HIP LAND MUSIC レビュー

 
「グッドモーニングアメリカ」「for better, for worse」「Asuralbert Ⅱ」にてVo.&Gt.と作詞作曲を務める金廣真悟のソロプロジェクト、1stフルアルバム「Heartbeats」をリリース。
6/7に先行リリースとしてリリースされたEP「40」に新たに7曲を追加した全13曲が収録された渾身のフルアルバムとなった今作。
Shingo Kanehiroを象徴するような、疾走感にあふれながらも感傷的な雰囲気を纏ったバンドサウンド、ハイトーンで力強くエネルギッシュなボーカルによって織り成されるアンサンブルが１音目から聴き手を虜にしてしまうような魅力に溢れる作品へと仕上がった。
リードトラックでもあるM1「誰かのソラシド」では、金廣真悟節が炸裂したファイトソングであり、彼自身を奮い立たせるそんな力強くも優しさに溢れた1曲へと仕上がった。
M3「ヒーロー」やM4「カタチ」では苦悩や願いが色濃く歌詞に落とし込まれており、力強く歌われることで聴き手の気持ちを代弁するかのように元気をくれるかのように耳を通して心の奥底に刺さるそんなアツい楽曲になっている。
40歳を迎えた金廣真悟の大事にしていることや見据える未来を、彼なりのユーモアと情熱と圧倒的な音楽センスで描かれた”人生”そのものが詰め込まれたそんな渾身のアルバムではないだろうか。