2023-01-24 21:00 Fuhito Kitahara

BOAR HUNTER、2ndアルバム『Germination of Concepts』3月15日発売決定。アルバム全体をひとつの映画のように制作

Pocket

BOAR HUNTERが、2ndアルバム『Germination of Concepts』を3月15日(水)にリリースすることになった。

 
BOAR HUNTERは、2019年インターネット上で結成したヒップポップ、エレクトロニカやロックなど様々なサウンドをミックスした独自の音楽性を有するグループ。2020年にはデビューアルバム『A Terror to Behold』をリリースしている。

 
今作は、アルバム全体をひとつの映画的物語のように制作。トラックリストの順番によりストーリーが展開していき、冒頭から聴き始めることで初めて意味を成す作品となっている。

 
タイトルの『Germination of Concepts』(概念の発芽)は、この作品を意味付けるだけでなく BOAR HUNTER自身を表現する言葉であり、ジャンルに縛られることのない多岐に渡るサウンドを鳴らす作品に仕上がった。

 
また、明日1月25日(水)には収録曲「oblivious colonists」を先行配信することも発表された。

 
そして、3月に都内某所、6月に名古屋某所でレコ発企画も開催するとのことだ(詳細は後日発表)。

 
 

メンバーによるコメントが発表された。

ネット上では、度々音楽ジャンルの定義論争が沸き起こりますが、’音楽ジャンル’の定義というものもあくまで第三者や大衆に後付けでラベリングされる事により認知された殻にすぎないのだろうと思います。
それらは外側からの視点から映っている物のように見えて、実は閉じこもった内側からの視点であり、肝心な作品のもつ概念本質は殻の外側にあるという。
本作’Germination of Concepts’(概念の発芽)もまた、Alternativeとしかラベリングしようもない、その殻の外側に位置する作品であると思います。
時代に逆行するようですが、是非とも曲順通りに一度は聴いてみていただきたい。
メッセージではなく立ち煙るそのmiasmaがあなたの何かの動機にでも繋がれば幸いです。
-and find ourselves in baleful eyes… lol

JeonSig Hong

 

「魔が差す」とはよく言ったもので、どんなに善良に見える人だとしても、生きている限り一度や二度は悪魔を心に宿したことがあるかと思います。
本アルバムの製作過程でJeonSigから断片的に送られてきたトラックの、整理された波形を持つ電子的な音像の節々に、どこかしらそんな「悪魔」が潜んでいるように感じました。
そんな印象を持ちながら、リリックを書き、ヴォーカルを録りました。
それぞれの楽曲は短い御伽噺の断片で、何が発端なのかわかりませんが、ひょんなことから不吉な心を持ってしまったがために、残念なエンディングに向かう物語のワンシーンとなっています。
悪魔の誘惑に駆られて禁断の果実を口にした人類は、知恵をつけ、思考を繰り返し、目に見えない「概念」を生み出しました。
事象を抽象化・普遍化し、知性を手に入れた一方で、騙したり偽ることで人を出し抜くことも覚えました。
良くも悪くも「悪魔」は人間的です。
もしかしたら人間の方が「悪魔的」なのかも知れません。哀れな人間は悪魔を利用しようとしますが、大概失敗してしまいます。
儀式は行われ、失われ、気づけば僕らは悪意の眼差しをしていることでしょう。

Katsuya Yanagawa (vocals)

 
 

 
BOAR HUNTER『Germination of Concepts』

発売:2023年3月15日(水)
価格:2,200円(税込)
レーベル:TESTCARD RECORDS / FRIENDSHIP.
仕様:CD / Digital

Amazonでみる(CD)
TOWER RECORDS ONLINEでみる(CD)

Amazonでみる(デジタル)
配信サイト一覧

収録曲:
1. oblivious colonists
2. miasma
3. sunder mind
4. subwave(signal a)
5. holynumber
6. excluding handle
7. smudge
8. not everything absorb(JeonSig Hong Remix)
9. mental mirror(Mediumbuddha)
10. cheese cake(signal b)
11. germination of concepts

