2022-09-21 11:00 Fuhito Kitahara

FLUID、約10年ぶりの4thアルバム『Minutes,hours,days and nites』発売。3曲をコンパイルしたEP『11月 EP』同時リリース

Pocket

FLUIDが、約10年ぶりの4thアルバム『Minutes,hours,days and nites』を本日9月21日(水)にリリースした。

 
FLUIDは2001年結成の京都から異彩を放つオルタナティブパンクバンド、で、幾度かメンバーチェンジを経て、貝本菜穂(CONGRATULATIONS)がカムバック。2020年にはベースに北田太知(peach Fuzz,ex-dig a hole)、ドラムに桜井直哉(peach Fuzz)が加入している。

 
今作は、反復する硬質で鋭いフレーズ、冷たくダンサブルなビートで徐々にトリップし、Black Diceなどのインダストリアルなポストパンク~Four Hundred Years、Lungfishなどのポストハードコアサウンドを行き来し、コントラストの効いたツインヴォーカルの妙、独特で危険な言葉遊びが刺さる仕上がりとなっている。

 
録音は、Homecomings、CARD、ULTRA、揺らぎ、TheSpringSummerなども手掛ける荻野真也氏、ジャケットデザインはメンバーの貝本菜穂によるもの。

 
また、アルバムの中から3曲をコンパイルしたEP『11月 EP』も本日9月21日(水)にデジタルリリースした。

 
 


FLUID「Minutes,hours,days and nites」CM

 
 

 
FLUID『Minutes,hours,days and nites』

発売:2022年9月21日(水)
価格:2,500円+税
レーベル:LIKE A FOOL RECORDS
仕様:CD

購入:
レーベル公式ショップ

収録曲:
1. 11月
2. 新世界
3. Fantasy
4. My best lie
5. 2005
6. 99/100
7. I am ALL
8. アイキャッチ
9. Pop Group

 
 

 
FLUID『11月 EP』

発売:2022年9月21日(水)
価格:
レーベル:LIKE A FOOL RECORDS
仕様:Digital

配信サイト一覧

収録曲:
1. 11月
2. 新世界
3. I am ALL

 

FRIENDSHIP.『11月 EP』レビュー

 
京都の前衛オルタナティブバンドFLUID、FRIENDSHIP.としては初のリリースになります。
今作はLIKE A FOOL RECORDSからリリースされる同日発売のアルバムから3曲をデジタルバージョンとしてEP化したリリースです。
無機質なサンプラー、タフでギラギラとした硬質でタフなオルタナティブサウンドなど、”これぞFLUID”と思わせる高い破壊力を持ち合わせたバンドサウンドになっています。
リミエキやMelt-Bananaなど、日本が世界へ誇るべきオルタナティブバンドの一角を担うFLUIDだからこそ表現できる、緊迫感がより生々しくリスナーに襲いかかるような説得力抜群のEPに仕上がっています。
硬質でかなり重厚なバンドサウンドではあるものの、そこかしこにメロディックさが顔を覗かせるサウンドメイクに酔いしれてしまいそうです。様々なジャンルを横断して独自の音楽性を確立したFLUIDだからこそ生み出すことのできるサウンド感になっており、これまでのファンだけでなくエモ・オルタナ好きのキッズにもブッ刺さる仕上がりになっているのではないでしょうか。
EPとしては、無機質なサンプラー音とインディーエモやオルタナティブを横断したギターリフ、絡みつくように濃厚に紡がれるボーカル、重厚で攻撃的でもあるリズム隊、どのパートを取っても体を揺らさずにはいられない曲展開になっているリードトラックのM1、ヒップホップさながらのフロウとオルタナティブとのミクスチャーサウンドが一度聴くと病みつきになり楽曲の世界観へと引きずり込まれそうなM2、超重厚なバンドサウンドや妖しげに冷ややかに紡がれるボーカルがなんとも言えないエモーショナルさを演出しているM3から構成されており、関西のオルタナティブシーンを牽引してきたFLUIDの現在の姿をしっかりと体感できる作品に仕上がっています。
ZやDOIMOI、bluebeardなどが台頭した時期の日本のエモ/オルタナティブシーンを彷彿とさせるように、今のオルタナティブバンドシーンをさらに加速させていく作品になる予感がします。
とても説得力のある作品に仕上がっていて、本当に素晴らしいです。

 



 
FLUID

Gt./Vo.JxCx Tanaka
Gt./Vo./E.Per.Naho Kaimoto
Ba.Taichi Kitada
Dr.Naoya Sakurai

 
京都で結成のオルタナティブ/ジャンクバンド。
これまでに、UK PROJECT、GYUUNE CASETTE、Less than TVから3枚のアルバムをリリース。
ある時はダンサンブルに、ある時はエクストリームに、様々な姿に化けながら、独自の世界観を開拓し続けた結果生まれた歪なポップネス。
2020年Taichi Kitada、Naoya Sakuraiが加入し現在の編成に。2022年9月、4枚目のアルバムを発表予定。
硬く冷たいサウンドが反復し熱を帯び覚醒を促す、反ドリームポップ。


インフォメーション

タイトル
開催日時
開催場所
料金
アクト
連絡先
WEBサイト FLUID 公式サイト
WEBサイト FLUID Instagram
twitter https://twitter.com/jack_tanaka
facebook
この記事の画像


関連記事:
こちらのニュースもどうぞ: