2017-04-11 22:00 Fuhito Kitahara

松谷光絵監督映画『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』のサウンドトラック5月15日発売。sione、world’s end girlfriend、ハチスノイトらが音楽を担当


映画『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』のサウンドトラックが5月15日(月)にVirgin Babylon Recordsより発売されることになった。

 
この映画は、アメリカを代表する絵本作家であり、美しい庭をひとりでつくりあげ、自然に寄り添った生活を続けたターシャ・テューダーを松谷光絵監督が10年間にわたり取材し制作されたもので、4月15日(土)に公開される。

 
その音楽をsione(aka 湯川潮音)、world’s end girlfriend、mio-sotido、良原リエ、ハチスノイトが担当。美しいだけではない「ゆるぎない強さ」を秘めた音楽たちが映画を彩った。

 
上映劇場ではサウンドトラックCDの先行発売も行われる。サウンドトラックのダイジェスト、松谷光絵監督のコメントも発表された。

 
 


『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』サウンドトラック ダイジェスト

 
 

 
V.A.『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』サウンドトラック

発売:2017年5月15日(月)
価格:2,500円(税抜)
品番:VBR-041
レーベル:Virgin Babylon Records

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レーベル通販ページ

収録曲/アーティスト:
01_Winter Fire Place / world’s end girlfriend
02_What a Day / sione
03_Happiness / mio-sotido
04_Sweet Cycle / world’s end girlfriend
05_Nocturnal Dialogue / world’s end girlfriend
06_Blooming Blooming! / sione
07_Weeding the Garden / mio-sotido
08_The Bottom of a Lake / world’s end girlfriend
09_Share the Joys / 良原リエ
10_Graceful Cycle / world’s end girlfriend
11_Link / ハチスノイト
12_Winter Calms / world’s end girlfriend
13_Nocturnal Whispers / world’s end girlfriend
14_Delightful Days / 良原リエ
15_The Clock Loses Time / sione
16_Pumpkin Moonshines / 良原リエ
17_Little Happiness / mio-sotido
18_Family / mio-sotido
19_Wealth of Flowers (Garden ver.) / sione
20_What a Day (instrumental) / sione

 

映画『ターシャ・テューダー 静かな水の物語」

 
公開:2017年4月15日(土)
監督:松谷光絵
制作:テレコムスタッフ
配給:KADOKAWA
(C)2017 映画「ターシャ・テューダー」製作委員会

公式サイト:
http://tasha-movie.jp/

 

『ターシャ・テューダー ~静かな水の物語~』の音楽について

テレビ番組のために撮ってきたドキュメンタリーを映画として作り直すにあたって、一番の鍵は音楽でした。テレビの通例ではプロの選曲家が古今東西の既成の楽曲から選んでくれます。が、映画では新たにオリジナル曲を作曲してもらうことになり、私に決定権が与えられました。誰にどんな曲を……。嬉しいと同時にこれほど悩み深いことはありません。
しかし実際には即決でした。

すぐ頭に浮かんだのが湯川潮音さんの声です。「透き通って美しい」と言うだけでは済まされないその声は喜怒哀楽に満ちていて「無垢な強さ」を感じさせます。その印象はターシャ・テューダーの世界とつながるものでした。
さらに少し前にsioneとして発表された歌詞のない唄のアルバム‘GOLDEN AGE’を聴き、「楽器としての声」の表現力に圧倒されていたこともありました。
sioneさんの声なら、単に映像に寄り添って心地よいだけではなく、ターシャ・テューダーの本質を伝えてくれるのでは……予感がありました。

‘GOLDEN AGE’のプロデューサーであるworld’s end girlfriend(WEG)が手がけ、湯川潮音さんも参加した映画『空気人形』『星空 Starry Starry Night』の音楽を改めて聴きなおすと、予感は確信に変わりました。この映画の音楽もWEGにプロデュースしてもらうしかない!

私から出した注文は二つだけでした。たとえば庭のシーンを見た人が「わあ癒されるぅ~」などという感想を漏らしたりしないようにしてほしい、というのがひとつ。もうひとつはターシャという人の「ゆるぎない強さ」を通奏低音のように意識してほしい、ということ。映画に登場するのは自分の思い描いた夢の世界で暮らしているターシャですが、それは幼い時から自分を見つめ、目をそらさず、他人の評価に惑わされず、努力を重ね、自分の手を動かして創り上げた結果。それを音楽で…と。まあ、言うのは簡単です。

そしてWEGは奇跡をもたらしてくれたのです。

とにかく制作時間がありませんでした。その絶望的な状況を覆してくれたのが、
WEG本人も含む5人のアーティストです。「ターシャ・テューダーが好きだから」と集まってくれた面々は、それぞれがそれぞれのシーンを深く考察し、果敢な挑戦をしてくれました。

