferme avec bergerie, basse-cour, quatre ruches et un pigeonnier | 二月 羊小屋、鶏舎、四つの蜜蜂箱、そして鳩舎を持った小さな農家
4. Mars -Mélusine transformée en dragon | 三月 メリュジーヌ
5. Avril -Fiançailles | 四月 婚約
6. Mai -Cavalcade | 五月 カヴァルカード
7. Juin -Les mains | 六月 手
8. Juillet -Songe d’été d’un mouton | 七月 羊の夢
9. Août -Parure de robes | 八月 パリュール・ド・ローブ
10. Septembre -Le château de Saumur figé dans le temps | 九月 絵本に綴じられたソーミュール城
11. Octobre -La chanson de l’épouvantail | 十月 かかしの唄
12. Novembre -A l’orée de la forêt | 十一月 そこに森がある
13. Décembre -Sonner l’hallali | 十二月 アラリー
14. Le presque-rien inoubliable | 忘れがたき、ささやかなもの
15. Les Très Riches Heures du Duc de Berry | ベリー侯のいとも豪華なる時祷書

 
 

 
阿部海太郎『世界で一番美しい本』

発売:2020年10月7日(水)
価格;2,880円+税
品番:DDCM-8006
Released by THEATRE MUSICA|
Distributed by SPACE SHOWER NETWORKS INC.
(P) 2020 NHK Publishing, Inc
(C) 2020 THEATRE MUSICA

Amazonでみる
TOWER RECORDS ONLINEでみる

 
作品解説:
Le plus beau livre du monde 世界で一番美しい本

前作『Cahier de musique 音楽手帖』から4年。舞台や映画、ドラマなどの音楽を手掛ける傍ら、個性的なコンセプトの演奏会やイベント企画、楽譜集の刊行など、音楽の有り様への飽くなき好奇心と探究心を持って活動する阿部海太郎の新作は、NHKの8K番組「世界で一番美しい本」(2019年)のために書き下ろした楽曲を収録したアルバム。番組が紹介する15世紀に描かれた装飾写本「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」には中世フランスの12ヶ月の暮らしが描かれている。鮮やかな彩色で描かれる主題だけでなく、人々の息吹が感じられる些細な部分も汲み取ろうと時に大胆なアプローチで表現される旋律が、時空を超えて生きる人々を繋ぐかのよう。マンドリンやピアノの独奏、オルゴール、弦楽四重奏、木管五重奏、オーケストラまで、楽器の表現力を多彩に駆使し、時代を超えて息づく人間の内面の四季を描き出す。普遍的な人の営みにある一片一片を丁寧に紡ぐような音楽の数々が、聴くものの想像力を大らかに掻き立てる。22.2ch環境で録音、ミックスされた音源を、ロンドンでマスタリング。現代における音源化を取り巻く環境と意義への思慮深さもうかがえる。

 



 
阿部海太郎(アベウミタロウ)

作曲家。1978年生まれ。2007年にフィールドレコーディングを採り入れた実験的なファーストアルバム『パリ・フィー ユ・デュ・カルヴェール通り6番地』を発表して以降、楽曲のみならずコンサートの企画やアルバム制作などにおいても、すぐれた美的感覚と創造力から生まれる独特で知的な音楽表現で、多方面より評価が集まる。蜷川幸雄氏に見出されその劇音楽を数多く手がけたほか、舞台、テレビ番組、映画、様々なクリエイターとの作品制作など幅広い分野で作曲活動を行う。近年はクラシック音楽など伝統的な器楽の様式に着目しながら楽器が持つ根源的な表現を追求する。


インフォメーション

タイトル
開催日時
開催場所
料金
アクト
連絡先
WEBサイト 阿部海太郎 公式サイト
WEBサイト
twitter
facebook
この記事の画像

タグ:

関連記事:
こちらのニュースもどうぞ: