2018-07-10 21:00 Fuhito Kitahara

灰野敬二+MUSQIS、競演録音CD『灰野敬二 MUSQIS』7月20日リリース。今はなき新宿JAMでの演奏を録音。9月にはリリパも決定

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灰野敬二とMUSQISが、7月20日(金)に競演録音CD『灰野敬二 MUSQIS』をリリースする。

 
今作は、マルチ奏者の野口英律を中心/媒介とする不定形演奏集団およびコミュニティーMUSQISと、あの灰野敬二の競演ライブ録音盤。

 
演奏・録音は、2017年10月9日に今はなき新宿JAM(現在は西永福に移転)で開催されたMUSQIS主宰イベント『NEUROGRYPH 33』にて行われた。

 
ミックス・マスタリングは、谷澤智文、Frasco、ニーハオ!やSNHなど幅広く手掛けるメンバーの永田健太郎が担当。ジャケットは写真を*BO)))B O SAKAI氏が、デザインを野口英律が担当した。

 
また、9月7日(金)には六本木Super Deluxeでリリースパーティーも決定。詳細は後日発表となる。

 
SOUNDCLOUDでは視聴音源も公開されている。チェックしてみよう。

 
 

 
 

デンシノオト氏による作品解説が発表された。

本作の音楽性は、Nazoranai などの録音・演奏にいっけん近い。だがそれはあくまで表面上の結果論であって、その音楽が生まれるためには両者ともに音楽の零地点から始める必要があった。
事実、本演奏・録音は、事前打ち合わせやリハーサルなしの状態で演奏を行っ たという。それは恐るべき緊張感を伴うステージであったはずだ。特にムスキスのメンバーにとっては……。
実際、両者の競演録音である本作を聴くと、張りつめた糸のようなピリピリとした緊張感が伝わってくる。打ち合わせなしの演奏であり、どうなるのか先が読めない状態での演奏であったというのだから当然だ。両者は音楽/演奏の只中に、それぞれが身一つで対峙している。まったくもって強烈なアンサンブル体験である。強く、柔らかく、硬く、そして緊張感に満ちている。
この 30 数分の演奏のあいだ、あらゆるものに限定されない「音楽/ロック」の唯物論的な「魂」が生成してもいる。その音の渦は激しく、禍々しく、強烈で、溶けてしまいそうなほどに美しい。孤高であり、安易に流通しえないものだ。「他」を意識しつつ、安易な同調を拒否しているからだろう。
それは演奏と音 楽による他者への「礼/儀」の持続と生成といえる。 そう、本作の緊張感に満ちた音楽と演奏は、互いの存在を意識しながらも、しかしそれぞれが個を主張し、そのうえで別個の存在となっていく、その過程のドキュメントのように思えてならない。

 

 
灰野敬二+MUSQIS『灰野敬二 MUSQIS』

発売:2018年7月20日(金)
価格:2,151円
レーベル:slowdown records

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TOWER RECORDS ONLINEでみる

収録曲:
1. 灰野敬二+MUSQIS

 
[参加ミュージシャン]
灰野敬二(vo/gt)
野口英律(dr,electronics)
永田健太郎(gt)
安藤裕子(sax)
Tsubatics(ba)

[録音/マスタリング]
永田健太郎

[ジャケット]
*BO)))B O SAKAI(写真)
野口英律(デザイン)
Kyosuke Terada


インフォメーション

タイトル 灰野敬二+MUSQIS『灰野敬二 MUSQIS』リリースーティー(仮題)
 
開催日時 2018年9月7日(金)
open/start TBA
 
開催場所 六本木Super Deluxe
(東京都港区西麻布3-1-25 B1F)
 
料金 TBA
アクト TBA
連絡先
WEBサイト MUSQIS 公式サイト
WEBサイト 灰野敬二 公式サイト
twitter https://twitter.com/MUSQIS
facebook https://www.facebook.com/MUSQISinfo
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