2018-08-06 20:00

Tape Waves、初来日ツアーを成功裏に終了。最終日に東京で行なわれたインタビューを公開! | 特別寄稿

左から Jarod (Guitar/Vocals) ,  Kim (Guitar/Vocals)

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Tape Wavesが、最新アルバム『Distant Light』を引っ提げて今年2018年7月に初来日ツアーを開催しました。

 
彼らは、やわらかなボーカルとノスタルジックなサーフ・ポップ・メロディを聴かせる、アメリカはサウスカロライナ州のドリームポップ・バンドです。

 
ツアーは広島・大阪・名古屋・群馬・東京を巡り、大阪滞在中には現地でミュージックビデオを撮影し公開するという嬉しい出来事もありました。

 
今回、ツアーファイナル東京公演を前に行われたインタビューが到着しました。ぜひご覧ください。

 
 

米サウスカロライナのドリームポップ・バンド「Tape Waves」、初来日ツアーの最終日、東京で行なわれたインタビューを公開!

 

interview by Aoi Kurihara

 
 

アメリカ、サウスカロライナのドリームポップサウンドを奏でる Tape Waves 。3枚目のアルバム『Distant Light』をリリースしたばかりの彼女たちが満を辞して初の来日ツアーを敢行!メロウで甘く爽やかなサーフ・ポップは夏の暑い中、ショーを見に来た人々を多いに癒し魅了したに違いない。ツアー最終日の東京公演を控えた彼らに話を訊いてみた。

 
 

   今日の東京公演があなたたちの日本ツアー最終日かと思いますが、他のライブはどうでしたか?

 
Kim これがまず私たちにとっての初めての日本で、素晴らしかった。ええ、他のツアーもとてもよかったわ。共演したバンドみんな素晴らしかった。Twinkle Twinklesも好きだし、OLD LACY BEDもよかったわね。

 
Jarod 観客のみんなの反応も良くて、楽しかったね。

 
 


大阪Common Cafeでのライブ後、mishca(前列)、Twinkle Twinkles(後列)と

 


名古屋・KDハポンでのライブ後、OLD LACY BED

 
 

   ツアー中、日本のご飯も満喫しているようでしたが何がおいしかったです?

 
Kim おにぎり!

 
Jarod 枝豆!あとラーメンかな。

 
Kim ソー麺を試したけど美味しかったわ。

 
 

   さて、基本的なバンドの話からしたいと思います。あなたたちはどうやって知り合って、バンドを始めたのでしょう?

 
Kim 私たち職場で知り合ったのよ!それで音楽の話をしてね。お互い音楽をそれぞれやっていたからその音源を共有した頃から始まったの。実は私たちそれでデートを始めたの。そこから一緒にギターを弾いたりして、音楽をやって行くようになったのよ。

 
 

   ちなみにその出会った当時は何の仕事してたのでしょう。音楽は関係ない仕事?

 
Kim 電話の会社よ。音楽と全然関係ないところで知り合ったの。

 
 


群馬・高崎club FLEEZ Asileにて

 
 

   バンド名の由来は何でしょう。ビーチっぽい雰囲気ですね。

 
Jarod そうだね、ビーチの雰囲気は出そうとしていたかも。色々ワードを並べた時にこれが響きが良いかなと。あとカセットテープが好きだからこのワードを選んだよ。

 
 

   Tape Wavesの前には何かそれぞれバンドをやってたのでしょうか。

 
Kim ええ、お互い会う前は、それぞれパンクバンドをやってたわ。あとソロ・プロジェクトもやってた。

 
Jarod と言っても高校時代の話だね。お互いパンクをやってたんだ。

 
 

   Kimのソロ・プロジェクトShiny Timesは聴いたことがあって、それもドリーミーな雰囲気でしたが、ルーツはパンクだったんですね。どういった音楽を聴いて育ったのでしょうか。

 
Kim Riot Girrl系のバンドを聴いてたわね。あとBikini Killとか。とにかくパンクを聴いてた。特に全員メンバーが女の子のバンドをよく聴いてたかも。

 
Jarod Fat Wreck Chordsのバンドをよく聴いていたね!Black Flagとか聴いてたよ。

 
 


東京・下北沢BASEMENT BARにて

 
 

   さて、新譜『Distant Light』について、このアルバムには何かテーマはありますか。

 
Kim 何曲かは光があってサニーなイメージで作ってた。でもその後、曲をもっとメローで少し暗い感じで作っていた。このコントラストを表したかったのよね。ビーチなイメージではあるけどちょっと暗い感じで。このアートワークでそのコンセプトが表されていると思う。紫の背景でダークだけれどもビーチっぽいイメージというか。

 
 

   なるほど。そのアートワークはKristen Soleckiが手掛けたそうですが、彼女とはどう言った経緯で知り合ったのでしょう。

 
Kim 彼女はショーのフライヤーを描いていたの。

 
Jarod あ、でも最初に彼女とあったきっかけはアートフェアショーだったよね?

