元祖渋谷系シンガー・佐藤奈々子の名盤4作、デビュー40周年記念でリイシュー。7月10日には初インストアイベント開催
佐藤奈々子が、デビュー40周年を記念して1st〜4thアルバムを高音質UHQCD(Ultimate Hi Quality)で再発売した。
彼女は、1977年にデビューし、その類まれなるウィスパーヴォイスで多くの後継J-POPシンガーに影響を与えた元祖渋谷系シンガー。
今回再発売された『Funny Walkin’』『SWEET SWINGIN’』『Pillow-Talk』『Kissing Fish』は、慶應義塾大学在学中に出会った佐野元春を中心に加藤和彦、南佳孝、矢野顕子、鈴木慶一、小坂忠といった豪華作曲陣を迎えて制作。昨今のシティーポップ再燃ブームの牽引作ともいうべき作品として高く評価されている。
また、発売を記念してキャリア初となるインストアイベントを7月10日(月)にタワーレコード渋谷店で実施することも発表された。
佐藤奈々子のほか、清水ヒロタカ、長門芳郎も出演し、トークショー、ミニライブ、サイン会が行われる。
佐藤奈々子『Funny Walkin’』
発売日:2017年6月28日(水)
オリジナル発売日:1stアルバム 1977年6月25日
価格:2,400円+税
監修・解説:金澤寿和
収録曲:
1.サブタレニアン二人ぼっち
2.トワイライト
3.真夜中のロックンロール・ダン
4.綱渡り
5.赤いドレスでファニー・ウォーキン
6.ラグタイム・フォーエヴァー
7.ストリート・コーナー・ベティ
8.土曜の夜から日曜の朝へ
9.スターダスト・ドライヴ
10.ピアニストの恋人
11.恋にゆれて
12.夜のイサドラ
大野雄二アレンジ
作詞:佐藤奈々子 作曲:佐野元春共作
[作品紹介]
慶應義塾大学在学中、デビュー前の佐野元春との出会いが一人の少女の運命を変えた。詩を書くこと、曲を書くこと、そして歌うことを佐野元春から学び、一緒に楽曲を創り上げ、大学主催の女性シンガーソングライターコンテストに出場し、「綱渡り」で最優秀作詞賞を受賞した。その曲も含む、佐野元春と紡いだ美しい想像力の結晶が、このデビュー作だ。アルバム全体に漂うジャジーなアレンジは全曲、ルパン三世のテーマで名高い大野 雄二。佐野元春の広い音楽性も相まってか、時にブルージーなラグタイム感やカントリー、ロックンロールのテイストまで楽しむことが出来る。オープニングナンバー「サブタレニアン二人ぼっち」は、CITY POPファンには忘れられない名曲。
佐藤奈々子『SWEET SWINGIN’ +2』
発売日:2017年6月28日(水)
オリジナル発売日:2ndアルバム 1977年12月25日
価格:2,400円+税
監修・解説:金澤寿和
収録曲:
1.グッド・タイム・スウィンギン
2.フェアウェル・パーティー
3.ラズベリー・ラヴァー
4.ハリー・ブギー
5.スリーピー・コール
6.ミューズの恋人
7.週末のハイウェイ
8.海にうかぶピアノ
9.チープ・ダンス
10.オリーブの風
11.イヴの月の上で
[ボーナストラック]
12.ふらりさよなら
13.フラミンゴの夜
横内章次アレンジ
作詞:佐藤奈々子 作曲:佐野元春共作
[作品紹介]
それまでの、歌唱力勝負、演奏力勝負的な方程式を、あっさりと、ユニークな声の質感と、日本の洋楽ともいえるサウンド・アプローチ(カヒミ・カリィなど、のちの“渋谷系”“ウィスパー系”に受け継がれていく)で、吉田美奈子や大貫妙子らが同時期に創り上げていたCITY POPともまた一線を画した、新しい価値観、世界観を示したのがこの佐藤奈々子だ。ジャズ・ギタリストの横内章次をアレンジャーに迎え完成させたセカンド・アルバムでは、デビュー作に続き、盟友・佐野元春との共作ナンバーが、その楽曲嗜好をさらに広げ、ボッサ、ソウル、ブギー、スウィンギン、と聴くものに一瞬のスキも与えないほど、凄みを増した、密度の濃ぃい楽曲がズラリとならぶ出来栄え。メロウ・ボッサ「フェアウェル・パーティー」を聴くだけでも、ため息が漏れてしまうはずだ。
佐藤奈々子『Pillow -Talk +2』
発売日:2017年6月28日(水)
オリジナル発売日:3rdアルバム 1978年10月25日
価格:2,400円+税
監修・解説:金澤寿和
収録曲:
1.ピロー・トーク・レビュー
2.おいらギャングだぞ
3.悲しきセクレタリー
