中川政七商店とのコラボアルバム『旅人と鹿と機織りの物語』をリリースしたcirceにインタビュー
| 普段のキルケだけどキルケじゃない、でもでも
今回のアルバムは、キルケから見てどのようなアルバムでしょうか?
circe オリジナルアルバムというよりは、中川政七商店のコンセプトありきで作ったので、普段のキルケだけどキルケじゃない、でもやっぱりキルケはキルケ、でもキルケだけでは作れないような、でもやっぱりキルケ、でもでもやっぱりみたいなアルバムです。
僕たちだけでは考えつかなかった要素が沢山あるので、今までと違った面白い作品だと思います。例えば、これまでほとんど英語のタイトルだったのが、今回は全て日本語で、しかも歴史を感じさせるタイトルになっていると思います。
今回のコラボはどういったキッカケで実現したのでしょうか?
circe 中川政七商店の担当の方から突然依頼のメールをいただきました。中川政七商店内で店舗BGMをリニューアルするプロジェクトがあって、色んなアーティストの音源を皆で聴いて会議したそうです。それで、名だたる有名アーティストたちを差し置いて、我々キルケが選ばれたというという訳ですよ。フフフ。
普段のアルバムと何か変わったことはありませんか?
circe 一番大きく違うのは、これまでエンジニアさんに頼んでたレコーディングを、全てセルフレコーディングで録ったことです。
それと、今まではライブでやっている曲を、その空気感も一緒に捉えるようなレコーディングをしてましたが、今回は、中川政七商店の店舗で流されるという前提があったので、表現を抑えたり、逆に強調したり、録りながら完成形に近づけていく感じでした。ライブ感よりは曲のクオリティを重視したので、色々な楽器を重ねたり、変わった楽器を使ったり、ライブではできないことに挑戦しました。
またメンバーの住む場所が変わって集まりにくくなるという環境の変化があったので、曲も、皆で一緒に作るよりは一人一人が形が見える段階まで作って持ち寄りました。だからこれまでのアルバムより、それぞれの個性が出ているかな、と思います。
今後の展望・野望をお聞かせください。
circe 今年は中川政七商店が創業300周年ということもあり、その300周年記念事業にキルケも参加することになると思います。その後はまだ何も考えてませんが、今回の作品をきっかけに、キルケに楽曲制作して欲しいという依頼がバンバン入ってきて、しかもライブでは超満員の大人気、その時稼いだ資金をもとに、3人で美味しい蕎麦屋を始めるというビジョンを持っています。
ありがとうございました!
circe「旅人と鹿と機織りの物語」
発売日:2016年2月17日(水)全国発売
価格:2,300円(+税)
品番:RYECD-234
レーベル:RALLYE LABEL
収録曲:
1.今日もむかしむかし
2.はっけよい、のこった!
3.奥の通り道
4.やまとなでしこ
5.旅人と鹿と機織りの物語
6.トビヒーノ・バンビーノ
7.クラシックな暮らし
8.月ヶ瀬
9.ナカガワな人たち
10.旅人と兔と森の物語
11.人たち
12.えもんの男とおさげの女
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