闘うマッサージ屋さんS-KEEP PROMOTION 神谷代表にインタビュー
フェスやイベントで遊び疲れた時にマッサージが受けられたらと思ったことはないだろうか?それも疲れ知らずの屈強な格闘家によるマッサージだったら?というわけで今回は、ROCK IN JAPAN FESTIVALやSUMMER SONICなどにマッサージブースを出店している“闘うマッサージ屋さん”ことS-KEEP PROMOTION代表の神谷さんに突撃インタビューを行った。
インタビューの前に
東急大井町線尾山台駅から徒歩5分くらいのマンション1階のジムにお邪魔すると、屈強な男が待っていてくれた。神谷さんだ。ジムに足を踏み入れるやいなや、マッサージ台に寝かされ、うつぶせ、横向き、仰向けと、頭から足指の先まで1時間にわたり格闘家の力で湛然に揉みほぐしてもらった。右腰に慢性的な痛みがあると伝えると、「ひとによって疲れがたまりやすい場所があるんです。北原さんの場合は右腰ですね。だけど、ここだけを集中してマッサージするのではなくて、全体の疲れをほぐすことで痛みは治まりますよ」と言っていただいた。マッサージが終わると、これまでずっと痛いんでいた右腰も、ガチガチだった肩もすっかり良くなくなっていた。体がふわふわと軽くなって、天国状態でのインタビューとなった。
text by Fuhito Kitahara
| 海外でもどこでも、呼んでいただければ飛んでいきます。
——先ほどはマッサージありがとうございました。これからインタビューに入らせてもらいます。まずは神谷さんの簡単な自己紹介をお願いします。
神谷享(かみやすすむ 以下、神谷) 日本指圧専門学校卒業、有限会社S-KEEP PROMOTION代表取締役の神谷と申します。
——S-KEEP PROMOTIONはどのような活動をされているのでしょうか?
神谷 高齢者介護施設やスポーツクラブと提携してマッサージを施術しています。また、音楽フェスやプロレスの大会にマッサージブースを出店をしたり、海外のプロレス選手が来日した時に帯同マッサージとして着いていったりとか、ミュージシャンの帯同マッサージとしてツアーに着いて行ったり、海外に行ったり、色々なことをしてます。格闘技のジムの運営もしてます。
——音楽フェスは、具体的にはどのような?
神谷 今年は8月1日からのROCK IN JAPAN FESTIVALさん、以前はSUMMER SONICさんや廃病院パーティーさん(注1)などにも出店させていただきました。
——フェスでは、マッサージを受けに来るお客さんは多いですか?
神谷 はい、たくさんの方にご利用いただいています。特に、COUNTDOWN JAPANさんの時は忙しかったです。
——フェスに出店しようと思ったキッカケはなんですか?
神谷 フェスってけっこう歩いたり、飛び跳ねたりもするので、みなさんが疲れてるというのがひとつ。また、我々が少しでも音楽業界に関わりたかったというのもあります。
——フェスでマッサージを受けられるのは本当にありがたいです。他のフェスやイベントでも呼べば来てくれますか?
神谷 はい、日本全国。海外でもどこでも、呼んでいただければ飛んでいきます。フェスだけじゃなくて、イベントでもやっていきたいですね。
——出張料金の方は?
神谷 それはメールかお電話で交渉してもらえればと思います。お客さんから料金をいただいてというのでもいいですし、「1日いくら払うからアーティストさんやスタッフさんのマッサージをやってよ」というのでもいいです。フェスやイベントの主催者様になるべく合わせます。ご興味を持たれた方はお電話かメールをお待ちしています(笑)。
photo by 明田川志保 廃病院パーティーVOL.3での覆面マッサージの様子。覆面マッサージは廃病院パーティー特別仕様とのことですが、「言っていただければ覆面姿であなたのフェスやイベントに出張しますよ」とのことです。
| 高齢者介護施設から海外まで
——プロレスでもマッサージをされているというお話しでしたが。
神谷 以前はZERO1さん(注2)でマッサージを担当させてもらっていました。今は団体には行っていなくて選手個人が多いですね。
——ZERO1ってあの破壊王の?
神谷 橋本真也さん(が旗揚げした団体)です。橋本さんご本人も何回か担当させてもらったことがあります。
——おぉ、すごい!
筆者が中学生の頃から憧れていた闘魂三銃士のひとり橋本真也選手のマッサージを担当されていたと聞いて興奮を隠しきれず、しばし中断。気をとりなおして再開。
——海外にも行かれるとのことですが、海外にはどのような形で行かれるんですか?
