2021-04-13 12:00 Fuhito Kitahara

ドイツ音楽シーンの「今」を紹介するマガジン『RISIKO』創刊。記念すべき創刊号のテーマは「WALL(壁)」

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ドイツ音楽シーンの「今」を紹介するマガジン『RISIKO』が創刊された。

 
RISIKOは、ドイツのアンダーグラウンド/オルタナティヴな音楽シーンの「今」を紹介するベルリン拠点のインディペンデントマガジン。昨年2020年11月に実施したクラウドファンディングを経て、ついに創刊された。

 
創刊号のテーマは「WALL(壁)」。巻頭特集では、ドイツ在住の新旧ミュージシャン30組をピックアップし、「今もなおドイツの音楽シーンに“壁”はあると思うか?」という問いを投げかけている。

 
その他、ドイツや音楽、趣味の映画や料理について語られてたダモ鈴木の雑談インタビュー。ジョイ・ディヴィジョンや電気グルーヴの盟友マーク・リーダーやディー・テートリッヒェ・ドーリスのヴォルフガング・ミュラーによる『Risiko bar』での思い出を綴った寄稿文を掲載。

 
連載記事として、ジャパニーズ・クラウトロック・バンド「南ドイツ」のフロントマンであるKyotaro Miulaの映画コラムや、オスカ・ワルド(チャカマック)とコニー・プランクトン(トーイングス)による文通コミックも展開している。

 
マガジンカバーと巻頭特集を飾るメインビジュアルは、ベルリンのポストパンク/ノーウェーヴ・バンド「ÖPNV」のフロントマン兼アーティストのマグヌス・クリューガー(Magnus Krüger)が担当。初期のパンクファンジンを彷彿とさせるコラージュとペインティングで、今のドイツシーンとそこに溢れるエネルギーが表現された。

 
クラウトロック 、ノイエ・ドイチェ・ヴェレ以降、ベールに包まれていたドイツの音楽シーンが明らかとなる。

 
 

ドイツの音楽を語る上で、“壁”の存在は無視できない。

ナチ政権(1933~1945)の12年間、東西を分断した鉄のカーテン、ベルリンの壁(1961~1989)の28年間。ブルースやジャズといった新しい音楽ムーヴメントの誕生をリアルタイムに感じられなかったことや、ドイツ語で歌っていることも大きい。

でもそんな歴史やカルチャーの“壁”がドイツの音楽をより面白くしたと思うし、なぜかこうも惹かれてしまう。幸か不幸か、ドイツの音楽はまっすぐでユニーク、そして頑固。それでいいんだ。

でもこれはミュージシャンでもドイツ人でもない私が見ている“壁”。はたして“壁”は実際に存在するのか?その答えを知りたくて、ドイツ在住の現役ミュージシャン30組に問いかけた。

「今もなおドイツの音楽シーンに“壁”はあると思うか?」

1つだけ分かったことがある。これは決してドイツだけの話ではないってこと。

編集長・山根裕紀子(巻頭特集より)

 
 

 
『RISIKO Issue 1 “WALL”』

発売:2021年4月上旬
価格:2,420円(税込)
判型:W182mm × H257mm
頁数:56ページ(カバー:リソグラフ印刷、内56ページ:オフセット印刷)
部数:初版500部
言語:日英バイリンガル
※ドイツ版は2月12日から先行発売中

 
[取り扱い]
日本国内:
代官山蔦屋書店
ディスクユニオン
Alffo Records
FILE-UNDER RECORDS
flotsambooks
Forever Records
etc…

ドイツ:
do you read me?!、Pro qm、ROSA WOLF、Zabriskie、Blume und Raum、Lodown magazine、Wood Wood Berlin、La Pochette Surprise Records
etc…

 
[参加ミュージシャン]
Damo Suzuki (CAN)・Michael Rother (NEU!)・Moritz R (Der Plan)・Robert Görl (DAF)・Frank Z (Abwärts)・Gudrun Gut (Malaria!)・Östro 430・Alexander Hacke (Einstürzende Neubauten)・Thomas Fehlmann (Palais Schaumburg)・Wolfgang Müller (Die Tödliche Doris) ・Andreas Dorau・Frank Spilker (Die Sterne)・Stereo Total・Jan Müller (Tocotronic)・King Khan・Melissa E. Logan (Chicks on Speed)・Chuckamuck・Jaakko Eino Kalevi・Mary Ocher・Eastie Ro!s・Camera・Erregung Öffentlicher Erregung・Fenster・Isolation Berlin・Friends Of Gas・Kyotaro Miula (Minami Deutsch)・International Music・GYM Tonic・Swutscher・Jealous

 

 



 
RISIKO magazine

クラウトロック、ノイエ・ドイチェ・ヴェレ、ハンブルガー・シューレ、そして現在まで。ドイツのアンダーグラウンド/オルタナティヴな音楽シーンの「今」を紹介するインディペンデントマガジン。


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