 

FRIENDSHIP.レビュー

 
先行配信SG「oblivious colonists」
インターネット上にて結成された多国籍音楽ユニットBOAR HUNTER、およそ2年ぶりとなる2ndフルアルバム「Germination of Concepts」からの先行配信シングル「oblivious colonists」をリリース。
フルアルバムの開幕を飾る今作は、壮大で日の出を拝むような神々しさが溢れるイントロから始まりタイトなビート・ドラムワーク、それらに色を足していくように重ねられるサンプリングやボーカルがオルタナティブでありながらミクスチャーロックすらも感じさせる。
ひとつのジャンルに囚われる事なく自由な発想で展開されることで、その音像から想起される世界観は聴き手の感性に委ねられる。
フレーズひとつひとつが緻密に計算されているように繋がれており、他の追随を許さないような複雑さを内包しつつもダイナミックで美しい音像が聴き手の脳を駆け巡るようである。本楽曲を通してBOAR HUNTERが抱く抽象的で確固たる信念のもとに構築される思考の片鱗を感じ取れるのではないだろうか。
この1曲によって音楽的欲求を満たされ、聴き終わった後には計り知れないほどの多幸感に包まれるであろう。

 
アルバム『Germination of Concepts』
インターネット上にて結成された多国籍音楽ユニットBOAR HUNTER、およそ2年ぶりとなる2ndフルアルバム「Germination of Concepts」をリリース。
今作アルバムではそれぞれの楽曲同士が繋がりあいひとつの物語を形成しており、先行配信シングル「oblivious colonists」をはじめとした、収録されている11曲全てに異なるジャンルや音像、世界観が内包されている。
複雑で緻密に計算されたフレーズや壮大で美しいサウンドなど、多岐のジャンルに渡った彼らにしか鳴らせない”音”がこの作品に詰まっており、そのどれもが明確な言葉として表現し難い抽象的で耽美な世界観が広がっている。
BOAR HUNTERの持つ音楽に対する『どの様な表現であれ、あらゆる前提は“無意識”という意識から表現に作用し続ける為、作品内で説明や宣言をする必要はなく、後追いで意味や理屈が生まれる方がより自然だと信じている』という信条が最も強く現れた作品ではないだろうか。
タイトル「Germination of Concepts(=概念の発芽)」からも分かるように、この作品を通して耳で感じ、心で受け止め反芻することによって、聴き手はそれぞれの楽曲の意味や概念を理解し始めるだろう。
単一的な娯楽としての音楽体験ではなく、壮大なテーマのもとで展開される”自己との対面”、”BOAR HUNTERとの対面”といったスピリチュアル的な側面を有しているのではないかと感じさせるほど、奥深く音楽という概念にすら囚われない自由な作品へと仕上がった。

 



 
BOAR HUNTER

BOAR HUNTER(ボア・ハンター)はインターネット上にて結成された多国籍音楽ユニット
ヒップポップ、エレクトロニカやロックなど様々なサウンドをミックスした独自の音楽性を有するグループ。
2019年結成 以下、6名のメンバーで構成される。
JeonSig Hong / Katsuya Yanagawa/ Miki Hirose / knthsgc / bj / Ricky

BOAR HUNTER is a multinational music group formed on the Internet, with a unique mix of hip-pop, electronica and rock.
Formed in 2019 The group consists of the following six members.
JeonSig Hong / Katsuya Yanagawa / Miki Hirose / knthsgc / bj / Ricky


インフォメーション

タイトル
開催日時
開催場所
料金
アクト
連絡先
WEBサイト BOAR HUNTER Twitter
WEBサイト BOAR HUNTER YOUTUBE
twitter
facebook
この記事の画像


関連記事:
こちらのニュースもどうぞ: