クラウドファンディングに初挑戦!岡山の野外フェス『hoshioto’17』藤井代表に直撃インタビュー
岡山県井原市で2012年から毎年開催している野外フェス『hoshioto』が、今年2017年の開催に向けて初のクラウドファンディングを実施することになりました
クラウドファンディングページのトップには、「規模を拡大し、総合的なフェスティバルにしたい!」というメッセージが書かれ、支援者へのリターンとして「井原市青野町名産葡萄詰め合わせ」や「hoshioto代表が案内するバックステージツアー(ソフトクリーム付き)」など、他ではなかなか見られないようなユニークなプランが並んでいます。
今回、どんな理由でクラウドファンディングを始めたのか代表の藤井裕士(フジイユウシ)さんに直撃インタビューしてみました。文末には、藤井代表による全プラン解説も掲載しています。
interview & edit by Fuhito Kitahara
| 開催中止やイベント終了も考えた
自己紹介をお願いします。
藤井裕士(以下、藤井) 岡山県と広島県の県境にある井原市という町で野外フェス『hoshioto』を開催している藤井裕士と申します。
hoshioto以外にも隣町である広島県福山市で『JOKAFES~城下音楽祭~』、岡山県岡山市にて『mchioto』というサーキットイベントもやってます。
それ以外にも不定期ですが、メジャーインディー問わず良い音楽を発信し続けたいという想いから『oto note』というイベントもライブハウスやカフェなどで開催しています。
こんなにたくさん開催しているんですね!フェスやイベントをお仕事にされているのですか?
藤井 いえいえ、普通のサラリーマンです(笑)。
そうなんですね!hoshiotoはどんなフェスですか?
藤井 hoshiotoは、僕の地元で現在も住んでいる岡山県井原市という街で開催している、ほぼチケットの売上のみで開催している完全インディペンデントの野外フェスです。
過去5回は星が綺麗な街「美星町」という街で行っていましたが、今年はもっと良いイベントにすべく移動を決断し、「青野町」という街で開催します!青野町も山の上にあり、美星町と同じくらい星が綺麗な街です。
僕自身が学生時代に行ったフジロックに衝撃を受けて、地元で小さくても良いからと憧れて始めました。スタッフもみんなも僕同様に普段は普通に仕事をしている人ばかりです。いわばhoshiotoは素人が作り上げているフェスなので、沢山フェスが世の中にありますが、少し変わっているかもしれません。
音楽だけではなく、例えば「星空メッセンジャー」という方を呼んで星について語ってもらったり、長縄跳びをしたり、ライブペインティングをしたり、トータル的なフェスティバルを目指しています。
hoshiotoは今年から会場を移しての開催とのことですが、理由やキッカケを教えてください。
藤井 今まで開催してきた会場は岡山県井原市美星町 星空感という星が凄く綺麗なところです。イベント名のhoshiotoもまさに星と音を足した名前です。
2012年からこれまで5年間開催してきましたが、毎年色々な問題が出てきます。例年なんとかギリギリで開催してきたところもあったのですが、遂にその問題をどうにもクリア出来そうになくなりました。会場の老朽化、会場までのアクセス、会場のキャパ…などなど、あげればきりがないくらい問題山積みでした。
一時は開催中止やイベントの終了まで考えたのですが、来場してくださったお客さんや更には出演者の方々から「また開催してもらいたい!」という声を沢山いただき、なんとかならないかとスタッフで何度も何度も協議した結果、場所を移動するという決断に至りました。
新会場はどんな場所ですか?
藤井 新しい場所は同じ市内にある青野町の葡萄浪漫館という場所です。僕達スタッフのほとんどがこの井原市在住という事もあり、美星町で開催しようが青野町で開催しようが同じ地元で開催することに違いはないと思ったのも移動する決断を後押ししました。
新しい場所も山の上で夜は星が綺麗に見えます。そして今までよりも広い会場となり、今までやりたくても出来なかったキャンプなども出来るようになります。
新会場の「岡山県井原市青野町 葡萄浪漫館」。広大な敷地でフェスが開催される
| hoshiotoは、間違いなく新しく生まれ変わります!
第1弾アーティストが発表されましたね。簡単な紹介をお願いします。
藤井 第1弾アーティストはsleepy.ab、ココロオークション、中村佳穂の3組です。sleepy.abは2回目のhoshioto’13でVoの成山さんとGtの山内さんのユニット「成山内」として出演してくれて、その後も成山さんが去年・一昨年と2年連続で出演してくれました。
毎年、「バンドでも出演してほしい」という話をしていたのですが、なかなかタイミングが合わなかったのですが、遂に今年はバンドとして出演してくれます。sleepy.abとしても久々の岡山ライブになると思います。
ココロオークションは2回目から連続出演してくれているバンドで、hoshiotoとは切っても切れない関係のバンドだと思ってます。最近発売した新作に「星座線」という曲がありますが、Voの粟子くんがhoshiotoで見た星空をイメージして作ったそうです。
去年、メジャーデビューしてますます注目を浴びている中でのhoshiotoの出演、もの凄く楽しみです。
中村佳穂さんは、去年のフジロックフェスティバルでライブを見させていただき感動した方です。前々から音源を聴いたり動画を見たりして知っていたのですが、ライブを体感して「これは絶対にhoshiotoに出演してもらいたい!」と思いました。
一言で言うなれば「天才」です。その言葉につきます。
hoshiotoではフジロックフェスティバルで見たバンド編成での出演が決まっているので、これは絶対に必見ですよ。
今年はクラウドファンディングに初挑戦とのことですが、どのような理由で実施することになったのですか?
藤井 hoshiotoはほぼチケットの売上で運営しており、スポンサー料などをもいただいていません。実は、去年初めて赤字運営となりそれも中止、終了の要因の1つでした。特にバス代が年々値上がりしている中で、バス会社に協力していただいてギリギリのところでやっていただいていたり、出演アーティストにも無理を言っている部分が沢山ありました。
また、今年会場を移動することで運営に今まで以上にお金がかかることもわかりました。そこを補うためにクラウドファンディングを開催することを決めました。
「スポンサーについてもらうべきでは?」という意見もありましたが、過去5年間スポンサーに頼らず開催してきたことを継続したいのと、クラウドファンディングをすることで「hoshiotoをより多くの人に知っていただく可能性も広がるのでは?」と思い、今回クラウドファンディングへ挑戦することにしました。
クラウドファンディングにはどのようなプランがありますか?
藤井 hoshiotoのオリジナルグッズ(缶バッチ、温泉タオル、Tシャツなど)や、僕自身が直接お礼を言わせてもらう権利、スタッフ打ち上げ参加出来る権利、などがあったりします。
また、hoshiotoは遠くていけない方に向けて、去年のhoshiotoの時に当日映像を作ってもらったSoundbeSoundとYMPによる「当日のダイジェスト動画」や、hoshiotoのカメラマンスタッフが撮影する当日の様子を収めた「フォトブック」を差し上げるプラン、また今回開催される青野町の名産でもある「葡萄の詰め合わせ」を直送するプランなどもあります。他にもブース出店やノボリを掲示することも出来ます。
目玉は僕自身が案内する「バックステージツアー(ソフトクリーム付き)」で、運が良ければあのアーティストさんと遭遇するかもしれない!ですよ。
すごくユニークなプランですね!これはスタッフの皆さんで考えたのですか?
藤井 そうですね、スタッフで考えたりSNSで意見をもらったりして考えました。僕自身やスタッフもアーティストさんのクラウドファンディングに参加したことがあるので、そういうのも参考にさせてもらいました。
ありがとうございました!最後に、読者へのメッセージをお願いします。
藤井 6回目を迎えるhoshiotoは、間違いなく新しく生まれ変わります。場所も変わり、雰因気も多少変わるかもしれませんが、今までhoshiotoが持っていた空気感などは変わらないと思います。
去年よりも最高な場所・空間を作り出したいと、僕たちスタッフは毎年話をしています。ぜひご来場いただき、素敵な一日を一緒に作り上げましょう!よろしくお願いします。
hoshioto’16 ダイジェストMOVIE
hoshioto’17(ホシオトジュウナナ)
hoshioto presents『machioto2017』(マチオトニイゼロイチナナ) [取り扱い] |
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