小説×音楽プロジェクト『奇跡と退屈』本日9月26日始動。第1弾は前田司郎の小説『愛でもない青春でもない旅立たない』とFrascoがコラボ
小説×音楽プロジェクト『奇跡と退屈』が、本日9月26日(水)からスタートした。
このプロジェクトは「小説にエンドロールを」をテーマに掲げ、小説のエンディングソングをアーティストとコラボし毎月発表していくというもの。小説を読んだ後に楽曲をプレイすることで小説の余韻をさらに広げる、新しい小説の読み方・音楽の聴き方を推奨している。
記念すべき第1作として、メタポッププロジェクト・Frascoによる楽曲「Dessin」が本日9月26日(水)から配信開始となった。
この「Dessin」は、前田司郎氏による小説『愛でもない青春でもない旅立たない』のエンディングソングという設定で、小説の世界観を詰め込んで生まれた楽曲だ。
Frascoのタカノシンヤ、峰らるによるコメントが発表された。
そんな不思議なお話しをいただいた時、「なんと素晴らしい企画か!」と興奮したのを覚えてまいます。
「愛でもない青春でもない旅立たない」は、日常と非日常を行ったり来たりするマジックリアリズム的な表現がFrascoの音楽と親和性が高い作品だと感じました。
読みながらトラックを作り、読み終わった後イッキに歌詞を書き下ろして完成されたこの曲はFrascoのアンニュイな部分を詰め込んだ作品となっています。
朝に、昼に、夜に、真夜中に、家で、街中で、公園で、喫茶店で、、小説を読んだ後の皆さんの生活にフワッと寄り添える曲であればと願っています。
Frasco タカノシンヤ
今回は素敵な企画に参加させていただきありがとうございました。
この小説の独特な浮遊感を味わいながら聞いていただけたら嬉しいです。
Frasco 峰らる
Frasco「Dessin」
発売:2018年9月26日(水)
価格:200円
仕様:配信リリース
収録曲:
1. Dessin
前田司郎・著『愛でもない青春でもない旅立たない』
発売:2009年10月15日
価格:566円(Kindle版)
販売:株式会社講談社
青春とか愛とか、さして中身のない言葉はいらない。誰かに愛されているのか、誰を愛しているのかだってわからない。旅立つこともない。僕は毎日自分のふつうの日常を散歩しているだけ。だから、歩くための道はあったほうがいい。時間も空も、足も。誰かのために歩いているわけじゃないけど。日常はそれなりに幸福で、それなりに不幸だし。今もどこかで誰かが死んでいて、どこかで誰かが生まれている。そしてすべての人は生を死に続けている。それにいちいち涙は流さない。ただ食べて、出して、オイシイとかマズイとか言いながら。僕は何者でここはいったいどこなのか?まあどうでもいいんだけど。リアルなことはあるとは思うけど。リアルな……たぶん、この小説は。僕らの時代の現実は、そう簡単には……。
この小説は、恋愛小説かもしれないし、純文学かもしれない。そうでないかもしれない。ここにあるのはいわゆる青春ではない、しかし、まぎれもなく青春小説だ。
インフォメーション
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WEBサイト | : | 奇跡と退屈 公式サイト |
WEBサイト | : | Frasco 公式サイト |
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