 
Kim そう、それで私たち友達になってアートワークも頼んだの。私たちのポートレイトも描いてくれたわ。

 
 

   歌詞はシンプルなものが多いと思いますが、どうやって作ってますか?

 
Kim それは曲にも寄るわね。大体は二人で一緒に作っている。たまにJarodが一人で曲を作って、それに私が歌詞も作っていることがあるけど、大体は二人でやっているわね。私がメインで作っているわ。

 
 

   ところであなたたちの作ったミュージックビデオはどれもドリーミーな雰囲気でよかったですね。

 
Kim ありがとう。「Daisy」のビデオはスマホで録ったのよ。

 
Jarod そう、彼女がアイディアを出して作ったんだ。

 
Kim 元はオーストラリアの映画「ピクニックatハンギング・ロック」から来ているのよ!とってもドリーミーな雰囲気で、これを参考にしたわ。

 
 

   映画の勉強とかもしたんですか。

 
Jarod 僕はNYで映画を専攻してたんだ。

 
 


Tape Waves – Daisy

 
 

   サウス・カロライナに今住んでいるかと思いますが、音楽シーンはどうでしょう。

 
Jarod うーん、悪くはないけどアートの街というわけではないね。街自体も小さい。

 
Kim 私たちみたいなドリーム・ポップのバンドはやっぱり少なくて、そういうバンドはLAとか西海岸が多いわね。

 
 

   なぜこの街で音楽を続けようと?

 
Kim 家族がいるからね。私には娘がいるの。それに仕事もこっちで音楽と別にしているからね。

 
 

   ちなみに、あなたたちのバンド名にはテープがつきますが、音楽はどのように買っているのでしょう。レコード?それともストリーム?

 
Kim 音楽にも寄るけど大体はストリームでもう聴いてしまってるわね。

 
Jarod CDでも聴いているね。あとレコードも。日本はCDが主流だよね。タワーレコードに行って見たけどCDばかりだった。ボーナストラックがあるのはいいね。

 
Kim 私はタワーレコードでキャンディーしかもらわなかった(笑)

 
 

   最後に日本のファンにコメントをください。

 
Kim ありがとう!ライブに来てくれてありがとう!

 
Jarod 本当にありがとう!色々な人に会えたし、バンドにも会えたし、感謝しかないよ。サンキュー!アリガトウゴザイマス!

 
 


名古屋・大須商店街にて

 
 


大阪・中崎町Common Cafeで撮影されたライブ映像
Tape Waves – Always Shines | Live at Common Cafe

 


大阪滞在中に急遽撮影公開されたMV
Tape Waves – Shimmer | Live at Ogimachi Park

 
 

 
Tape Waves『Distant Light』

発売:2018年6月6日(水)
価格:2,200円(税抜)
品番:TSSO-1036
レーベル:2670records
仕様:CD(歌詞カード付属)

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TOWER RECORDS ONLINEで見る

収録曲:
1. Turning In
2. Shimmer
3. Pale Moon
4. Half There
5. Changing View
6. Daisy
7. Sudden Fiction
8. Distant Light
9. Twilight

 
 

 
Tape Waves『HERE TO FADE』

発売:2017年5月17日
価格:2,160円(税込)
レーベル:2670RECORDS

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収録曲:
1. So Fast
2. Always Shines
3. Nowhere
4. Calling
5. Close Your Eyes
6. Go Away
7. Standing In Line
8. Fine For Now
9. Stay Mine
10. Morning Time
11. Hanging On
12. Drifting
13. Somewhere
14. Looking at the Sun

 



 
Tape Waves

Tape Wavesは、米サウスカロライナを拠点に活動する、KimとJarodによる男女デュオで、ボーカルKimの耳なじみの良いソフトな歌声と、サーフポップなJarodの美しいギターサウンドは、2014年のデビューアルバムで既に、日本でも早耳リスナーやメディアの話題に。さらには、デビュー当初より、引き合いに出されていたSeaponyも、自身のストリーミングサイトでTape Wavesの曲をシェアしたり、ライブでも共演をするなど、さらに注目が集まる中、2016年に2ndアルバムをリリース、翌年には日本デビューも実現!

やわらかなボーカルとセンチメンタルなメロディー、うっとりするようなサーフポップなサウンドで、SeaponyやBest Coast、Tennis、La Seraといったバンドのファンはもちろん、広くインディポップファンの心を奪う彼らの、2018年6月には待望のNEWアルバム「Distant Light」のリリースと、7月に初来日となるジャパンツアーも決定している。




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