2023-08-18 12:00 Fuhito Kitahara

HARIKUYAMAKU、新作アルバム『Mystic Islands Dub』11月3日レコードの日にアナログ&CD発売決定

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HARIKUYAMAKU(ハリクヤマク)が、新作アルバム『Mystic Islands Dub』を11月3日(金・祝)の「レコードの日」にアナログリリースすることになった。

 
HARIKUYAMAKUは沖縄コザを拠点に活動するプロデューサー/ダブ・エンジニア。

 
今作は、日本コロムビアが保有する約60年前に録音された貴重な沖縄古謡の音源と、自身も所属するコザのライヴ・ダブ・バンド:銀天団による生演奏を組み合わせ、HARIKUYAMAKU独自の神秘的でサイケデリックなサウンド・プロダクションでまとめ上げた唯一無二の音楽に仕上がっている。

 
なお、今作はCDも同日リリースとなる。

 
 

アルバム制作にあたってのコメント、そしてダイジェスト試聴動画が公開された。

二十歳くらいの頃、「沖縄音楽総攬」のCD版を聴いたことで沖縄の音楽の深みを知り、それをきっかけにレコード収集をはじめ、いろいろな沖縄民謡を聴いていきました。
沖縄で作られた民謡のレコードも本当に素晴らしいのですが、良くも悪くも大衆音楽としての“民謡”で、「沖縄音楽総攬」はもっと純粋な土着の雰囲気が最高で “民族音楽”を感じます。これが心に響き、日頃聴き続けてきました。
沖縄で生まれ育った自分にとってとても誇らしく、同時に失われつつあることが寂しいそれらの唄は、自分にとっての宝物であり、今や自分の一部にもなっています。
沖縄がもっと好きになり、文化や歴史などを考えるようになったという意味で、音楽的なところ以外でも深く影響されました。今回これを自分が触れるということは、とても特別で光栄な気持ちです。
自分が経験したように、唄を聴いたことで何かが反応し、昔のこと、今のこと、風土のこと、歴史のこと、なんかそんなことを考えるきっかけになり得るんじゃないかと。そのままだと深すぎてなかなか手を出しにくい唄でも、
自分がアレンジを加えることで、多くの人に耳にしてもらい、少しでも聴いた人に影響を与えることができればと思います。
沖縄の人は特にDNAに訴えかけられるはずだし、外国の人にも同じ感覚を持ってもらえると思っています。

HARIKUYAMAKU

 

 


Machagama – HARIKUYAMAKU Music Video

 
 

 
HARIKUYAMAKU『Mystic Islands Dub』

発売:2023年11月3日(金・祝)
価格:LP 4,180円 / CD 3,300円(共に税込)
品番:LP COJA-9481 / CD
レーベル:日本コロムビア株式会社
仕様:LP / CD

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収録曲:
A1. Toncharma(トンチャーマ~根間ぬ主) 
A2. Chimborah(海のチンボーラー)
A3. Anigama(宮国ぬ姉がま)
A4. Machagama(平安名のマチャガマ)
B1. Nisai-tohranu(二才とーらぬ) 
B2. Tuisashimeh(鳥刺舞)
B3. Fuenushima(南の島)
B4. Nachijin-myahkunii(今帰仁ミャークニー)

 
The source is “沖縄音楽総攬(Okinawa Ongaku Soran)”
Sound produced, arranged and mixed by HARIKUYAMAKU
Additional musicians
K-ta: Drums on A2, 3, 4, B1, B4
Hideyuki: Bass on A2, 4
Urashima: Guitar on A2, 3, 4, B1, 4 / Synthesizer and Flute on B2
Tsuhaco : Synthesizer on A3, B2, 3, 4
from銀天団(Gintendan)
Ryosuke Makita: Guitar on A4 / Flute on B1,4
Ryota Yamaguchi: Percussions on A4, B1

Mastering Engineer: Sinkichi
Cutting Engineer: Shigeru Buzawa(Nippon Columbia)
Artwork: Omu Kanada (銀天版店)

 
作品解説:

基になった沖縄古謡の音源は、1965年に発売された16枚組のLP-BOX『沖縄音楽総攬』に収録されたもの。2018年には、音楽プロデューサー久保田麻琴氏がこのLP-BOXからセレクト&コンパイルした<かなすシリーズ>が発売されており、氏に見出されたHARIKUYAMAKUはそこに1曲リミックスで参加している。その久保田麻琴氏からは次のコメントが寄せられている。「All the way from Okinawa to Okinawa… Godspeed, HARIKUYAMAKU」。

また、ジャケット内に封入されるライナーノーツは、日本民謡と世界各地のトライバル・ダンス・ミュージックに造詣の深い大石始が執筆。以下にその一部を抜粋する。

本作は「沖縄民謡とダブの融合」という一言で片付けることのできない広がりを持つ。近年HARIKUYAMAKUが取り組んでいるアンビエント的な発想も数曲で試みられており、曲によっては南米フォルクローレを再解釈するニコラ・クルースや
バリオ・リンドらの作風とも共鳴する響きを聞き取れる。自身の足元にあるものを現代の耳と感覚でどのように捉え直し、新たな創造に結びつけることができるのか。本作もまた、そうした問題意識の先に作り上げられた作品といえる。(大石始)

 



 
HARIKUYAMAKU(ハリクヤマク)

コザTower of Dubを根城に活動する音楽プロデューサー/ダブ・エンジニア/DJ。ベーシストとして音楽を始め、ロック、ハードコア、幾度もの海外放浪を経由して2012年、沖縄原点回帰のアルバム「島DUB」を発表。
その後、Churashima Navigator、Isatooment、angama、銀天団といったバンドでも活動しながらそれぞれでリリースを重ねた。2018年、HARIKUYAMAKUとしては久々に「Kanasu Remixes」を久保田麻琴氏とスプリットでリリース。
2019年からは唄者稲嶺幸乃との製作、ライヴを開始し、「大島ヤンゴー節」を7’レコード/配信リリース。2020年、chill mountain recよりEP「Genshikyo」、自身の配信サイトBandcampより初のアンビエント作品「Subtropica」をリリースした。
2021年には2nd7inch「SulukillKuichar」、「CHOUJI feat ネーネーズ – No Woman No Cry」を7inch/配信でリリース。ODODOAFROBEATのDUBMIX、自身のDUB集「島DUBPLATE for Tokyo 2021」をリリース。
2023年にはWOWOW製作のテレビドラマ「フェンス」の音楽を担当した。最近では全国各地からライヴやDJの依頼がかかり、海外の媒体でも取り上げられている。


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