2019-08-16 12:00 Fuhito Kitahara

田中事件、1stソロアルバム『Requiem for My Generation』10月9日に全国流通発売決定。自分達の世代への惜別を綴る。11/16には熊本でレコ発も

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田中事件が、1stソロアルバム『Requiem for My Generation』を10月9日(水)に全国流通リリースすることになった。

 
田中事件こと田中健太郎は、2007年に熊本で結成したインディーズロックバンド「Klagenicole」のギターボーカル/ソングライターとして全国の音楽ファンの間で注目を集め、内科医となった現在もシンガーソングライターとして活動を継続している。

 
今作は、熊本のジャック・ケルアックこと田中事件の「自分達の世代(My Generation)」への惜別を綴った11曲を収録。ミュージックビデオも制作中とのことなので、発表を楽しみに待とう。

 
また、11月16日(土)には熊本NAVAROにてレコ発企画『田中festival』の開催も決定した。

 
挫・人間の下川リヲ、熊本で活躍するジャズギタリストの宮崎真司、ayU tkiO、Kensei Ogata、YAOAY a.k.a. 笹口騒音、村上学(テスラは泣かない。)による推薦文、そして田中事件本人によるコメントが発表された(下に掲載)。

 
 


 
田中事件『Requiem for My Generation』

発売:2019年10月9日(水)
価格:1,000円+税
仕様:CD

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収録曲:
1. 忘れた何かの呪い
2. 国境の南
3. 大門は残る
4. 帰らないこだま
5. 行き過ぎてる州
6. バンドなんかもうやめました
7. トラック7
8. 昼は眠ろう。夜は飲もう。
9. 窓際
10. いつかまたね
11. 平成

 

「かつてここに存在した、まるで無価値にして親愛なるMy Generationにこのアルバムを捧げる」と帯には書きました。1000文字を超えるローカルで内輪で個人的なセルフライナーノーツも書きました。アルバムも曲の内容も極めて個人的なものだと思います。でも、ジャケットやら歌詞カードやらを一生懸命作ったりいろいろやっていて、だんだん思ってきました。このアルバムは自分のアルバムであり、その頃を生きた自分たちのアルバムである筈ですが、どこにでもありふれた、取るに足らないバンドマン達のMy Generationについての普遍的な意味を持ったアルバムになり得るのではないかなと。あなた方がもう何もやっていないとしても、もう全部終わってしまった事なんだとしても、ありふれたことだとしても、真剣だったことを浮かされた熱のせいにして嘲笑うような事だけはしないでください。それだけは許さないです。

田中事件(田中健太郎)

 

彼のことを好いているならこの作品も好きだろうし、この作品が好きならきっと彼のことも好きになる。正直で、飾り気のない音と言葉。大人になってしまったし、いまだに大人になれずにいる。聴いているととても切なくなって、そのあとちょっと清々しくもなる。こんな音楽ができるなら、大人になるのも悪くないじゃないか。

村上学(テスラは泣かない。)

 

熊本の田中事件氏の1stアルバムのジャケを描かさせていただきました。心込めて楽しく描かしていただいたんで沢山の人に届きますように。クラゲと、あと複数のネズミと、廃屋と海と太陽とかがいい!との事だったので全部入れてみました。表ジャケが昼の田中くんで、裏ジャケが夜の田中くんのイメージです。田中氏を知ってる人も知らない人も(自分もまだライブハウスの田中くんしかほとんど知らないけど)ああ田中事件ってこういう人なんだなぁてのが滲みでたアルバムですばい。

YAOAY a.k.a. 笹口騒音(うみのて、太平洋不知火楽団、ほか)

 

田中さんの歌は日記のようで、あの二日酔いのような気怠い日々を、白昼夢のように切り取っていた。もう10年も経つのか。それでも生活は続き、殆どみんな音楽を止めて離れ離れになった。僕と田中さんは音楽を紡いだ細い線の上にいる。平行に続く線の上に。

Kensei Ogata(talk、Kensei Ogata Band)

 

熊本にも東京にも、岐路がある。自分もそれをいくつか越えて、その都度たまらん気持ちになった。いくらかの経験を積んで、自分の価値を測ることくらいは出来るようになった様に思う。「世代」を思うのは、過去、現在、未来のきっとどこかで、「物差し」の存在に触れてしまうからだ。俺も、俺自身のその事が許せない。いい歌たくさん作りますね。さすがドクターマ○オ。

猪爪東風(ayU tokiO)

 

田中さんの素行が歌からやんわり流れている、実に田中さんらしいアルバムだと思う。しかしそれは決して場末の飲み屋的な内容ではなく、ぼやんとしているが明確な、そんな不思議なアルバムだ。一聴すると、淡々と、決して頑張らない弾き語りなのだが、多くの音楽家が欲しても習得できない音楽の持つ「進行性」みたいなものをナチュラルに持っている、本当にどうかしている人である。ある意味羨ましくもあり、常に気になる音楽家だ。必聴です。

宮崎 真司(Jazz Guitarist/Composer/Improviser)

 

あれ?なんか達者ですね。もしかして酒辞めましたか。ずっと続いて欲しいものに限って絶対に終わってしまう愚かな愛を呪いと呼んで、力いっぱいゴーゴー。ボロボロのシャツにかさかさの心で、もっと大きな声出してくださいよ。

下川リヲ(挫・人間)


インフォメーション

タイトル 田中festival
 
開催日時 2019年11月16日(土)
13:00 open / 13:30 start
 
開催場所 熊本NAVARO
熊本県熊本市中央区南坪井町10-1Be-9ビル地下
 
料金 前売 3,000円(+1 drink order) ※学生/県外500円オフ
 
アクト 音n怒
the hippo tombs
Shirost
川上ベーコンズ
The Kitchen
超人計画
迷いクジラ(福岡)
Kensei Ogata
Shiki
円庭鈴子(東京)
YAOAY a.k.a. 笹口騒音(東京)
宮崎真司
Spazzmatics
Doit Science
田中事件
深居優治
and more

[出店]
緒方電器(Kensei Ogata DC cable)
連絡先
WEBサイト 田中事件 Twitter
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