映画『ジョアン・ジルベルトを探して』に、小野リサ、大貫妙子、宮沢和史ら音楽家や著名人がコメントを発表。8月24日から全国順次公開
8月24日(土)から全国順次公開される映画『ジョアン・ジルベルトを探して』に対して、音楽界などから多くのコメントが寄せられた。
ジョアン・ジルベルトは、類稀なるギター演奏と甘美な歌声でボサノヴァの神様と称されるブラジルの伝説的ミュージシャン。1959年発表の「想いあふれて」や、スタン・ゲッツとの共作アルバム『ゲッツ/ジルベルト』に収録された「イパネマの娘」などは、ボサノヴァファンでなくとも誰もが耳にしたことがあるだろう。
今作は、2008年8月26日にリオ・デ・ジャネイロで開催されたボサノヴァ誕生50周年記念コンサートへの出演を最後に10年以上も公の場に姿を現すことないジョアン・ジルベルトに会うため、ドイツ人ジャーナリストのマーク・フィッシャーがリオ・デ・ジャネイロに出向いた顛末を描いた1冊の本「Ho-ba-la-lá: À Procura de João Gilberto」を、フランス生まれでブラジル音楽を敬愛するジョルジュ・ガショ氏が監督したもの。
今回寄せられたコメントは、今年2019年7月6日に惜しくも亡くなったジョアンへの追悼&映画を絶賛する内容となっている。
ボサノバ歌手の小野リサは面識もあったジョアンへの想いを語り、音楽家の大貫妙子は昨年末に亡くなり映画にも登場するジョアンの元妻で歌手のミウシャとの貴重な思い出を、シンガーソングライターの宮沢和史もジョアンへの追悼の想いを語るなど、多数の音楽家・著名人からのコメントが到着。ヤマザキマリはコメントと共にイラストも届けてくれた。
お詫び
初掲載の際、宮沢和史さんのアーティスト表記に誤りがあり訂正いたしました。申し訳ありませんでした。
映画『ジョアン・ジルベルトを探して』予告編
©Gachot Films/Idéale Audience/Neos Film 2018
ジョアン・ジルベルトを探して 「イパネマの娘 」、 「想いあふれて」など、ボサノヴァファンでなくとも誰もが耳にしたことのあるこれらの名曲の数々は、その類稀なるギター演奏と甘美な歌声によって世界中にその名を知らしめた、“ボサノヴァの神様”と称される伝説的ミュージシャン、ジョアン・ジルベルトによって生み出された。 2003年に初の日本公演を実現し、その後も2004年、2006年と来日を重ね、日本でも多くのファンを持つジョアン・ジルベルト。しかし、2008年8月26日にリオ・デ・ジャネイロで開催されたボサノヴァ誕生50周年記念コンサートへの出演を最後に、公の場に姿を現すことのないまま10年以上もの時が経った。 フランス生まれでブラジル音楽を敬愛するジョルジュ・ガショ監督によるドキュメンタリー『ジョアン・ジルベルトを探して』は、ドイツ人ジャーナリストのマーク・フィッシャーが、ジョアン・ジルベルトに会うため、リオ・デ・ジャネイロに出向いた顛末を描いた1冊の本「Ho-ba-la-lá: À Procura de João Gilberto」をガショ監督が手に取った時から始まった。その懸命な追跡にも関わらず、マークはジョアンに会えないまま、本が出版される1週間前に自ら命を断ったという。ガショ監督は、マークの旅に強く共鳴し、彼の夢を実現すべく、ジョアンゆかりの人々や土地をブラジル中尋ね歩く。 ジョアンの名曲の数々に、ミウシャ、マルコス・ヴァーリ、ジョアン・ドナートら有名ミュージシャン達、リオをはじめ とするブラジルの美しい風景など、ジョアン・ジルベルトのファンのみならず、ボサノヴァファンも垂涎の音楽ドキュメンタリーがここに完成した。 |
映画『ジョアン・ジルベルトを探して』オピニオンコメント※敬称略・あいうえお順
日本でジョアンの公演を担当したケンテックの近藤さんに 伊藤ゴロー(作曲家 / ギタリスト)
世界中のボサ・ノヴァに魅せられた人たちは皆、図らずも“神様”の手のひらで踊らされているかのよう。憧れと向き合う覚悟と勇気、本気、そして美しいブラジルの風景を見せてもらえるロード・ムービー。Viva, João! 伊藤亮介(大洋レコード)
