2022-06-21 18:00 Fuhito Kitahara

知名定男が1978年に発表した本土デビューアルバム『赤花』本土復帰50周年の今年ついにリイシュー。7月27日発売決定

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知名定男のアルバム『赤花』リイシューLP盤が、7月27日(水)にリリースされることになった。

 
知名定男は沖縄県を拠点に活動する唄者、作詞・作曲家、音楽プロデューサー。沖縄音楽を世界に広めた第一人者だ。

 
今作は、知名定男が1978年に発表した本土デビューアルバム『赤花』を沖縄の本土復帰50周年の今年2022年ついにリイシューするもの。

 
島唄をベースにレゲエやソウル、ロックなどのエッセンスを微妙にブレンドし、ゆったりした独特のヴァイブレーションが心地よい沖縄ポップスの革新的作品で、90年代に知名定男がプロデュースを手がけたネーネーズのヒット曲「バイバイ沖縄」「赤花」「キジムナー・ブルース」などのオリジナルが多数収録された名盤が40年以上の時を経て蘇る。

 

知名定男によるコメントが発表された。

赤花 再発売に寄せて

 
1978年。沖縄県の日本復帰から6年が経っていました。
沖縄の若者は復帰を境に中央志向になり、キラキラ輝く東京へと目が向けられ、当時の私は、沖縄が忘れられてしまうという危機感を持っていました。音楽仲間とそういう話で何度も夜通し話し合ったことを覚えています。
沖縄の若者にもう一度沖縄の素晴らしさを伝えるには、東京から沖縄音楽を発信するということが先決だと、本土デビューすることを決め、この『赤花』をリリースすることになりました。
このレコーディングは当初、沖縄民謡の記録盤のような企画だったのですが、デモテープに『バイバイ沖縄』を忍ばせると受けが良く、『オリジナル盤』という企画に乗せ換えることに成功しました。
そもそも沖縄音楽はポップス感に溢れています。それを分かりやすく伝えたかったので、言葉もメロディーもよりポップスに、ロックに、ソウルに仕上げ、さらにアレンジャーやミュージシャンがそうそうたるメンバーだったので、演奏も素晴らしいです。
そしてレゲエとの出会いも運命的でした。ボブ・マーリーのコンサートで初めてレゲエという音楽に触れ衝撃を受けましたが、そのリズムは沖縄民謡がそのまま歌えるリズムでした。これは私自身が沖縄音楽の素晴らしさを再認識、再発見することができた出来事でした。早速『バイバイ沖縄』に取り入れ、以降はネーネーズなどでもそのリズムを多用することになります。
そういう1978年の『赤花』は、沖縄を再発見して欲しいという若者へのメッセージでしたが、私の再出発、いや原点としても大きな意義のある作品です。
今もネーネーズへと受け継いでいる『島唄をベースにしたオキナワンポップス』の源流を、再発売のこの機会にぜひ聴いてみてください。

知名定男

 
 

 
知名定男『赤花』

発売日:2022年7月27日(水)
定価:3,500円+税
品番:TBV-0030
レーベル:TUFF VINYL
仕様:LP

 
予約・購入:
レーベル通販
TOWER RECORDS ONLINE

 
収録曲:
Side A
1. ヨーアフィグワー
2. くがり節
3. ジントーヨー・ワルツ
4. ウサガンナ
5. バイバイ沖縄

Side B
1. アカバナー(赤花)
2. ジェラシー
3. 白瀬走川(シラセハイカワ)
4. キジムナー・ブルース
5. ニライの海


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