white white sisters

多彩な表情を見せながら躍動するきめ細かいエレクトロ、大胆なノイズ。その表情は時々の変化に応じて千変万化し、思想の微細な動きを伝える。そこに、電子音では表現しきれない感情的なドラミング、ギターが重なり、歌声によって曲に命が吹き込まれる。
映し出される映像は幾何学的で近未来をイメージさせ、感覚をはるか後方に置き去りにして、全力で駆け抜け、心の中を疾駆する。
音と映像の境界を横断しながら繰り広げられる意識の舞踏。内部と外部が入り組んだメビウスの輪のように、あるいは、書く手が書かれる手へ転じていくエッシャーの騙し絵のように、複雑に入り組んだ視覚と聴覚は、オーディエンスを異次元空間へとトリップさせる。