Frasco、都会のネオンの輝きとミラーボールに踊る女の子を描いた『Dance』を配信リリース。サウンドプロデュースはスッパマイクロパンチョップ
Frascoが、3曲連続リリースの第1弾作品『Dance』を本日3月9日(水)に配信リリースした。
彼らは、2015年5月に始動したタカノシンヤと峰らるによるメタポッププロジェクト。坂本龍一、ユザーン、川田十夢(AR三兄弟)らから賞賛されている。
今作は、都会とダンスフロア、ネオンの輝きとミラーボールをクロスオーバーさせて踊りだす女の子をイメージ。マジックリアリズム的な世界をエレクトロ/ディスコテイストに仕上げ、新しさも古さも感じさせる楽曲となっている。
サウンドプロデューサーには今作もsuppa micro pamchopp氏を迎え、マスタリングエンジニアには東京のアンビエントシーン等で活躍する音楽家kentaro nagata氏を迎えて制作された。
デザイン等のアートワークは、前作「Theatre」に続き今作でもVoの峰らるが担当している。
なお、Frascoは3月から5月にかけ毎月1曲ずつ楽曲を配信リリース予定。今作はその第1弾作品だ。SOUNDCLOUDにショートバージョンが公開されているのでまずはチェックしてみよう。
Frascoは、2015年5月にタカノシンヤ(曲・企画)と峰らる(歌・デザイン)の2人によって結成。2017年1月18日に配信限定でリリースされた楽曲“Theatre”は川田十夢の熱烈なオファーにより、川田を含むAR三兄弟がプロデュースした六本木ヒルズ展望台「星にタッチパネル劇場」の主 題歌に採用。同イベントは、映画『君の名は。』とのコラボレーションなども話題を呼び、開始2か月経過を待たずに15万人の動員を達成。大好評を博したその企画により、主題歌のみならず、効果 音演出などを手がけたFrascoはファンを拡大 Sportify「Viral 50チャート」(プラットフォームでの再生数やリスナーたちのシェア数が分析されてランキングされたもの)日本版DAYLYでJamiroquaiに次ぐ4位に入るなどスマッシュヒットを達成した。 他にも坂本龍一、ユザーンらの賞賛を受けたことをはじめ、その才能を高く評価する音楽業界関係者は多い。作詞と作曲を手がけるタカノシンヤは、POPでキャッチーなメロディーに、「マジックリアリズム」をテーマとした現実と非現実とのミックス感に溢れた歌詞を乗せている。温かみのあるサウンドにボーカル峰らるのフラットな歌声が豊かに混ざり合い、曲に奥行きを与えている。 ライブを見たファンからは、いわゆる「渋谷系」の系譜を辿るポップスであるとの声も上がる。女性ボーカルと男性メンバーという構成はpizzicato fiveを彷彿とさせる。ただし、渋谷系アーティスト-例えば、pizzicato fiveの小西康陽や渋谷系の最重要アーティストであるフリッパーズ・ギターの小沢健二、や小山田圭吾(コーネリアス)-らが、過去の音楽を「自覚的に」参照・引用し、再構築して新たな音楽を作り出していたのとは対照的に、Frascoのタカノシンヤは、自身の音楽的バックボーンを「無自覚に」発揮し、曲を生み出しているのが特徴である。タカノが、2015年5月に結成したFrascoで初めて、作詞・作曲等の楽曲制作を手がけるようになったことからも窺い知れるだろう。Frascoの音楽は、「ネオ渋谷系」とも言うべき音楽であり、1990年代の渋谷系の音楽との相似性を感じながらも、2017年現在にアップデートされた音楽である。この30年間の間に、インターネットが普及し、SNSの台頭により、未曽有の情報化時代に突入した。「フェイクニュース」が飛び交う現在は、より本質的なものが求められている。高級なブランドネームのついたフランスワインを楽しむことが当たり前だったバブリーな時代 から、生産者の顔が見えるオーガニックワインを味わうような地に足のついた楽しみを見出す時代に変わった。そんな2017年、軽妙で洒脱でありながら、有機的で心地よい本物のポップミュージックを生み出すFrascoは、益々多くの人を魅了していくだろう。 文章 毛利 信之 |
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WEBサイト | : | Frasco 公式サイト |
WEBサイト | : | Frasco SOUNDCLOUD |
: | https://twitter.com/FrascoTTS | |
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