3月20日に茨城県結城市で開催される街なか音楽祭『結いのおと』。主催団体「結いプロジェクト」事務局の野口純一氏にインタビュー
| 少しでも非日常の余韻が町中に残るような街にしていきたい
結いのおとに参加されるお客さんにアピールしたいことはありますか?
野口 自分たちが発信していきたいのは、結城っていう街があっての音楽祭なので、お客さんにもアーティストさんにも「街」を感じて帰ってもらいたいですね。結城の街の建物には重厚感があるんで、そこを外から来た人たちに見てもらいたいってのがありますね。今の時代の建物じゃ絶対できないような良さがあって、音楽をやる上でも吹き抜けがうまく反響を作ったりとか、特に酒蔵なんかはまた違った味わいがあったりだとか。それに、会場のキャパが狭いんで、アーティストさんとの距離感がすごく近いんですね。これは結城ならではのある種の贅沢なんですよね。それに、空いた時間は街をブラブラ歩いてもらったらいいかなと。
アーティストさんには、自分の出番だけ来てささっと帰ってもらちゃうんじゃなくて、街をアテンドしたり結城の話しをしたり、さらにはアーティストさんに結城紬を衣装として着てもらって出演してもらってるんですね。結城紬には結城の良い所が全部詰まっていて、自然のめぐみだったりだとか、文化とか、人の営みとかそういうものが結晶化してできたものなんで、それを着てもらうことで結城の良さを感じてもらえたらなと。ステージ衣装として着てもらうことで、着物とは縁が遠かったお客さんも、着てみたいなっていう憧れのものになるかもしれないですし、また結城にくるようなキッカケになってくれればいいなと。
お客さんにライブが良かったね言ってもらえるのは当然なんですけど、「結城」って良かったねって持っててもらえたら100点満点かなと思ってます。
結いプロジェクトの今後の展望をきかせてください。
野口 やっぱり、街の仲間をどんどん増やしていきたい。住む人でもいいですし、欲をいえば出店する人を。イベントの時は盛り上がってるんですけど、どうしても日常ではさみしい街になっちゃうんで、少しでも非日常の余韻が町中に残るような街にしていきたいなと思っています。年がら年中お祭り騒ぎってことではなくて(笑)。
イベントを開催することで結城の良さが伝わっていると思うので、それをキチンと日常的な部分に落とし込んで、それが結城の新しい価値観に、未来に繋がっていければなあと思っています。フェスの規模を大きくしていくことよりも、続けることに重きを置いて、これを5年10年って続けたい。続けることで、いろんな成果が出て来ると思うので、まずは継続して、その変化を楽しんで共有しながら、これからの結城の街を興していければなと思っていますね。
結いのおと-YUINOTE- [LIVE] [Food & Official shop(入場無料)] ※御料理屋kokyu.以外の会場は全て屋外のため、雨天時には変更の可能性あり [取り扱い] |
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