8月20日に兵庫県三田市で開催の『ONE Music Camp 2016』主催の3人にインタビュー
| 音楽の聴こえ方がここにきたら全然違うっていう体験をしてほしい
ONE Music Campはみなさんにとって、どんなフェスでしょうか?
深川 最近、フェスの運営をやりだしてから、あんまりフェスに行かなくなった。ONEで結構満足しちゃってる。ONEは『みんなであそぶフェス』っていうのがコンセプトで、みんな楽しいから来てよーって。いつか子供ができたら連れていきたいな。あーいう所で小さい時から音楽聴いて、自然の中で遊ばせてあげたいなって思う。
佐藤 全然知らないアーティストでも、素晴らしいパフォーマンスだとその場にいる知り合いでもない人達もテンションが上がって、「この人、俺と同じようになってる」ってのがわかる。そういう状態になると、アーティストとか知り合いとかを超えた自然な一体感が稀に発生する。そういう状態になりやすいフェスがONEだと思ってます。
あと、音楽の聴こえ方がここにきたら全然違うっていう体験をしてほしい。プールの後とか、ドラム缶風呂入りながら音楽聴いたら面白いでしょ? って(笑)
野村 タイからCounterclockwise、シンガポールからはMantravineが初来日…世界には素晴らしいアーティストが沢山いることを皆さんに知ってほしいし、自分も出会える場だと思っています。
今年の見所を教えてください。
佐藤 アーティストは全部素晴らしい。ぜひ、未体験のパフォーマンスに触れてほしいです。あと、アウトドアの遊びとして、ダンボールでピザ釜作り、ノルディスクのテントの中でスチームサウナ、テルミンのワークショップ…以前ボランティアで手伝ってくれた仲間や友達、アーティストがやりたいって言って形にしてくれてます。
野村 今年は縁あって京都の京丹後市の酒蔵「竹野酒造」が出店します。全国酒類コンクールで1位を受賞した日本酒です。お世辞抜きの絶品なので、皆さんにぜひ味わってもらいたいです。
ONE Music Campは、とてもアットホームなフェスですよね。心がけてることはありますか?
深川 初心者でもわかるように、フェスの心得ってのを作って、何回もフェスに行ったような人にしかわからない事とかを、サイトにのせたりしてます。ゴミも本当に少ないと思う。持って帰ってくれる人が多いし、みんなまとめてくれてるし。
| 音楽が好きであれば誰でもフェス出来るんだよ
ONE Music Campをこれからどんなフェスにしていきたいですか?
佐藤 お客さんをびっくりさせたいとは常に思ってます。野外フェスが飽和状態みたいなことを言う人がいるけど、日本中にいろいろな音楽フェスがあるってこんな素晴らしいことないじゃんって思う。ただ、最初にフジロックっていう目標があったけど、フジロックと同じことしてちょーがんばっても、フジロックにしかなれない。そんな言い方したらおこがましいけれども。
野村 田んぼを耕して新しいステージ作るとか(笑)。もっと三田市全体を盛り上げていきたい。
佐藤 リスナーとして、一番見たかったのがプリンス。でも、死んじゃった。次がデヴィッド・ボウィ。死んじゃった。僕の夢は、今年なくなっちゃったんです(笑)
でもONEでそれを見たいとは思わない。お客さんは自由にやりたいんであって、別にビッグアーティストを求めてる訳じゃないし、それならサマソニに行くよってなるし。
深川 独特で面白いフェスであってほしい。実現できるかどうかより、レッチリとかnine innchi neilsを三田に呼んだら、どうかなとか。
野村 あそこに呼んでも、面白くない。うーん、いや、絶対面白い(笑)
佐藤 そういうのも面白いけど、もっとお客さんが体験したことのない、アウトドアの中での面白い遊びと音楽をやっていきたい。アフリカ、ヨーロッパとか中東からも知らない音楽を呼びたい。
野村 そういう意味では、今年は良いキッカケになると思います。of Montrealが出演決定したので。スゲェ好きだったから、出てもらう事になって自分でも驚きました。
佐藤 3人のいろんな考え、価値感の違いが面白い。欧米から呼んでくるのは無理でしょって自分が作っていた規制を、2年目で野村くんが壊してくれた。
遊びに来てくれるお客さんにメッセージをお願いします。
佐藤 サマソニじゃなくて、うちを選んで来てくれてありがとうございます!
野村 ビクビクでしたよね、正直。レディオヘッドに、アンダーワールド…
佐藤 ONEを選んでくれたリスナーの素晴らしさです!サマソニと重なって、結構焦ってブッキングしたんですよ。今年のアーティストは、僕らが今出来る限界、盛り沢山です。去年よりチケット売れてるんで、本当にありがたいなと思います。
野村 主催者がこんな感じなんで、気軽に、楽しんでいただいて、新しい音楽を見つけていただきたい。
最後に3人それぞれ、自分の人生に対しての野望・展望・希望をお願いします。
野村 自分の中での優先順位一番が音楽で、ONE。タワレコの元バイトとか普通のデザイナーとか高卒が、フェスをやれてるのって、すごいヴァリューがあるんじゃないかなぁと。いろんな人の支えで出来てるけど、音楽が好きであれば誰でもフェス出来るんだよっていうのを見出していきたいなぁと思います。
深川 商業的な事とか他のフェスを意識せずに、自分が格好良いとか可愛いと思えるものを出して、デザイン界でのベンチマークだなと思われるような存在になりたいなと思います。
佐藤 野望ね…1ヶ月位ぶっ続けてフェスやって、ありとあらゆる世界中のアーティストを呼んで、ヴァーチャルで過去の伝説的なライブ、例えばニルヴァーナもボブ・マーリーもビートルズも出る、そういうフェスをやりたいな、と夢見た事はあります(笑)
お客さんが本気でワクワクするフェスを追いかけていきたいですね。自分がワクワクするかどうかの基準を高く持って、お客さんの想像を超えていきたい。
今日はどうもありがとうございました。
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関連リンク
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