最初にお会いして相談してから3週間ほど。早朝5時にメールでデータが届きました。冒頭の音楽のデモが送られてきたのです。それから1日おきだったり3日おきだったり、決まって朝の5時とか6時に生まれたばかりの音楽が送られてきました。ダウンロードの時間ももどかしく、早速その音楽を映像に貼り付け、映像とともに味わう快感と言ったら!
オーダーメイドの音楽は、ここから音楽が始まってここで終わる、という注文通り。しかも中身は想像をはるかに超えていて、映像の世界が一気に何倍も広がって行く感じです。「おお、こうきたか」と感心しつつ、ひとりニンマリしたり、ドヤ顔になったり。この映画の最初の観客になったようで「そうか、映画監督の喜びとはこれなんだ!」と気づきました。

映画音楽の中には非常に雄弁で見る人の感情を煽るものも少なくありませんが、彼らの音楽は違います。悲しいから泣ける曲、楽しいから弾む曲、そういう単純なものはひとつもありません。時には映像を裏切るように、喜びの裏にある忍耐や、悲しみの先にある希望など複雑な感情を呼び覚ましてくれます。
ターシャ・テューダーというひとりのおばあさんの中には、遊び心やユーモア、頑固なまでの揺るぎなさ、少女の無邪気さ、自分を律する厳しさ、細やかな愛情など、実に様々な表情があります。そんな多面性の上に構築された音楽は、だからひとつの生命体のように聴くたび新しい顔を見せてくれます。

はっきり言ってアカデミー作曲賞を狙えると思っています。少なくとも私の中では最有力候補です。
ああ、ターシャに聴いてほしいな! 絶対面白がってくれる自信があります。

2017年年3月 松谷光絵

 



 
sione

1983年東京出身。小学校時代より東京少年少女合唱隊に在籍。
湯川潮音の別名儀。sione名義では声、唄を中心に楽曲は制作されるが歌詞はなく、
唄は意味の世界から解放され、喜びも悲しみも軽やかに奥底まで届ける。
静謐であり恐ろしさも美しさも併せもつ新たな唄の世界と可能性をみせる。
http://www.yukawashione.com/

 



 
world’s end girlfriend

1975年11月1日 かつて多くの隠れキリシタン達が潜伏した長崎県の五島列島に
生まれ、10歳の時聴いたベートーヴェンに衝撃を受け音楽/作曲をはじめる。
日本の魑魅魍魎が集まるVirgin Babylon Records代表取締役。
2016年、6年ぶりとなる新作フルアルバム「LAST WALTZ」をリリース。
http://worlds-end-girlfriend.org/

 

mio-sotido

作編曲家。
音楽大学卒業後、楽曲制作&演奏活動を行う。
映画音楽、shortmovie、TVドラマ、音楽番組、CM等の作曲、編曲、制作に多数携わる。
三木孝浩監督、月川翔監督、鶴橋康夫監督、他映像作品。
近年の主な作品『陽だまりの彼女』『ホットロード』他。
http://mio-sotido.com/discography.html

 



 
ハチスノイト(hatis noit)

北海道・知床出身の女性ヴォーカリスト。バレエ、演劇、雅楽、民謡などの経験を経て、自身の声のみで作られた初のソロアルバム『Universal Quiet』(2014)をリリース。クラシカル、民俗音楽、ウィスパー、ポエトリーリーディング等を昇華した独自の歌唱解釈で荘厳な歌世界を確立する。最新作にビョークの共同制作者として知られるマトモスが参加した『Illogical Dance』(2015)がある。
https://www.hatisnoit.com

 



 
良原リエ
音楽家。アコーディオンやトイピアノ、トイ楽器などを多数収集し、演奏する。良原リエ、trico!、small color名義で国内外でCDをリリース、奏者として『コクリコ坂から』などの映画やドラマ、CMのレコーディング、手嶌葵など他アーティストのレコーディングやライブサポート、子供番組やwebの音楽制作、ミュゼットアルバムのプロデュースなど多様なジャンルで演奏を残している。最近では料理、庭、子育て、手作りなど暮らしまわりが雑誌などで紹介されるようになり、『食べられる庭図鑑』『たのしい手づくり子そだて』といった連載をもつ。著書に『音楽家の台所』(コノハナブックス)など。直近では、伊藤真澄、コトリンゴ、Babiとのトイピアノカルテット『toitoytoi』でTVアニメの音楽制作を担当、またトイ楽器の本を執筆中。
http://tricolife.com


インフォメーション

タイトル
開催日時
開催場所
料金
アクト
連絡先
WEBサイト Virgin Babylon Records 公式サイト
WEBサイト 映画『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』公式サイト
twitter https://twitter.com/Virgin_Babylon
facebook https://www.facebook.com/VirginBabylonRecords
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