太陽の下の樹木、その下に落ちる陰の中に佇む記憶の残像。1994年ブラジルでのスタジオ作業を終えレブロン地区にあるミウシャのアパートを訪ねた。リオの街が見渡せる眺めの良い広いテラスに立ち振り返ると、ミウシャは満面の笑みでウイスキーとグラスを2つ抱えていた。そして彼女は自宅録音されたたくさんのカセットの山からIZAURAをかけた。そこには確かにジョアンがいて月の下の終わらない宴は音の宝石となって昇華し、滴り落ちる美しい水のように魂を潤している、今も永遠に。 大貫妙子(音楽家)
陽だまりの中でも、沈む夕陽の中でも、賑やかな折々の中でも、優しく私の心を喜びへと穏やかに包み込む。オバララ。悲しみのページをめくると微笑みの天使がそこにいて。私の心の中に生き続けるジョアン。ボサノバは大切な大切なジョアンからの贈り物。 小野リサ(ボサノバ歌手)
探していたジョアンが…。突然天国に行ってしまった..。 小堺一機
音楽に、音楽を奏でる人に、わたしは距離がある。距離が憧れになる。JGを、JGの音楽を、JGを求めるドイツの作家を、スイスの映画作家がおもう。歩く。その二重の、三重の憧れが、ブラジルの景色の、生きものの、人の、建物の、空気の美しさ、はかなさをとらえる。JGのうたとともに。 小沼純一(音楽・文化批評家)
“ジョアン・ジルベルトが誰よりも退屈に思えてきた” 桑原 茂→(初代選曲家)
ジョアン・ジルベルトの横顔の、その輪郭を辿るような不思議な旅。彼が放つブラックホールのような強烈な磁場の周りを巡る、縁ある人々の生活。どのシーンも見所ですが、天才マルコス・ヴァーリとのエピソードは必見。 ゴンザレス三上(ゴンチチ)
推理小説のように色んな角度から『ジョアンの音楽』が聴こえてくる!理解が、愛が深まる!監督がえらい目にあいながら描くホラーあり、楽園あり、の極上エンターテイメント・ドキュメントなのだ。 サエキけんぞう(作詞家・アーティスト)
まるで『ジョアン 声とギター』を映像化したような111分。 高橋芳朗(音楽ジャーナリスト)
ジョアンがここで毎日何時間もギターと歌を練習していたと言う タクシーサウダージ(ボサノバ歌手)
この映画が面白いのは、ジョアンがまるで滅多に遭遇できない絶滅危惧種の幻の生物みたいに思えてくることだ。 チチ松村(ゴンチチ)
ジョアン・ジルベルトが本当に神様だったのではないかという関係者が明かすエピソードの数々は、まさに神話そのもの。初めて知るジョアン増が劇中で多く語られています。ボサノヴァファンはもちろんですが、何か熱中するものを見つけられていない人にも観て欲しい映画です。会いたいという熱量が様々な人を動かしていく展開はワクワクしました。 堀内隆志(café vivement dimanche)
ジョアン・ジルベルトが本当にいなくなってしまった今、この映画を見ると特別な喪失感に襲われる。しかし、生前のジョアンが残してくれた音楽の豊かな記憶は、人々の心の中に永遠に生き続ける。
独りトイレに篭り、そこで生まれた音楽で世界を変えてしまった男 名越康文(精神科医)
日本での公開前に、ジョアンというオブジェクトはこの惑星を去ってしまった…。もうこの地上で彼を探し出すことはできない…。しかし、ジョアンが発明した音楽、愛した歌たち、は永久にこの惑星を漂い続ける。いつも私達のそばにいてくれる。 宮沢和史(シンガーソングライター)
姿は見えないのに、ジョアン・ジルベルトがいつも傍にいるような映像だった。ジョアンがリオの街や海、そして友人たちの中に、ボサノヴァの歌声とともに染み込んでいる証拠だろう。彼は神話の神様みたいなものなのだ。 ヤマザキマリ(漫画家・随筆家)
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インフォメーション
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WEBサイト | : | ジョアン・ジルベルトを探して 公式サイト |
WEBサイト | : | ジョアン・ジルベルトを探して Instagram |
: | https://twitter.com/joaosagashite | |
: | https://www.facebook.com/joaosagashite/ |
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