2021-05-14 12:00 Fuhito Kitahara

KERA、フル・カヴァー・アルバム『まるで世界』7月7日にCDとアナログ盤で発売決定。“大好きな曲ばかり”セレクト

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KERAが、新作ソロアルバム『まるで世界』を7月7日(水)にCDとアナログ盤(2LP)でリリースすることになった。

 
2年ぶりとなる今作は、現在の彼を形作った数々の名曲を綴ったフル・カヴァー・アルバムで、じゃがたら、ルースターズ、ユーミン、矢沢永吉から「みんなのうた」まで、“大好きな曲ばかり”をセレクト。

 
さらに様々な、これまた大好きな楽曲たちのイメージと“ネジで結合”してアレンジ。初期エンケン(遠藤賢司)の琵琶のような奏法と変則チューニングを結合したイントロで始まるリザード「サ・カ・ナ」、別役実の不条理な世界をボイパ風アカペラで歌い上げる「まるで世界」など、大小様々な「イメージのネジ」で結合されたねじれの世界はまさにKERAの真骨頂だ。

 
ブックレットにはKERA自身によるセルフ・ライナーも収められている。なお、LP盤はCD未収録の5曲を収録した2枚組重量盤となる。

 
 

作る予定の無かったアルバムが出来た。
これを記している今は2021年4月終わり。突然湧き出てきて、瞬く間に世界を奈落の底に突き落とした「新型コロナ」という名のウイルス。わが国に緊急事態宣言なる、ゴジラとかああいう映画の中でしか発令されないと思っていたものが初めて発令されてから一年あまり。現在も東京は三回目の宣言下なのであり、いつ終わるとも知れないこの珍騒動が、あらゆる予定を狂わせ、もちろん私の予定も大幅に狂わせ、結果、作る予定の無かったアルバムが出来たのである。本当に良かった。ありがとうコロナ。

今回カヴァーした楽曲は、アレンジ段階において、様々な、これまた大好きな楽曲たちのイメージと「ネジで結合」している。あたりまえだが実際にネジで結合したわけではなく、頭の中で無理矢理くっつけたのだ。強いて言うならこの点が本作の独自性である。曲解説でコメントした以外にも、実に多くの、細かな、「小さなネジでの小さな結合」が隠されている。大方の結合がまったく以て個人的な選択であるが、ソロアルバムというのは個人的なものなのだ。楽しんで頂けたら幸いなのです。よろしくお願い。

KERA(セルフ・ライナー・ノーツより一部抜粋)

 
 

 
KERA『まるで世界』(CD)

発売日:2021年7月7日(水)
価格:3,000円+税
品番:CDSOL-1972
発売・販売:ナゴム・レコード/株式会社ウルトラ・ヴァイヴ
仕様:1枚組紙ジャケット/歌詞・解説付き

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収録曲(オリジナル・アーティスト):
1. 誰も知らない(みんなのうた 歌・楠トシエ)
2. 遠い世界に(五つの赤い風船)
3. 地球を七回半まわれ (みんなのうた)
4. クイカイマニマニ(民謡)
5. 中央フリーウェイ(荒井由実)
6. 時間よ止まれ(矢沢永吉)
7. SUPERMARKET LIFE(コンクリーツ)
8. サ・カ・ナ(リザード)
9. まるで世界(みんなのうた 作詞・別役実 歌・山田康雄)
10. マリリン・モンロー・ノー・リターン(野坂昭如)
11. LAST TANGO IN JUKU(じゃがたら)
12. COPY(プラスチックス)
13. SAD SONG(ルースターズ)
14. 別れの曲(ショパン)

 
 

KERA『まるで世界』(LP)

発売日:2021年7月7日(水)
価格:5,500円+税
品番:TYOLP1035/6
発売・販売:ナゴム・レコード/東洋化成
仕様:カラー・ヴァイナル重量盤2LP/ゲートフォールド・カヴァー/歌詞・解説付き

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収録曲:
Side A
1. 誰も知らない
2. 遠い世界に
3. 地球を7回半まわれ
4. クイカイマニマニ
5. 中央フリーウェイ

Side B
1. 時間よ止まれ
2. SUPERMARKET LIFE
3. サ・カ・ナ
4. まるで世界

Side C
1. マリリン・モンロー・ノー・リターン
2. LAST TANGO IN JUKU
3. COPY
4. SAD SONG
5. 別れの曲

Side D
1. 変なパーマネント-LIVE ver.-(突然段ボール)※
2. マスク-LIVE ver.-(ヒカシュー)※
3. Row Hide-LIVE ver.-(あぶらだこ)※
4. ねじりの法則(セルフカヴァー)※
5. ALL OF ME(ジャズ・スタンダード)※
※アナログ盤のみ収録曲

 



 
ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)

ナイロン100℃主宰/劇作家 演出家 映画監督 音楽家
劇作家、脚本家、演出家、音楽家、映画監督として、多方面で才能を発揮しているアーティスト。1963年東京生まれ。
横浜放送映画専門学校(現・日本映画学校)を卒業後、学生時代からの愛称KERA(ケラ)の名前で、ニューウェーブバンド「有頂天」を結成。’86年にメジャーレーベルデビュー。インディーズブームの真っ只中で音楽活動を展開。またインディーズ・レーベル「ナゴムレコード」を立ち上げ、70を超えるレコード・CDをプロデュースする。
’80年代半ばから演劇活動にも進出。劇団「健康」を経て、’93年に「ナイロン100℃」を結成。結成30年近くになる劇団のほぼ全公演の作・演出を担当。’99年、『フローズン・ビーチ』で岸田國士戯曲賞受賞、現在は同賞の選考委員を務める。また、自らが企画・主宰する「KERA・MAP」「ケムリ研究室」などでの演劇活動も人気を集める。
2018年11月、脚本家・演出家としての功績を認められ紫綬褒章を受章、ほか受賞歴多数。
音楽活動では、ソロ活動の他、2014年に再結成されたバンド「有頂天」や、「ケラ&ザ・シンセサイザーズ」でボーカルを務めるほか、鈴木慶一氏とのユニット「No Lie- Sense」などで、ライブ活動や新譜リリースを精力的に続行中。また2013年にはナゴムレコード設立30周年を機に、鈴木氏と共同で新生ナゴムレコードをスタートしている。
隔月ペースでロフトプラスワンにて開催している犬山イヌコとのトークライブ「INU-KERA」は12年を超え継続中。


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