中川政七商店とのコラボアルバム『旅人と鹿と機織りの物語』をリリースしたcirceにインタビュー
今年2月3日にニューアルバム『旅人と鹿と機織りの物語』を発売したcirceにインタビューすることができました。このアルバムは、創業300周年を迎える中川政七商店とのコラボアルバムで、これまでのcirceの作品とは少し変わった作品に仕上がっています。そんな変化を探ってみたいと、今回のインタビューになったのですが、メンバーがバラバラに住んでいたり、多忙なこともあって、メールでのインタビューとなっています。でも安心してください。楽しいインタビューになりました!
interview & edit by Fuhito Kitahara
| 転んでもただでは起きない不屈の精神を養いました
本日はよろしくお願いします。まずはバンドの自己紹介をお願いします。
circe circe(キルケ)です。マリンバ・ギター・ドラムのインストバンドで、茨城県那珂市出身、結成20年目を迎える中学からの幼なじみバンドです。東京を中心に全国各地でライブをしていて、自主企画「窓枠からドレミレド」を開催したり、最近では、人当たりの良さを活かして、音楽制作や楽曲提供、保育園や小学校でのライブ等も行っています。今年からレーベルメイトのイトケンさんをはじめとしたサポートドラマーによるライブも展開中です。
メンバー皆様の紹介もお願いします。
circe リーダーでマリンバ担当の寺内健輔、ギター担当の野内俊裕、癒し系の星秀勝です。
結成20年とのことですが、これまでの歩みを簡単に振り返っていただけますか?
circe 高校時代に前身バンドを組み、高校卒業とともに上京しました。東京で数年、地下の真っ黒なライブハウスで、地べたを這いずり回るようなズベズベのバンド活動を行い、山形のインディーレーベルZOMBIE FOREVERと出会って、2枚のアルバムをリリースしました。
ある時、ツアー中に車上荒らしに遭って機材一式奪われる災難にも遭いましたが、『車上荒らし盤』なる自主制作盤を作ってリベンジツアーを敢行するなど、転んでもただでは起きない不屈の精神を養いました。
その後、宮内優里、YeYe、イトケン、suger meらが所属するRALLYE LABELに移籍して、RALLYE LABELの日陰部隊として3枚目のアルバム『Merry』と、今回のニューアルバム『旅人と鹿と機織りの物語』をリリースしました。
左から星秀勝(ドラム)、寺内健輔(マリンバ)、野内俊裕(ギター)
| 曲作りはネットやテレパシーを利用しています
バンド名の由来を教えてください。
circe もともとはギリシャ神話出てくる魔女の名前です。気に食わない男性を豚や牛に変えてしまうというワガママ系女子の魔女です。バンド名にしたのは、circe(キルケ)というアルファベットの綴りや響きが気に入って、みんなで相談して決めました。
初めから今のような編成でインストをやられていたんですか?
circe 前身バンドでは、ボーカル・ギター・ベース・ドラムの編成でしたが、上京後、マリンバを取り入れて、circe(キルケ)に改名、そしてボーカル脱退の後、誰も歌を歌いたがらない奥ゆかしさから、現在のインストバンドになりました。
みなさん住んでいる場所がバラバラだと伺いましたが、曲作りや練習はどのように行っているのですか?
circe まだ試行錯誤の最中ですが、もともと同じ地元なので、地元で集まってじっくりやる方法で曲作りやレコーディングしています。またはネットやテレパシーなどを活用して。練習は、ライブやツアーの直前に集中的にやる感じです。
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