2022-11-23 11:00 Fuhito Kitahara

LITEの井澤惇によるソロプロジェクト:JunIzawa、初EP『A New Base EP』リリース。12/2には新宿SPACEで初自主企画開催

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LITEの井澤惇によるソロプロジェクト:JunIzawaが、初EP『A New Base EP』を本日11月23日(水)にデジタルリリースした。

 
今作は、サカナクションの草苅愛美による歌声をエディットして作られた「Last」の新テイク、自身の顔のシルエットに落書きを施したキャラクターにYou Tubeをジャックする映像を作りたいが為に、わざわざ動画投稿までして楽曲を発表した「Blink」、80KidzのAli&のリミキシングにより生まれ変わった「Another Him feat.Jag」を含む全6曲を収録。

 
また、初企画「Unknown Base」を12月2日(金)に新宿SPACEで開催することが発表された。予定されている。新しい拠点へ繋がりを求めて開催される第1回は、naomi paris tokyoを迎えての開催となる。

 
JunIzawaによるセルフライナーノーツ、FRIENDSHIP.によるレビューも発表されたのでチェックしよう(下に掲載)。

 
 

JunIzawaによるコメントが発表された。

 LITEとして活動しつつ、ソロ活動をしようと考えたのは2021年去年の夏頃だ。世界各国を土俵としているLITEにとって、コロナ禍の自粛行動はとても大きかった。僕らが日本を世界という大きな観点から見ていたことによって、関東から遠い都市部にアプローチをしてこなかったからだ。また1から日本各地に関係性を作るにはどうしてもLITEにとって負荷がかかりすぎる、と感じていた。
 MINUTEMENやイギーポップのベーシストであるMike Wattが単独でベースだけを持って、その場で交流した日本人アーティストとセッションを繰り返した日本ツアーを思い出した。自粛期間を彼のように修行に充てる期間にすれば、僕自身の作曲も止めず、新たな交流も生まれるのでは、と思った。

 そして2022年。この1年間で様々な場所に赴いた。僕の新たな拠点(=A New Base)を見つける旅は挑戦と冒険のある日々だった。2023年はLITEが20周年となる。その前年度にソロ活動として動いた軌跡を、EPという形で残せる事を僕は素直に喜んでいる。

JunIzawa

 


JunIzawa 1stEP “A New Base EP” Official Trailer

 


JunIzawa “Another Him feat.Jag” Official Audio Visualizer

 
 

 
JunIzawa『A New Base EP』

発売:2022年11月23日(水)
価格:1,200円
レーベル:FRIENDSHIP.
仕様:Digital

配信サイト一覧
Amazonでみる

収録曲:
1. Mine
2. Another Him feat.Jag
3. Last(Pattern B)
4. [ ]
5. Blink
6. A New Base for an Unknown Friend

 
All Songs Written,Produced,Recorded,Mixed & Mastered at Home by JunIzawa
Except
“Mine” Mastered by Ali&(80Kidz/Jag)
“Another Him feat.Jag” Mix&Mastered by Ali&(80Kidz/Jag)
Photo,Design and Visualizer by Yoshiaki Miura

 
Thanks:
LITE Other Members,JIRO(GLAY),Ami Kusakari(Sakanaction),Oyaide,Schecter,Natsumi Fukunaga,Asuka Fujjino,Seiji Kanehira,an Unknown Friend and all my friends.

 

JunIzawa セルフライナーノーツ

 
1.Mine
Another Himのモチーフが生まれる直前のデモを派生させた。元々、独奏だけでライブで演奏していたけれど、それに様々な環境音を取り入れ、自然とリズムになっていく様に心がけた。
「私の」と「採掘する、掘る」の多義語。

 
2.Another Him feat.Jag
80KidzのAli&さんと始めたプロジェクト「Jag」による楽曲「Works」の原点であり、元々あったソロの原曲を再度作り直した。ミックスはAli&さんにお願いし、新たなフィルターを通すことによって鮮明にこの曲を彩った。

 
3.Last(PatternB)
ソロ活動の中で一番最初に単独名義でリリースした思い入れのある楽曲。旧知の仲であるサカナクションの草刈愛美が個人の活動を後押ししてくれ、声のパーツを録音。それをカッティングし、使用した。EPバージョンはLastという多義語が持つ「(限定的に)続ける」の意味を強く持たせる意味で作った。

