ファルコン自身による曲解説

 
1. 美しき様々の夢(最初と最後の曲)(書き下ろし)
タイトルは中原中也の”朝の歌”という詩の中に出てきた言葉。
自分とEri Liaoを一緒に演奏して見たら？と言ってくれた方への感謝を込めた曲。最後の歌(slight return)は、全く違うモチーフで作詞もした曲(歌Eri Liao)。

 
2. 月と星の踊り
毎年８月半ばに見られるペルセウス座流星群。山下公園できれいに見えた時の情景(月と流れ星と海では魚のはねる音)がモチーフ。

 
3. Deep Fall
Eri Liao Trioでも録音した曲のインストバージョン。

 
4. 青い光のうた
E-bowという弦を磁力で振動させる機械で演奏。モチーフが台湾原住民の”布農族”が歌う”八部合音”という合唱。

 
5. 光の行方
メインギターのチューニングが「ド」と「ソ」だけで出来ていて、沖縄の神鬼(シンキ)さんが使っていて、そのチューニングで書いた曲。

 
6. 天使の残骸
ミヒャエルエンデの父が画家(Edgar Ende)で、その絵をネットで見ていたら浮かんだ曲。

 
7. 小満
小満とは５月21日～６月５日頃の時期のことをいう。カレンダーにあった、「あらゆる生命が、天地に満ち始めていく頃。初夏の太陽を浴びて、草木や虫はすくすくと成長します。麦の穂はたわわに実り、収穫の季節を迎えます。」という言葉がこの曲とイメージが合致した。

 
8. 夢の雨音
Eri Liaoが歌と口琴で参加。即興演奏。

 
9. パユルム
スタジオで即興で遊んだだけのもの。タイトルは夢で出てきた言葉。

 
10. 透明な風~Improvisation for Shinki~
「光の行方」と同じ神鬼さんチューニングでの即興。コンディショングリーン神鬼さんの即興に影響されている。

 
11. 美しき様々の夢(Slight Return)(歌：Eri Liao)
slight returnは、Jimi Hendrixの”Voodoo Chile”にちなんで付けた。

 
ファルコン

アコースティック・ギターにエフェクターをかけた空間的な音作りによる独自の奏法が話題を呼び、中西俊博、カルメン・マキ、ウェイウェイ・ウー、鬼怒無月と共演。ジャズから台湾原住民音楽まで取り入れいた楽曲が評価を得ている。Eri Liao Trioのメンバーでもある。