2020-08-20 20:00 Fuhito Kitahara

アンビエント・ハープの才媛:Mary Lattimore、新作アルバム『Silver Ladders』10月9日発売。冒頭曲「Pine Trees」公開

Photo credit: Rachael Pony Cassells

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Mary Lattimoreが、新作アルバム『Silver Ladders』を10月9日(金)にリリースすることになった。

 
Mary Lattimoreはフィラデルフィア出身で現在はLA在で、ライオン&ヒーリーのコンサート・ハープとエフェクトを駆使して実験的なアンビエントサウンドを生みだすハーピスト。シガー・ロスらも魅了し、昨年2019年は初来日公演も好評を博した。

 
今作は、ツアーや様々な経験を経てさらにそのスタイルが洗練されており、ローエンドのシンセと、プロデューサーとしても参加するのNeil Halstead(Slowdive)の浮遊するギターがアクセントとなっている。

 
一聴すると不協和なように感じられかもしれないが、潮の流れとともに変化する海洋の倍音のような彩り豊かなサウンドに引き込まれるだろう。

 
アルバム冒頭曲「Pine Trees」の音源が公開された。先に公開されたM4「Sometimes He’s In My Dreams」と併せてチェックしてみよう。

 
 


Mary Lattimore – Pine Trees

 


Mary Lattimore – Sometimes He’s In My Dreams

 
 

 
Mary Lattimore『Silver Ladders』

発売:2020年10月9日(金)
価格:2,000円+税
品番:ARTPL-138
レーベル:PLANCHA / Ghostly International
仕様:CD

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収録曲:
01. Pine Trees
02. Silver Ladders
03. Til a Mermaid Drags You Under
04. Sometimes He’s In My Dreams
05. Chop on the Clumbout
06. Don’t Look
07. Thirty Tulips
08. Self-Portrait of My Sister (Bonus Track)

 
作品解説:

数々のアーティストに賞賛され引っ張りだこのLAのハーピスト、Mary Lattimore。絶賛されロングセラーとなった2018年の傑作『Hundreds of Days』のリリース以降、数々のワールド・ツアー、Meg BairdやSuperchunkのMac McCaughan等とのコラボレーション・アルバム、Sigur RosのJonsiやJulianna Barwickなどの親しい実力派アーティストをフィーチャーしたリミックス・アルバムのリリース等を経て、SlowdiveのNeil Halsteadをプロデューサー/コラボレーターに迎え新作を完成させた。

Neil Halsteadとは、とあるフェスティバルに共に出演していた際に友人を介して紹介され意気投合し、次のアルバムの制作に彼をプロデューサー/コラボレーターとして迎え行うこととなったという。これまで基本的にメアリーは自身で制作をしていたので、それは大きな転機だった。そして飛行機で彼の住むコーンウォールのニューキーへ飛び、制作にとりかかった。実はその時点でニールはハープを録音したことがなかったようだが、不思議とそれは本当にうまくいったという古い飛行場に配置されたハルステッドのスタジオで9日間記録された本作『Silver Ladders』は彼女の新たな傑作として完成した。

エフェクターを駆使し、ハープを自在に操るメアリーの独特なスタイルはツアーや様々な経験を経てさらに洗練されており、ハープのレイヤーは広大に広がる中、ローエンドのシンセと浮遊するニールのギターがアクセントとなり、想像以上に噛み合ったサウンドに仕上がった。

一聴すると不協和なように感じられかもしれないが、潮の流れとともに変化する海洋の倍音のような彩り豊かなサウンドに引き込まれる。ニールの手を借り、両者のセンスが見事に融合し相乗したエモーショナルでドラマティックなサウンド。そこからはアーティストとしての自信が満ち溢れ、新たな境地へと到達した印象の、凛々しく美しい作品。

 



Photo credit: Rachael Pony Cassells

 
MARY LATTIMORE(メアリー・ラティモア)

フィラデルフィア出身で現在はLA在住のハーピスト。ライオン&ヒーリーのコンサート・ハープとエフェクトを駆使して実験的なアンビエント・サウンドをみせる。2013年にDesire Path Recordingsからファースト・アルバム『The Withdrawing Room』をリリースしデビュー。その後サーストン・ムーア、シャロン・ヴァン・エッテン、メグ・ベアード、ジュリア・ホルター、ジャーヴィス・コッカー、カート・ヴァイル、スティーヴ・ガン、エド・アスキュウなど、様々な名だたるアーティストの録音やライヴのサポートを経た他、エスパーズのメンバーが参加した総勢10名によるプロジェクト、The Valerie Projectのメンバーとしての活動や、『Marina Abramovic: The Artist Is Present』のフィルム・スコアを手掛けるなど、その動向には枚挙にいとまがない。2013年3月にはニューヨークのグランドセントラル駅の100年祭にフィーチャーされたニック・ケイヴによるカラフルな馬の作品「Soundsuits」のパフォーマンスにハーピストで出演。翌2014年にはPew Center for Arts & Heritageのフェロー賞(1年に12名のみ)を受賞している。2016年にGhostly Internationalから『At The Dam』をリリースし、2017年には2011年から2016年にかけて暮らしていたフィラデルフィアの家で録音された音源をコンパイルした『Collected Peaces』を発表。その独特のアンビエント・ハープ・サウンドはジャンルの垣根を越えて多くの支持を得ている。
その後もリアル・エステイトとツアーを回り、シガー・ロス主催のフェスティヴァル『norður og niður』のストリングス・ステージにも出演を果たし、ヘッドランズ・アートセンターの音楽アワードも受賞した。2018年、『At The Dam』以来となるオリジナル・アルバム『Hundreds of Days』をリリースし、2019年には初来日を果たした。


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