 
4.[ ]
ブランク。元々ベースマガジンの付属CD音源として作ったフレーズ。ハーモニクスとベースの8ビートを一編に同時演奏する奏法を使用して、Blinkに繋げる為の楽曲として製作した。
Blinkの前にBlankがあると僕が困惑しそうだったので、タイトルを[ ]とした。

 
5.Blink
ソロ活動におけるライブ中の演奏をレコーディングし、それを再編して作り上げた楽曲。自分が自分の分身にジャックされる、というコンセプトがあった為に、わざわざYouTuberっぽい動画を撮影。それを「Blink」のAudio Visualizerでジャックさせた。

 
6.A New Base for an Unknown Friend
名も知らぬ友人に捧げる曲。
この曲を音源として発信するチャンスを作る為にこのEP製作の構想を始めた。去年、ソロ活動を始めた当初からこの曲は製作していて、今までの僕自身の軌跡のスタート地点であり、分岐点でもあったからこそ、EPの終着点であり、始まりの場所として存在している。
1人のアーティストを流れで聴く環境は減ってきたと思う。だからこそ、その状況を自分で作り出すことにして、全体作品として「A New Base EP」は完成した。

 
以上、長々とセルフライナーで語ってしまったが、今回の楽曲等は流れで聴ける構成にしている。いつものプレイリストのような聴き方とは違う楽しみ方を味わっていただけたら幸いだ。

 

FRIENDSHIP.レビュー

LITEのベーシスト井澤惇によるソロプロジェクトJunIzawa、彼の新たな拠点となる自身初のEP「A New Base EP」をリリース。
彼がこれまでLITEなどでベーシストとして活動してきた中で生まれたフレーズを再構築し、新たな命を吹きこんていくというテーマで制作された6曲が収録されており、その中にはすでにリリースとなっている「Blink」や「Another Him feat. Jag」も含まれている。
どこか冷たく硬質な機械音に包まれた「Mine」から始まる今作は、流れるように1つのフレーズを繰り返し増幅させていくかのように「Another Him feat. Jag」に続く。
彼のベージストとしての音楽人としての冒険が続いていくように、EPに込められた物語が続いていくように「Last(PatternB)」が始まる。旧知の仲でもあるサカナクションの草刈愛美にサポートしてもらいつつ完成したそれ名義としては初の作品の別バージョン。
ボイスサンプリンングやカッティングは原曲のままに、メロウで深みのあるリバーブが効いた音像や音が波紋のように伝播していく様からは”Last”という単語が持つ『(限定的に)続ける』という意味を強く感じられるであろう。
ベースハーモニクスやボイスサンプリング、徐々に光が差してくるような高揚感を孕んだ音像が印象的な「[ ]」を経て「Blink」へと繋がっていく。
そしてリードトラックでもあり今作EPの最終曲である「A New Base for an Unknown Friend」。
逝去してしまった名も知らぬ友人に捧げる曲であり、EPを制作するきっかけともなった彼の中で最も大切な1曲である。
これまで経てきた彼らしいベースプレイが印象的な楽曲とは相反して、光り輝く新たな次なる場所を想起させるような音像のピアノやビートで構成されており鎮魂歌のような様相を呈しているようでもある。
最終曲として位置していることや友人へ捧げる1曲であるということから”終わり”や”終着点”というワードが思い浮かぶが、決してそのような単一的な内容ではなく、ベーシストとしてアーティストとして”井澤惇”が歩んでいく人生のその先を暗示し、その先へ進むための強い意志を示唆しているようなそんな唯一無二の1曲に仕上がっている。
プレイリストが主流になった今だからこそ、このEPを通しで聴いてJunIzawaをその耳で、その身体で感じてみてほしい。d


インフォメーション

タイトル Unknown Base
 
開催日時 2022年12月2日(金)
Open19:00 Start19:30
 
開催場所 新宿SPACE
東京都新宿区新宿5-4-1 Qフラットビル 地下1階
 
料金 ADV 3,000(1drink別)

[予約] https://forms.gle/HmcYh2M5iEo6fj647
 
アクト JunIzawa
naomi paris tokyo
連絡先
WEBサイト JunIzawa YOUTUBE
WEBサイト JunIzawa Instaggram
twitter https://twitter.com/bass138
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