神谷 レーシングドライバー関口雄飛選手が出場したマカオグランプリにマッサージに行ったり、WWA世界ライトヘビー級チャンピオンのエディ・フレンチ選手のマサージにイギリスに行ったりしています。
——高齢者介護施設での活動もあるとのお話しでしたが、マッサージを受けてみて、とても力強いなあと思ったのですが、おじいさんやおばあさんの時も同じような感じで?
神谷 いえいえ、その人に合わせて。骨折れちゃいますんでね(笑)。だけど、若い女性の方でももっと強くという方はいますよ。
| 闘うマッサージ屋さん
——マッサージの他に、格闘ジムの運営もされているとのことですが。
神谷 ここ(尾山台ジム)では、マッサージと格闘ジムを運営しています。(東急池上線の)洗足池駅の方では、スポーツクラブINSPA洗足池さんの格闘技コースをS-KEEP PROMOTIONで担当させてもらっています。
——具体的にどういうトレーニングをされるんですか?
神谷 キックボクシングから寝技から何でもやっています。自分の好きな格闘技を言っていただければ。
——神谷さんも元々は格闘技選手だったんですよね?
神谷 昔かじっていました。SUBMISSION ARTS WRESTLING(注3)という組み技・サブミッション系の団体でずっとやっていました。
——(ジムに)チャンピオンベルトが飾ってありますがあれは?
神谷 S-KEEP PROMOTIONで毎年格闘技大会を開催していまして、そのチャンピオンベルトですね。ひとつのイベントの中で、プロレス、アマチュア格闘技、ダンスなんかをやっています。エッグスファイトというイベントで、川崎病支援研究所(注4)への支援のために開催していましたが、会場がリニューアル中で今はちょっと休止中です。
| マッサージで少しでも楽になるように、イベントをより楽しめるようにしていけたらいいな。
——これからのS-KEEP PROMOTIONや神谷さんの展望を聞かせてください。
神谷 やっぱりマッサージは贅沢という感覚が日本人には多いじゃないですか。そうではなくて、健康維持、怪我防止のために、もっとマッサージというものを根付かしていきたいというのがありますね。外国の選手といろいろお付き合いがあって感じることは、外国人の選手って必ずマッサージに来るんです。だけど日本の選手は先輩が受けないとできないとか、雑務があってできないとか、自分の健康維持が二の次になってしまっている。野球のイチロー選手とかも専属のトレーナーがついていますし、一流の選手はそういうところも気を使っています。自分の体をしっかりしないと選手として長続きしないので、 まずは自分の健康管理をということも根付かしていきたいですね。
——たしかにマッサージって料金が高いんじゃないかというイメージが僕にもあったんですけど、お値段も10分1000円とお手頃ですし、フェスに出店して広めていくというのは良いアイデアですね。さっきのマッサージがすごく気持ちがよかったので、1ヶ月に1回くらい通いたくなりました。
神谷 フェスで「足が痛いなあ」と思っていても、そのままほっておいて肉離れになって歩けなくなっちゃったというよりは、キチンとマッサージを受けておいた方が良いですよね。今後、いろんなフェスに呼んでいただいたり、イベントに呼んでいただいて、みなさんがマッサージで少しでも楽になるように、そのイベントをより楽しめるようにしていけたらいいなと。
お知らせ
S-KEEP PROMOTIONは、8月1、2、8、9日の4日間に渡って開催されるROCK IN JAPAN FESTIVAL2015のハングリーフィールドにマッサージブースを展開します。10分1,000円というリーズナブルな価格でマッサージを行ってくれるので、踊り疲れたり歩き疲れたら気軽にマッサージを受けに行こう!
おわりに
インタビューが終わった後で、神谷さんは「仲間と一緒に音楽フェスやイベントにいるだけで楽しい。お金が儲かるとかそういうのじゃなくて、みんなで楽しくやりたいですね」と言っていました。闘うマッサージ屋さんは、日本中(いや、世界中)のフェスやイベントに出張してくれますよ!
—————
(追記)
インタビューの収録から約1週間。あれだけ痛みの続いた右腰が不思議なくらい痛まなくなっている。健康維持のためにマッサージが必要との神谷さんの言葉が少しわかったような気がします。
編集部注
廃病院パーティー
PROWRESTLING ZERO1
SUBMISSION ARTS WRESTLING
川崎病支援研究所 |
関連リンク
・S-KEEP PROMOTION 公式サイト・S-KEEP PROMOTION 公式ブログ
・S-KEEP PROMOTION twitter
・S-KEEP PROMOTION Facebook
関連記事: