2020-02-04 19:00 Fuhito Kitahara

DaimonOrchestra、約3年ぶりの新作アルバム『音楽のDirty』2月5日発売。足利発の大所帯バンド

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DaimonOrchestraが、約3年ぶりのニューアルバム『音楽のDirty』を明日2月5日(水)にリリースする。

 
DaimonOrchestraは栃木・足利発のスリーピースバンド「Daimon(大門)」から派生した大所帯バンド。「音楽三大要素の遵守」「あらゆるジャンルへのアプローチ」「おもしろいことが前提」を標榜し、和やかな雰囲気の中での緊張感あるアンサンブルやダンス、お祭り的な賑わいでのライブを展開している。

 
今作は、ツインボーカルからピンボーカルになり、演奏は円熟みが増しつつも、プログレッシブな原点に回帰。ゲストボーカルを迎えた「ムスクと弾丸」「メイスン・ヴァージャーのモチーフ」や、オルガンの超絶スケールからダーク、疾走感に展開する「ラヴ殺し」、Daimon的ラテンの再解釈「ピルグリム」、力強いピアノリフ、凶暴な歪みから美しいタンゴに変貌する「アクアリウム」、様々なリズムで押しまくる土着的アッパー「扇情のオーケストラ」の7曲を収録する。

 
四谷OUTBREAK!店長の佐藤”boone”学氏が手掛けた「ピルグリム」のミュージックビデオが公開されている。レコメンドコメントも発表されたので、併せてチェックしてみよう。

 
 


【MV】Daimon Orchestra / ピルグリム【Short Ver.】
directed by 佐藤”boone”学

 
 

 
DaimonOrchestra『音楽のDirty』

発売:2020年2月5日(水)
価格:1,700円(税込)
品番:HOR-8883
レーベル:OUTBREAK RECORDS/DaimonStudio

TOWER RECORDS ONLINEでみる(CD)

Amazonでみる(デジタル)

収録曲:
1. ラヴ殺し/LOVE KILLED
2. ムスクと弾丸/MUSK AND BULLET
3. ピルグリム/PILGRIM
4. メイスン・ヴァージャーのモチーフ/MOTIF OF MASON VERGER
5. アクアリウム/AQUARIUM
6. キオク/KIOKU
7. 扇情のオーケストラ/SENSATIONAL ORCHESTRA

 

レコメンドコメント

 
変わらずDaimonワールド全開だけど、いつも新しい。
そして、いつも裏切る。(いい意味で)

バンドがどんな形になろうと毎回最高傑作を持ってくるんだよなー。
今回は1曲目の1音目からニヤっとしてしまい、全曲聴いてやっぱりこの人たちは変態だなって思いました。

何回も言ってるけど、KIOKUは名曲!
ピンボのヒトミも最高!!

SOUNDHOUSE PICO店長 石原

 

女心と秋の空とは言うが、もうこれは秋の空どころの話ではない…
曲中「女達」は激しく歓び、憂い、あの人を殺してしまう程激しく愛憎する。
そしてヘヴィミュージックから果ては盆踊り(?)まで網羅する超クロスオーヴァーな楽曲群は、ジャンルの宝箱から乙女の感情乱高下にピッタリの音をドラスティックかつシアトリカルに彩る。
このプログレッシブ・ヒステリー・ロックオーケストラ、君も一度振り回されて見るべし!

うしろ前さかさ族、cunts/関口マーフィー

 

それは異形の愛のかたち

あらゆる音楽ジャンルを縦断するかのように、激しく目まぐるしく展開する曲の数々。数秒ごとに全く表情を変え、うっかりしていると振り落とされてしまいそうだ。
それは時として難解なものとして受け止められてしまうかもしれないけれど、DaimonOrchestraが過剰なまでに要素を詰め込もうとするのは、おそらく溢れんばかりのサービス精神によるものなのではないか。
楽しんでもらいたい。もっと楽しんでもらいたい。だからこそ、限界まで情報量を詰め込む。ちょっとくらいはみだしても、かまわずギュウギュウと力任せに詰め込む。泣こうが喚こうが詰め込む。詰め込まずにはいられない。それがDaimonOrchestraの愛のかたちだからだ。
愛ゆえに、詰め込みすぎてパンパンに変形した異形のエンターテイメント。それがこの『音楽のDirty』である。

野獣のリリアン/安田理央

 

木火土金水、互いに影響を与え合いその生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する。
中国の五行思想の考え方ですが、音楽も例外ではないと思っています。
DaimonOrchestraのニューアルバムはこの理を最大限に生かしつつも抗うかのようにこれでもかと複雑に絡み付かせて新たなる小宇宙を構築している。
一見親しみやすさをのぞかせつつ、それを拒絶するかの様な楽曲構成と説得力を持った変拍子、それは悪いインターネットで見た事のある「残念~!男でした~!ヒラヒラ」を彷彿とさせる。
それでもお構い無しの変態どもは、このたちの悪い詐欺集団に魅了され続け、きたねぇヨダレをダラダラと垂らしただらしのない変態はボーカリストの妖艶な歌声に扇動され、
緻密な計算により彩られたアンサンブルは感情を揺さぶられ、がんじがらめにされたこの世の理の中に一筋の光を見いだす。

そして変態どもは更なる自由を渇望するのです。

GESEWA/太田厚

 

-私達のDaimonOrchestraは何処まで行ってしまうのか。新作【音楽のDirty】発売に寄せて-

大門との出逢いは17年ほど前だったように思う。今はなき”Dirty”なライブハウス足利BBC CLUBであった。卑猥な歌詞を耳をつん裂く大爆音で鳴らしていた。当時から彼らは取り巻く環境も音楽も様々な意味で何もかもが”Dirty”だった。

整理されていない「混沌」。抑えきれぬ衝動を自作スタジオに持ち込み、アルバム単位でここぞと実験してしまった【Vanillaの淫粘】【濡れたコンドル】といった初期のディープなアルバム勢が私の中で彼らのスタイルが確立された最高傑作である。それ以降は、完成されたスタイルをいかに”Dicipline”(鍛練)し続けていくかに拘り続けているように思う。もはや職人の領域だ。エロい

大門から複数大門、やがてDaimonOrchestraに名前も変わった。それでも軸にぶれない強さがある。出汁が違うんだよ、出汁が。にゃにゃにゃにゃにゃ

様々なメンバーチェンジを重ね、もはや一種の生命体のような、それこそ英国プログレ界のレジェンド・King Crimsonの活動スタイルに近年は近づいてきているようにも思える。中心メンバーは変わらず、ここがとても重要なポイント。幹がしっかりしているからこそ安定した実験と冒険が成立するのだと思う。

そんでもって、今回のアルバムである。タイトルは【音楽のDirty】と来た。最高じゃないか、わかっちゃあいたが遂に自ら汚物宣言。なのに、なのにだ。これ以上ないレベルに洗練された傑作に仕上がっているではないか。

リバーヴ感のある音がいい。サウンドが絶品である。ボーカルも生き生きしている。【アクアリウム】はイントロから鷲掴みにされてしまった。

そして【キオク】だ。もはや2020年代に捧ぐALL NEED IS LOVEである

エロく、エモい。これが新時代のオルタナティブ交響曲である。世界に響け!

THE MONOCLOCKS/カトウ

 



 
DaimonOrchestra

JapaneseProgressivePopBand!!!足利発、Daimon(大門)は2002年に結成されたスリーピースバンド。DaimonOrchestra(複数大門)はそこから派生した2006年に結成された大所帯バンドである。『音楽三大要素の遵守』『あらゆるジャンルへのアプローチ』『おもしろいことが前提』を標榜し、Okazimaを中心に結成された超インディー音楽集団である。HardcoreAttitude.
いずれもライブには定評があり、Daimonでは殺伐とした緊張感とフリーキーな展開で見る者を釘付けにし、Orchestraでは和やかな雰囲気の中での緊張感あるアンサンブルやダンス、お祭り的な賑わいで見るものを楽しませている。NY公演や台湾公演も経験した。


インフォメーション

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開催日時
開催場所
料金
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WEBサイト DaimonOrchestra 公式サイト
WEBサイト DaimonOrchestra SOUNDCLOUD
twitter https://twitter.com/DaimonStudio
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