2017-07-09 05:00 Fuhito Kitahara

クミコ with 風街レビュー、ニューアルバムを9月27日発売決定。作曲陣に亀田誠治、菊地成孔、横山剣、吉澤嘉代子ら集結

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クミコ with 風街レビューが、ニューアルバムを9月27日(水)にリリースすることになった。

 
クミコ with 風街レビューは、歌手・クミコのデビュー35周年を記念したプロジェクトで、2016年にスタート。作詞家・松本隆と作曲家との共作によって大人のラブソングを作りだしている。

 
昨年9月には、秦基博の作曲による「さみしいときは恋歌を歌って」、永積崇の作曲による「恋に落ちる」を収録した両A面シングルを発表。今年4月には、つんく♂との初顔合わせが実現した意味深で訳ありな大人のラブソング「砂時計」を発表している。

 
今作は松本隆の書き下ろしや未発表詞を含む全10曲を収録。既発表シングルより秦基博、永積崇、つんく♂のほか、初顔合わせとなる横山剣(クレイジーケンバンド)、亀田誠治、菊地成孔、吉澤嘉代子、村松崇継など、日本の音楽界をリードするトップクリエーターが作曲を手掛ける渾身のフルアルバムとなる。

 
サウンドプロデュースは2枚のシングルに続き冨田恵一が担当。松本がアルバム全曲の作詞を手がけるのは、クミコの再デビューアルバム『AURA』以来17年ぶりとのことだ。

 
なお、クミコは10月9日(月・祝)に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールで、キャリア35年間のヒット曲を完全網羅する『クミコ・ザ・ベスト・コンサート1982-2017』を開催することも決定している。

 
 

 
クミコ with 風街レビュー「タイトル未定」

発売:2017年9月27日(水)
価格:TBA

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収録曲:
・「さみしいときは恋歌を歌って」 作曲:秦 基博、
・「恋に落ちる」 作曲:永積 崇
・「砂時計」 作曲:つんく♂
・「セレナーデ」 作曲:シューベルト
・「フローズン・ダイキリ」作曲:横山 剣
・「輪廻」 作曲:菊地成孔
・「消しゴム」 作曲:吉澤嘉代子
・「枝垂桜」 作曲:亀田誠治
・「しゃくり泣き」 作曲:村松崇継
and more… 
※全作詞:松本 隆 / 全編曲:冨田恵一
※曲順未定

 

クミコ、松本隆、参加ミュージシャンによるコメントが発表された。

銀座の端っこにあった小さな店「銀巴里」で唄い始めて35年が経ちました。歌手生活35周年と、くくってしまうにはどこか気恥ずかしい気持ちがします。それでも、シャンソンに関わり、そこから「言葉の音楽」に針路を定め唄ってきたことで、今の私があるのだと思います。松本 隆さんとのご縁は、ですから神様からのプレゼントともいえるもので、2000年と今年2017年との二回、アルバムという形で作品を発表できることは、まったくの幸せです。

今回は“クミコ with 風街レビュー”の形をとりました。松本さんの言葉に、初タッグのアーティストのメロディが重なり現れる世界を、私が唄うというプロジェクトです。それぞれが起こす化学反応が、どのような色合いの作品を生み出すのか、わくわくします。コンピューター全能の現代に「人の息吹き」がパズルのようにはめ込まれたアルバムになることを願っています。

そして10月には、この新しい作品と、これまで大切に唄ってきた歌たちとを合わせ、「クミコ・ザ・ベスト・コンサート」を開きます。これまでとこれからの歌たちを、一本の道を楽しく歩くようなコンサートにしたいと思っています。アルバムもコンサートも、どちらも一人でも多くのかたの心のドアを叩けますよう。

クミコ

 

ラブソングをコンセプトに、“クミコ with 風街レビュー”のフルアルバム10曲ができた。恋愛の色んな形を色んな角度から切り取っていて、秦基博さん、永積崇さんとのファーストシングル「さみしいときは恋歌を歌って / 恋に落ちる」は、わりと恋愛初期の恋心を描き、その後、つんく♂さんと作ったセカンドシングル「砂時計」は、もつれた大人の恋愛の歌。カップリングは、シューベルトの歌曲「白鳥の歌」の中の一曲で、彼の作品は失恋の歌が多いけれど、この「セレナーデ」は珍しく求愛の歌。まさにラブソング。

