2017-07-11 13:30

元祖渋谷系シンガー・佐藤奈々子の初インストアライブに、カジヒデキ、野宮真貴が飛び入り。新アルバムも制作中


佐藤奈々子が、デビュー40周年を記念して再発売した1st〜4thアルバムを記念して、昨日7月10日にタワーレコード渋谷店でインストアライブを行なった。そのオフィシャルライブレポートが到着した。

 

元祖渋谷系シンガー佐藤奈々子 初インストアライブ、飛び入りゲストにカジヒデキ、野宮真貴ら。若い世代に向けた新アルバムも鋭意製作中

 
1997年にデビューし、その類まれなウィスパーヴォイスで多くの後継J-POPシンガーに影響を与えた元祖渋谷系シンガー佐藤奈々子が今年デビュー40周年を記念して自身のキャリア初となるインストアイベントを、10日タワーレコード渋谷店にて行った。

 
今回再発売された「Funny Walkin’」「SWEET SWINGIN’」「Pillow-Talk」「Kissing Fish」は慶應義塾大学在学中に出会った佐野元春を中心に加藤和彦、南佳孝、矢野顕子、鈴木慶一といった豪華作曲陣を迎えた、昨今のシティーポップ再燃ブームの牽引作ともいうべき作品。

 
当日は約100名のお客さんが集まりトークショーからイベントはスタート。デビュー前から当時交流が深かった音楽プロデューサーの長門芳郎がMCを務め、デビューのきっかけから、佐野元春氏との出会いや当時の思い出を語った。

 
会場には多くのミュージシャンも応援に駆け付け、デビューアルバムに佐藤が楽曲を提供した野宮真貴と、交流の深いカジヒデキが急遽ステージに飛び入り参加。佐藤の40年のキャリアの中で初めて行ったインストアイベントを大いに盛り上げた。

 
その後、ギターに清水ひろたかを迎えミニライブを実施。「週末のハイウェイ」「コインランドリー」「悲しきセクレタリー」「夜のイサドラ」といった代表曲を歌唱。その後アンコールでは、私の大好きな曲として「ムーンリバー」をカバーし全5曲を歌唱した。

 
ライブ終了後はCDを購入したお客さんを対象にサイン会を実施。多くのファンと触れ合いながら、「40周年続けられてきたのは多くのファンの皆様とスタッフのおかげ」と感謝の意を表し、大盛況のうちにイベントは終了した。

 
佐藤は若い世代に向けた新しいアルバムを鋭意制作中で、「年内に是非形にしたいと」今後も積極的な活動を続けて行くことを誓った。

 


左から、カジヒデキ→野宮真貴→佐藤奈々子→清水ひろたか→長門芳郎

 
 

 
佐藤奈々子『Funny Walkin’』

発売日:2017年6月28日(水)
オリジナル発売日:1stアルバム 1977年6月25日
価格:2,400円+税
監修・解説:金澤寿和

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収録曲:
1.サブタレニアン二人ぼっち
2.トワイライト
3.真夜中のロックンロール・ダン
4.綱渡り
5.赤いドレスでファニー・ウォーキン
6.ラグタイム・フォーエヴァー
7.ストリート・コーナー・ベティ
8.土曜の夜から日曜の朝へ
9.スターダスト・ドライヴ
10.ピアニストの恋人
11.恋にゆれて
12.夜のイサドラ

大野雄二アレンジ   
作詞:佐藤奈々子 作曲:佐野元春共作

 
[作品紹介]
慶應義塾大学在学中、デビュー前の佐野元春との出会いが一人の少女の運命を変えた。詩を書くこと、曲を書くこと、そして歌うことを佐野元春から学び、一緒に楽曲を創り上げ、大学主催の女性シンガーソングライターコンテストに出場し、「綱渡り」で最優秀作詞賞を受賞した。その曲も含む、佐野元春と紡いだ美しい想像力の結晶が、このデビュー作だ。アルバム全体に漂うジャジーなアレンジは全曲、ルパン三世のテーマで名高い大野 雄二。佐野元春の広い音楽性も相まってか、時にブルージーなラグタイム感やカントリー、ロックンロールのテイストまで楽しむことが出来る。オープニングナンバー「サブタレニアン二人ぼっち」は、CITY POPファンには忘れられない名曲。

 
 

 
佐藤奈々子『SWEET SWINGIN’ +2』

発売日:2017年6月28日(水)
オリジナル発売日:2ndアルバム 1977年12月25日
価格:2,400円+税
監修・解説:金澤寿和

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収録曲:
1.グッド・タイム・スウィンギン
2.フェアウェル・パーティー
3.ラズベリー・ラヴァー
4.ハリー・ブギー
5.スリーピー・コール
6.ミューズの恋人
7.週末のハイウェイ
8.海にうかぶピアノ
9.チープ・ダンス
10.オリーブの風
11.イヴの月の上で
[ボーナストラック]
12.ふらりさよなら
13.フラミンゴの夜

横内章次アレンジ
作詞:佐藤奈々子 作曲:佐野元春共作

 
[作品紹介]
それまでの、歌唱力勝負、演奏力勝負的な方程式を、あっさりと、ユニークな声の質感と、日本の洋楽ともいえるサウンド・アプローチ(カヒミ・カリィなど、のちの“渋谷系”“ウィスパー系”に受け継がれていく)で、吉田美奈子や大貫妙子らが同時期に創り上げていたCITY POPともまた一線を画した、新しい価値観、世界観を示したのがこの佐藤奈々子だ。ジャズ・ギタリストの横内章次をアレンジャーに迎え完成させたセカンド・アルバムでは、デビュー作に続き、盟友・佐野元春との共作ナンバーが、その楽曲嗜好をさらに広げ、ボッサ、ソウル、ブギー、スウィンギン、と聴くものに一瞬のスキも与えないほど、凄みを増した、密度の濃ぃい楽曲がズラリとならぶ出来栄え。メロウ・ボッサ「フェアウェル・パーティー」を聴くだけでも、ため息が漏れてしまうはずだ。

 
 

 
佐藤奈々子『Pillow -Talk +2』

発売日:2017年6月28日(水)
オリジナル発売日:3rdアルバム 1978年10月25日
価格:2,400円+税
監修・解説:金澤寿和

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収録曲:
1.ピロー・トーク・レビュー
2.おいらギャングだぞ
3.悲しきセクレタリー
4.恋の流星
5.ブラック・ペッパー・ジェラシー
6.愛してちょうだい
7.コインランドリー
8.日曜日のフラッパー
9.最後の手品
10.ミスティ・マジック
11.センチメンタル・ジャーニー
[ボーナストラック ]
12.ブラックペッパー・ジェラシー(シングル・ヴァージョン)
13.細横丁奇譚(時アルバム未収録曲)

小坂忠プロデュース
作詞:佐藤奈々子 作曲:佐野元春共作を中心に
作詞作曲陣に南佳孝、鈴木慶一、佐藤博

 
[作品紹介]
ここまでのジャズ系ミュージシャンのアレンジから、日本のCITY POPの源流ともいうべき、ティン・パン・アレー、ムーンライダーズ流れのテイストを取り込んだサードアルバム。プロデュースは小坂忠が担当。ムーンライダーズの鈴木慶一が「悲しきセクレタリー」をアレンジ、山下達郎が“日本最高のピアニスト”と評する佐藤 博のプレイが効いている「最後の手品」など、参加ミュージシャンの競演も聴き所の一つ。今作も佐野元春が全11曲中7曲を共作(「日曜日のフラッパー」と「ミスティ・マジック」の2曲が佐野元春作曲作品)。そして、カヴァー楽曲へのチャレンジが今作からの新機軸。南佳孝の代表作『摩天楼のヒロイン』に収録されていた「おいらギャングだぞ」、ムーンライダーズのカヴァー「悲しきセクレタリー」(オリジナルは「女友達」)、さらにはウィスパー・ヴォイスの根源ともいうべきマリリン・モンローの「愛してちょうだい」(映画『お熱いのがお好き』より)をカヴァー。

 
 

 
佐藤奈々子『Kissing Fish』

発売日:2017年6月28日(水)
オリジナル発売日:4thアルバム 1979年7月25日
価格:2,400円+税
監修・解説:金澤寿和

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収録曲:
1.チャイナ・ドール
2.上海バンスキング
3.パウダー・ゲーム
4.朝までいっしょに
5.ディズニー・ガール
6.ヒーロー・インタビュー
7.おもちゃのヒロイン
8.シネマ・クラブ
9.キッシング・フィッシュ
10.地下鉄に乗った船乗り
11.空中ショー〜ロックン・ロール・クリーナー〜

井上鑑アレンジ
作詞:佐藤奈々子
作曲陣に佐野元春、加藤和彦、南佳孝、矢野顕子、鈴木慶一、井上鑑、小坂忠

 
[作品紹介]
今作からいよいよ佐野元春の影が薄まり(「空中ショー」は共作、「朝までいっしょに」が作曲のみで参加)、ひとりの独立したミュージシャンとしての色を確立し始めたころの1枚。アレンジャーはこの2年後に寺尾聰のプロデュースで大ブレイクを果たす井上鑑(ソングライトにも参加)。寺尾聰作品でも聴かせたドラマティックでキメの細かいアレンジングの妙が随所に光っている。そして今作のもうひとりのキーマンは加藤和彦。アルバム・タイトル曲『Kissing Fish』と「チャイナ・ドール」は、佐藤奈々子作詞、加藤和彦作曲で生み出された傑作と記しておきたい(佐藤奈々子が翌年から参加するバンド「SPY(スパイ)」で、加藤和彦プロデュースへとつながって行く)。もちろん前作から引き続き、ムーンライダーズの一派も重要な役割を担い、鈴木慶一は楽曲を提供(「ヒーロー・インタビュー」)、岡田徹はコーラスで、そしてアルバム冒頭の武川雅寛のフィドルは今聴いても印象的だ。

 



 
佐藤奈々子

大学在学中に佐野元春と出会い、歌や詩を書くことを教わる。大学主催の女性シンガーソングライターコンテストに出場し、「綱渡り」で最優秀作詞賞受賞。このコンテストを機に1977年6月、佐野との共作によるアルバム『Funny Walkin’(ファニー・ウォーキン)』で日本コロムビアよりデビュー。1979年までに4枚のソロアルバムをリリースし、ムーンライダーズや加藤和彦など、当時の先鋭的なアーティストの作品に参加、楽曲提供するなど活動の幅を広げる。
1980年「SPY(スパイ)」を結成。加藤和彦プロデュースによるアルバム『SPY』をリリース。
その後、プロのフォトグラファーとして広告、雑誌などで活動を始める。
1986年日産海外向けカレンダーの撮影で、世界のカレンダーコンテストで金賞受賞。
1987年より5年間パリに移住。1993年帰国後15年ぶりに音楽活動を再開し、アルバム『Fear and loving』をリリース。以後はnanaco名義で活動することが多くなる。
1996年アルバム『LOVE IS A DRUG』をイギリス、アメリカ、日本でリリース。
1998年イギリスのコクトー・ツインズのレーベルBella UNionより、アルバム『Luminous love in 23』をリリース。
2001年Mark Bingham(REMでグラミー賞を受賞)のプロデュースにより、アルバム『Sisiters on the riverbed 』をリリース。
日本のみならず世界的に幅広く音楽を発信している。
独特のコケティッシュなウィスパー・ヴォイスは、渋谷系の元祖とも言われている。





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