4.恋の流星
5.ブラック・ペッパー・ジェラシー
6.愛してちょうだい
7.コインランドリー
8.日曜日のフラッパー
9.最後の手品
10.ミスティ・マジック
11.センチメンタル・ジャーニー
[ボーナストラック ]
12.ブラックペッパー・ジェラシー(シングル・ヴァージョン)
13.細横丁奇譚(時アルバム未収録曲)
小坂忠プロデュース
作詞:佐藤奈々子 作曲:佐野元春共作を中心に
作詞作曲陣に南佳孝、鈴木慶一、佐藤博
[作品紹介]
ここまでのジャズ系ミュージシャンのアレンジから、日本のCITY POPの源流ともいうべき、ティン・パン・アレー、ムーンライダーズ流れのテイストを取り込んだサードアルバム。プロデュースは小坂忠が担当。ムーンライダーズの鈴木慶一が「悲しきセクレタリー」をアレンジ、山下達郎が“日本最高のピアニスト”と評する佐藤 博のプレイが効いている「最後の手品」など、参加ミュージシャンの競演も聴き所の一つ。今作も佐野元春が全11曲中7曲を共作(「日曜日のフラッパー」と「ミスティ・マジック」の2曲が佐野元春作曲作品)。そして、カヴァー楽曲へのチャレンジが今作からの新機軸。南佳孝の代表作『摩天楼のヒロイン』に収録されていた「おいらギャングだぞ」、ムーンライダーズのカヴァー「悲しきセクレタリー」(オリジナルは「女友達」)、さらにはウィスパー・ヴォイスの根源ともいうべきマリリン・モンローの「愛してちょうだい」(映画『お熱いのがお好き』より)をカヴァー。
佐藤奈々子『Kissing Fish』
発売日:2017年6月28日(水)
オリジナル発売日:4thアルバム 1979年7月25日
価格:2,400円+税
監修・解説:金澤寿和
収録曲:
1.チャイナ・ドール
2.上海バンスキング
3.パウダー・ゲーム
4.朝までいっしょに
5.ディズニー・ガール
6.ヒーロー・インタビュー
7.おもちゃのヒロイン
8.シネマ・クラブ
9.キッシング・フィッシュ
10.地下鉄に乗った船乗り
11.空中ショー〜ロックン・ロール・クリーナー〜
井上鑑アレンジ
作詞:佐藤奈々子
作曲陣に佐野元春、加藤和彦、南佳孝、矢野顕子、鈴木慶一、井上鑑、小坂忠
[作品紹介]
今作からいよいよ佐野元春の影が薄まり(「空中ショー」は共作、「朝までいっしょに」が作曲のみで参加)、ひとりの独立したミュージシャンとしての色を確立し始めたころの1枚。アレンジャーはこの2年後に寺尾聰のプロデュースで大ブレイクを果たす井上鑑(ソングライトにも参加)。寺尾聰作品でも聴かせたドラマティックでキメの細かいアレンジングの妙が随所に光っている。そして今作のもうひとりのキーマンは加藤和彦。アルバム・タイトル曲『Kissing Fish』と「チャイナ・ドール」は、佐藤奈々子作詞、加藤和彦作曲で生み出された傑作と記しておきたい(佐藤奈々子が翌年から参加するバンド「SPY(スパイ)」で、加藤和彦プロデュースへとつながって行く)。もちろん前作から引き続き、ムーンライダーズの一派も重要な役割を担い、鈴木慶一は楽曲を提供(「ヒーロー・インタビュー」)、岡田徹はコーラスで、そしてアルバム冒頭の武川雅寛のフィドルは今聴いても印象的だ。
Pied Piper House Presents 佐藤奈々子 再発4タイトル発売記念トークショー&ミニライヴ&サイン会 |
佐藤奈々子 大学在学中に佐野元春と出会い、歌や詩を書くことを教わる。大学主催の女性シンガーソングライターコンテストに出場し、「綱渡り」で最優秀作詞賞受賞。このコンテストを機に1977年6月、佐野との共作によるアルバム『Funny Walkin’(ファニー・ウォーキン)』で日本コロムビアよりデビュー。1979年までに4枚のソロアルバムをリリースし、ムーンライダーズや加藤和彦など、当時の先鋭的なアーティストの作品に参加、楽曲提供するなど活動の幅を広げる。 |
インフォメーション
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WEBサイト | : | 佐藤奈々子 公式サイト |
WEBサイト | : | 佐藤奈々子 日本コロムビア公式サイト |
: | https://twitter.com/nanacosato | |
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