Newton Circus スペシャルインタビュー。デイドリーマーたちに贈る叙情的なサウンドを奏でるシンガポール発のオルタナティヴバンド | 特別寄稿
シンガポールを拠点に活動するオルタナティヴバンド・Newton Circusのオフィシャルインタビューが寄せられました。
彼らはシンガポールを代表するインディーレーベルUmami Recordsと契約を交わし、2017年9月の前作EP『On & On』のタイトル曲は本国のSpotifyバイラル50チャート入り。アメリカやカナダなど海外のラジオ局でも高い評価を得ています。
今年9月28日には、ニューシングル『Cellophane』をリリース。ここ日本でも注目を集める彼らのインタビューをご覧ください。
特別寄稿 Newton Circus インタビュー
Powered by Tornado
タイトルcellophaneにはどういう意味があるのでしょうか?
Kenneth 普通セロハンって言ったら実際の生活では、時々包まれてたりするプチプチをいうよね。それは良くするだけじゃなくて、瞬間を捕まえるために自分たちを晒したり、先に何があるのか見えるようにしたり、何かを抱きしめておいたり出来るんだ。
バンド名Newton Circusの由来はどこからなのでしょうか?またなぜその名前をつけたのですか。
Kenneth 簡単に言うと、シンガポールにKennethとColinが昔住んでたNewton Circusっていうエリアがあるんだ。僕らはそこで出会い、自分たちの音楽を作っていた。で、なんでCircusって言葉が好きかというと、本当に異なるサウンドを経験していたからじゃないかな。
“Cellophane”のジャケット写真とても良いですね!どのようなイメージ/意図があるのでしょうか?
Colin 僕たちは写真を見たとき、成長してこれまで保護されていたものから抜け出した成人のような感覚を含んでいると感じたんだ。これは僕たちが歌を通じて伝えたいことさ。個人的には、リスクを取ってでも予想できないカーブボールや人生のもたらす驚くべき豊かさを経験するというような考えを感じたよ。
あなた達の音楽からは懐かしさや哀愁さが感じられのですが、その様な事を言われた事はありますか?もしあるのであれば、それはなぜだと思いますか?
Kenneth 懐かしさは言われたことがあるけど、哀愁はないね!これが初めて!多分内省とかかな?僕は自分たちが何を届けるべきかを考えていて、それはもっと社会に繋がっているものだと考えているんだ。僕たちは自分自身を反映させる心の場所やどのように自分たちを表現できるかということ必要としていて、他の人の何かに追いついたり、どんなニュースがプッシュされてるかは必要ないんだ。僕たちの音楽は本当の個人が存在できる場所を作ることが狙いなんだ。多分禅にも似てるかな。だから僕は懐かしさに言及してくれたのはこの考えを反映してたり、ポジティブに捉えてくれてたりしてるようでとても良かったよ。
USインディーの影響を感じられますが、何を聴いて育ちましたか?バンドメンバー全員が好きなアーティストはいますか?
Jefri 面白いね!たまにノルウェーのインディ音楽に似てるねなんて言われるけどね。笑 ビートルズには多大なる影響を受けているね。でもシガーロスやThe Nationalも同じように好きさ。
シンガポールの現在の音楽シーン(人気のあるライブハウスやクラブや今のシンガポールの音楽性)を教えて頂けますか?どういうジャンルが今は人気があるのでしょうか?
Jefri 正直、僕は今ローカルシーンが徐々に熱くなってると思う。本当に色んなサウンドがあるし、本当にどれか気にいる音楽があるとは言えるけど、それがシンガポールで人気があるかと言われると難しいんだ。人気は音楽が広く知られることによって起こるからね。個人的にはCharlie LimとLinyingの大ファンさ。
Kenneth 僕は徐々に音楽ジャンルの定義が「どんな感情のステイトメントを音楽にしているか?」ということに変化してくると思うんだ。クラシックを聞いてリラックス出来るというけど、ハードなEDMやラップだってそう感じることができる。反対にクラシックを聞いて焦ったり、ストレスを感じたりもすることもある。これはアーティストが何を伝えようとしているかによるんだ。音楽もビックデータの時代になって、僕たちは心理学や認知科学を応用してAIが出来ることを超えて付加価値をつけていくようになるんじゃないかな。同じように、音楽との相互関係は、今ある音楽の形式じゃなくて、心理的な状態によって定義されるかもしれないね。
これからの活動予定を聞かせて下さい。海外でライブ活動予定はありますか?日本でもいつか演奏してみたいと思いますか?
Kenneth 面白いことにJefriは日本企業で働いてるんだ。日本は大好きだよ!日本で僕たちの音楽をシェアする機会があれば本当に最高だよ。今のところそのような予定はないんだけどね。一歩ずつ進んでいくよ。もし自分たちの音楽で1人でも多くの人を幸せにできているなら、それは僕たちにとってすごく意味があるんだ。それは日本の誰かが僕たちの音楽を楽しんでくれて、僕たちがシンガポールで感じているのと同じような気持ちや考えになってくれて、異なる国で異なる状況にもかかわらず同じように繋がっている気がして最高だよ。
Cellophane / Newton Circus
Newton Circus『Cellophane』
発売:2018年9月28日
価格:250円
発売元:Umami Records
Powered by Tugboat Records
Spotify / AppleMusic / Amazon
収録曲:
1. Cellophane
Newton Circus『On & On』
発売:2017年9月29日(金)
価格:600円
レーベル:Umami Records
仕様:ダウンロード
収録曲:
1. On & On
2. Twilight
3. Love You Like That
4. Birds
5. On & On(radio edit)
注目記事
Newton Circus、新作シングル『Cellophane』リリース。デイドリーマーたちに贈る叙情的なサウンドを奏でるシンガポール発のオルタナティヴバンド
関連リンク
・Newton Circus 公式サイト・Newton Circus SOUNDCLOUD
・Newton Circus Instagram
・Newton Circus Facebook
関連記事: