2022-08-17 12:00 Fuhito Kitahara

TWOTH、2年ぶりの5thアルバム『PLAYBACK THE COMPACT』リリース。Meitei(冥丁)、BERVATRAによるRemixも収録

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TWOTHが、2年ぶりの5thアルバム『PLAYBACK THE COMPACT』を本日8月17日(水)リリースした。

 
今作は、「折る・結ぶ・包む」といった日本古来の美意識の原点、江戸時代中期に書かれた書物『包結記』から着想を得て制作。 

 
2020年にコロナの影響により映像配信の形式で発表されたISSEY MIYAKE 2021年春夏コレクション「UNPACK THE COMPACT」で使用された音源に加え、未発表曲など全10曲で構成。日本が誇るアンビエントの新進電子音楽家:Meitei(冥丁)によるREMIX、インプロビゼーション・テクノユニットBERVATRAのREMIXも収録している。

 
マスタリングは〈12k〉主宰の電子音響/アンビエントの名手:Taylor Deupree氏が担当した。
また、

 
この混乱した世界を包み込み、そして解き放つような楽曲をジャンルを越境し、躍動感あふれる自由な表現で構築した音世界が完成した。

 
なお、9月末には黒鳥社の地下イベントスペース「黒鳥福祉センター」にてリリースパーティーを開催予定とのこと。

 
リリースにあたりジャンルを超えたアーティストからコメントが寄せられている(下に掲載)。

 
 

 
TWOTH『PLAYBACK THE COMPACT』

発売:2022年8月17日(水)
価格:2,000円
仕様:デジタル
※少数限定でカセットテープも販売予定

Amazonでみる(デジタル)
配信サイト一覧

収録曲:
1. When unwrapping things
2. Fold up the sounds
3. TWOTH
4. Coexistence
5. Joy and Wonder
6. Strength of Silhouette
7. Converge on one
8. The beginning of something new
9. Fold up the sounds (BERVATRA Remix)
10. When unwrapping things (冥丁 Remix)

 

レコメンドコメント

 

玉が跳ねたり、棒が倒れたり、鉄が振動したり、水が渦になったり。物理が遊戯となり詩となるとき、アンビエントミュージックとビートミュージックの境目が、ほら、消えてなくなる。

若林恵(黒鳥社)

 

DirectorsoundやAsuna、Kath Bloom、Killer Bong、Xiu Xiu、Zsを始めとした数々の名手たちが在籍していることでも知られる名門〈Powershovel Audio〉からのデビューを皮切りにその音楽活動を開始。
『オトッペ』や『MODERN No.2』などを始めとし、数々の国際アニメ・映画祭での受賞作品の音楽を担当するだけでなく、国立新美術館やISSEY MIYAKEインスタレーション・イベントでの音響演出から、SONY 『toio』や資生堂『EFFECTIM』などのサウンド・デザイン/プロデュース/作曲等、幅広く活動を展開。
サンプリング・ミュージックを主体に、電子音楽やビート・ミュージック、ヒップホップ、ブレイクビーツなどを横断しながら、エチオピア音楽や民族音楽、スピリチュアル・ジャズ、最新のアンビエントに至るまでの音楽的造詣も備える東京都の音楽家/サウンド・デザイナー、Twoth(スダシンイチ)による最新アルバム『PLAYBACK THE COMPACT』が、少数限定のカセット作品としてリリースされる。

〈Wire Magazine〉や〈Fogpak〉のコンピレーション作品にも自身の楽曲がピックアップされたのみならず、環Roy × LOW HIGH WHO?『Fighting!!』にもフィーチャリング参加を果たすなど、その目覚ましい活動歴に代表されるTWOTH。自身の〈Idly Chip Records〉からの20年度傑作『MIMIC BEATS』に続く、実に2年ぶりの新アルバムとなった。

本作には、リミキサーとして、「失われた日本の雰囲気」を希求する新時代のアンビエント/エレクトロニック・ミュージック・コンポーザーとして昨今絶大な人気を獲得する日本人作家Meitei(冥丁)、そして、スダシンイチ自身と映像作家の島本幸作によるユニットBERVATRA (バーバトラ)が参加し、Junpei Fujitaによるアートワークが採用されている。また、マスタリングは、ニューヨークの電子音響/アンビエントの名門レーベル〈12k〉を率いる大ベテランTaylor Deupreeが担当と大変豪華な布陣となっている。

険しい北欧の自然を思い起こす、凍てついたランドスケープの中に一筋の光が差し込んでいくポスト・クラシカル/アンビエント・ドローン”When unwrapping things”にて幕開け、ゼロ年代エレクトロニカの幻影を感じさせるノスタルジアを帯びる凛とした空気の中、メランコリックなシンセと重厚なビートとが幾重にも交差する”Transformable pieces”、June Chikumaの電子音楽と高田みどりのMkwaju Ensembleのミニマリズムが幼少期の広大な記憶のもとで溶け合うかの様な珠玉のエレクトロニカ/アンビエント・ポップ”Joy and wonder”、原曲の壮大な音景色に、冥丁ならではの日本・東洋的な自然〜生命観を織り込んだ荘厳なサウンドスケープ作”When unwrapping things (Meitei Remix)”など、タイムレスで深淵な美を醸す全10曲。

一度無人と化した都心部の景色を体感した、ポスト・コロナの人々の病んだ心さえも童心に返す、イマジナリーな日常の断片と記憶の舞い込む、開放感に満ち溢れた1枚となっている。

Tsunaki Kadowaki / Meditations

 

朝、目が覚めると「ノイズ」がいた。
彼/彼女自身も、何故自分が此処にいるのかと不思議そうにこちらを見ている。
昨夜は酔っ払って何も覚えてないことを説明し、互いのギリギリまでの記憶をすり合わせることにした。
曖昧な記憶ばかりで手かがりにもならないが、こうやって会話してるだけでどこか幸福感があった。
私が顔を洗ってコーヒーを淹れてると突然、彼/彼女は「ごめん!歯医者の予約してたから先出るね」と言って飛び出していった。
それからかな、静寂が怖くなったの。

Seiho

 

TWOTHさんの遊び心溢れる音作りが好きです。まるで生きているかのような音色の変容、意表を突いたテクスチュアの組み合わせに浸っていると、あっという間に時間が過ぎてしまい、魅了されました。

坂東祐大(作曲家)

 

気安く近づけない雰囲気かと思いきや夢のなかでかかってたら良いなと思う、素敵な世界に引き込まれます。無防備に引き込まれた方が良さがわかります。
丁寧で精緻な音作りで圧倒されるアルバムです。マスタリングのTaylor Deupreeさん(!)も最高だと思います。

Tomggg

 

細部まで丹念に磨き込まれた音の粒と、そこにそっと現れる幻の破片の様なグリッチ。その音の粒の磨き込まれた鏡面に映るのは、懐かしい記憶の断片か、あるいは真夏の刺す陽射しに焼かれた意識が作り出す白昼夢か。

mars89

 

90年代に自分にターンテーブルの使い方やスクラッチの仕方を教えてくれた友人『TWOTH』の2年ぶりのアルバムがリリース!
北海道のホテルで何故か早く目が覚めてしまったので、ベッドで聴いたら脳がマッサージされた感じがしました。
リリースおめでとう御座います!

ZEN-LA-ROCK

 

そこはかとない哀しさ と 春をことほぐ様な嫋やかさで幕を開ける本作
未曾有のパンデミックによって”香る”慶びを奪われた我々のかつての日常をいとおしむかの様な叙情性
加速度的に物事が目の前を通り過ぎてゆく現代
容赦ない「効率」という魔物が次々と”ヒト”を飲み込んでゆく
あの時、我々が望んだ未来とはこんな形だったのであろうか?
観測史上最早の梅雨明け 人間の業がもたらした異常気象
その直後に”戻り梅雨”として自然による揺り戻しを見て、どことなく安心感を覚えた折にこの一報を頂きました。
リリースおめでとうございます!

SUGAI KEN

 

プレイボタンを押すと、サーーっとしてからプチプチっときて、スーーっと入ってくる序奏…そこから先は、もう、音が楽しくて楽しくて…あっという間のサイドA、ひっくり返してのサイドBのプレイバック&プレイバック!!それは、幼少期に心躍らせページをめくったお気に入りの絵本のようでもあるし、大人になってからこそ沁みる魅惑のワンダーランド的な趣きさえあります。カセットテープならではのマジカルなコンプ感も抜群!! めちゃくちゃ粋な作品でございました!!

竹久圏 (KIRIHITO,GROUP)

 

過去、過去、未来、過去、現代。
明日、明日、今日、明後日、今日。
ノスタルジック紀行 2022。素敵です◎

武末 亮(Noahlewis’ Mahlon Taits / Órphans)

 

TWOTHさん
テープを送ってくれてありがとう。
いい音ですね。
暑い日にカセットテープが届き、
さっそく自慢のNakamichi Dragonに入れました。
(しかも今朝、ヘッドをクリーニングしたばかり!)
それが海のような音で、
私の旧知のTWOTHが
また新たな領域に船を出した感じがしました。
君がアニメーションとやってきたこととか、
どこか子供の音楽を内包していることとか、
神経質なおおらかさとか、
それらが一緒になった、
なにか遠近を感じる音でした。
この遠近は君がつかんだ何かなんだと思った。
最近、坂本さんの「新潮」にのった癌闘病記を読んだり、
身近な人の病気やら、死やら、そして比留間光の誕生やらあった。
そんな中、いま敢えて猛暑の「テクノポップ」と呼びたいこれが届き、
予期せぬ暑中見舞いで嬉しかったです。
ありがとう。

大森秀樹

 



 
TWOTH

Kath BloomやMaayan Nidam、Asuna、Killer Bong、Xiu Xiu、Zsを始めとした数々の名手たちが在籍していることでも知られる名門〈Powershovel Audio〉からのデビューを皮切りにその 音楽活動を開始。
『NHK Eテレ オトッペ』では子供達にサンプリングミュージックの面白さやスクラッチ、HIPHOPのバトルDJを分かり易く伝える劇伴音楽を担当。
『MODERN No.2』を始めとし、数々の国際アニメ・映画祭での受賞作品の音楽を担当するだけでなく、国立新美術館やISSEY MIYAKEインスタレーション・イベントでの音響演出から、SONY『toio™』や資生堂『EFFECTIM』などのサウンド・デザイン/プロデュース/作曲等、幅広く活動を展開。
2012年にはアヌシー国際アニメーション映画祭にて日本人初の音楽賞を受賞。
京都府アートプロジェクト「ALTERNATIVE KYOTO – もうひとつの京都 –」では元伊勢籠神社を舞台にインスタレーションの音響演出を行うなどサウンドアートからビートミュージックまで ジャンルを自由に越境する表現活動を行う。


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