今回のアルバムは、新しい作曲家達との運命の出会いから生まれた作品と言える。僕自身、あんまりジャンルにこだわりをもっておらず、色んな作品を書いてきた。はっぴいえんどの頃からそうだったけど、ジャンルという塀みたいなものを、ひょいと飛び越えてしまう人間なんだと思う。

クミコという歌手も、出発はシャンソンだけど、ジャンルの枠を飛び越えてしまう自由な人だと感じていて、僕とよく似ている。それに、クミコは色んな意味で、数少ない表現力と歌唱力を持ち合わせ、未だ進化している歌手だと思う。還暦をすぎた同志のような感覚で、一緒にどこまでいけるか楽しみだ。

冨田さんのアレンジは本当に素晴らしい。優秀な作曲家でもあり、彼の曲に何曲か作詞もしているが、秀れたアレンジャーでありサウンドメーカー。様々なジャンルの楽曲にも統一感あるサウンドでアルバムの世界観を表現してくれた。彼がいなければ、このプロジェクトは成り立たなかったと思う。

セカンドシングルを書いてくれた、つんく♂さんや、横山さんのようなベテラン二人は、いい意味で歌謡曲のテイストもあり、筒美京平さんとの作品作りと似たようなものを感じた。横山さんが作った曲(「フローズン・ダイキリ」)を初めて聴いたとき、なんてキャッチーで優れたメロディーだと思った。筒美京平の曲に詞をつけて、ビッグヒットを生み出した時にような手応えがあるので、歌入れを物凄く楽しみにしている。

吉澤嘉代子さんは、歌を歌っている可愛い女の子(吉澤さん)が僕のTwitterをフォローしてくれていて、はっぴいえんどや僕の作品と彼女のファンには共通の人がいて、その人たちが、吉澤さんのことを「凄くいい」と騒いでいたりで、気になっていた存在。

菊地さんは、新しいタイプのジャズの人だなあと思って、CDも持っていて前々から聴いていました。曲のタイトル付けも面白くて、縁があったら組んでみたいと微かに思っていたので、今回作曲家として参加してもらった。思った通り、魅惑的な曲を書いてくれた。

村松さんは、クラシック畑の人。アニメや映画などの音楽でも活躍している注目株。彼はJ-POPにも興味があるようで、とてもいい曲を書いてくれた。チャレンジャーな新鮮さを失わないでほしいと思う。
亀田さんは、共通の友人のパーティーか何かに招待された代官山のレストランの受付にいた時、「松本さんですか?亀田です。」と声をかけてくれたのが出会い(笑)一流のサウンド・プロデューサーなのに、気負いがなく親しみを感じる律儀な人だと思った。今回は作曲家として参加してくれることになった。まだ楽曲があがってきてはいないけれど、大いに期待している。

松本隆

 

まずは今回、このプロジェクトに参加させていただけて光栄です!クミコさん、松本隆さん、そして僕というトライアングルを脳内でぐるぐるイメージしているうちに押し出されたメロディーです。だから作曲ではなく出曲という感じです。イイネ!イイネ!イイネ!

横山 剣 「フローズン・ダイキリ」作曲

 

松本先生から直接オファーを頂き、あまつさえ、とんでもない大人な歌詞で、何と申しましょうか、感動しております。このプロジェクトの末席を汚さぬ様、心を込めて丁寧に作曲させて頂きました。

菊地成孔 「輪廻」作曲

 

クミコさんが歌われる「わが麗しき恋物語」に号泣したお茶の間の中学生でした。歌の映写機にあてられて、人生の輪郭にふれたような衝撃は、今もすぐに取り出せるほど残っています。「消しゴム」を聴かせていただき、自分のメロディだからこそ、声がこの歌の中心にあることにドキリとしました。どこまでも自由なのに、いつでもちょうど真中にある、月のような歌声。大好きな松本 隆さんに歌詞をつけていただき、ひとつの大きすぎる夢が叶いました。有難うございます。

吉澤嘉代子 「消しゴム」作曲

 

松本 隆さんの日本語が美しすぎてくらくらしました。その言葉の花びらをメロディに乗せ、謹んで納めさせていただきます。

亀田誠治 「枝垂桜」作曲

 



 
クミコ

茨城県水戸生まれ。
1978年「世界歌謡祭」に日本代表の一人として参加。
1982年シャンソニエの老舗・銀座「銀巴里」でプロ活動をスタート。
02年「わが麗しき恋物語」が、“聴くものすべてが涙する歌”としてヒットし一躍脚光を浴びる。
10年「INORI〜祈り〜」がヒットし、第61回NHK「紅白歌合戦」初出場を果たす。
翌年3月11日、コンサートで石巻に訪れた際、東日本大震災に遭遇し被災。
14年、NHK連続ドラマ「花子とアン」「マッサン」で劇中に流れ話題となっているスコットランド民謡「The Water Is Wide」の日本語版「広い河の岸辺〜The Water Is Wide〜」をリリースし、「希望の歌」としてロングヒット中。全国では、合唱バージョンも唄われ広がりをみせている。
15年には、戦後70年のメッセージソングとして「先生のオルガン」をシングルリリース。 そして、NPO法人日本子守唄協会創立15周年記念歌として作曲・プロデュースつんく♂×子守唄協会会長の湯川れい子作詩「うまれてきてくれて ありがとう」をリリースし、2015年のレコード大賞作曲賞を受賞。
2017年、デビュー35周年を迎える。
秦 基博やハナレグミの永積 崇が作曲を担当したクミコwith風街レビュープロジェクト第1弾両A面シングル「さみしいときは恋歌を歌って / 恋に落ちる」やつんく♂が作曲を手掛けた第2弾シングル「砂時計」も好評発売中。

 



 
松本 隆

作詞家。
1949年7月16日生まれ、東京都出身。
1969年、ロックバンド“ぱっぴいえんど”でドラムを担当し、同時に数多くの楽曲の作詞も手掛ける。
解散後は作詞に専念し、75年、太田裕美「木綿のハンカチーフ」のヒットにより注目を集める。
81年、寺尾聰の「ルビーの指環」が『第23回日本レコード大賞』を受賞。
アグネス・チャン、KinKi Kids、近藤真彦、松田聖子、薬師丸ひろ子などに作詞を提供し、数多くのヒット作品を手掛ける。
2015年、作詞家生活45周年を迎えた。
45周年記念として開催されたコンサート「風街レジェンド2015」が伝説的なライブとなり、記念アルバム「風街であひませう」は、日本レコード大賞アルバム賞を受賞。
昭和から現在まで第一線で日本の音楽史を支えてきた松本の功績は、「第66回芸術選奨文 部科学大臣賞」にも輝いた。

 

冨田恵一

1962年6月1日生まれ、北海道旭川市出身。
2000年前後、キリンジ作品におけるプロデュースや、日本の音楽シーンにおけるバラード楽曲のフォーマットになったとも言われるMISIA「Everything」をプロデュースして200万枚を超える大ヒットとなるなど、音楽プロデューサーとしての地位を不動のものとする。
以後、キリンジ、MISIA、平井堅、中島美嘉、ももいろクローバーZ、夢みるアドレセンス、矢野顕子、RIP SLYME、椎名林檎、木村カエラ、bird、清木場俊介、Crystal Kay、AI、BONNIE PINK、畠山美由紀、JUJU、坂本真綾、他数多くのアーティストにそれぞれの新境地-となるような楽曲を提供する音楽プロデューサー。

 

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クミコ、キャリア35年間のヒット曲を完全網羅する『クミコ・ザ・ベスト・コンサート1982-2017』10月9日開催決定


インフォメーション

タイトル デビュー35周年記念 クミコ・ザ・ベスト・コンサート1982-2017
開催日時 2017年10月9日(月・祝)
開場16:00 / 開演17:00
 
開催場所 恵比寿ザ・ガーデンホール
(東京都目黒区三田1-13-2)
 
料金 全席指定7,800円(税込、1drink付)
※未就学児入場不可

[一般発売]
7月16日(日)10時から
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:335-244)
ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:74954)
イープラス
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アクト クミコ
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