H.I.T. 久保田麻琴プロデュースによる初アルバム『Diggin’ the Sounds』6月22日発売決定。TOKU率いるヴォーカリーズコーラスユニット
H.I.T.が、初アルバム『Diggin’ the Sounds』を6月22日(水)にリリースすることになった。
H.I.T.はヴォーカリスト&フリューゲルホーンプレーヤーのTOKU率いるヴォーカリーズコーラスユニット。2013年よりMaya Hatch (vo)、TOKU (vo,flh,tp)、伊藤大輔 (vo)の3人で活動を続けてきた。
ヴォーカリーズ(vocalese)とは、ジャズの歌唱におけるスタイルや音楽ジャンルのひとつで、もともと楽器のソリストが奏でた即興のメロディに合わせて、歌詞を当てはめて歌うもの。彼らは、そんなヴォーカリーズユニットの代表:Lambert, Hendricks & Rossのサウンドをライブで忠実に再現し、以前からジャズファンの間で注目が集まっていた。
今作は、これまでライブで披露してきた「Caravan」「Moanin’」などのスタンダードジャズナンバーから、トラディショナルな楽曲に彼らの味を吹き込んだ「The New ABC」まで、お披露目にはふさわしい充実したラインナップで構成された全10曲を収録。
プロデュースは、彼らの才能をいち早く見出し久保田麻琴氏(裸のラリーズ、Harry and Mac etc.)が担当。、久保田氏にとって初のジャズアルバムプロデュース作品となる。
また、5月23日(月)に梅田CLUB QUATTRO、24日(火)に渋谷CLUB QUATTROでレコ発ライブを開催。会場ではアルバムの先行販売も予定されている。
久保田麻琴氏、栗野宏文氏によるコメントが発表された。
中学高校時代、スイングジャーナルを読み耽るようなジャズ少年だった。その堅苦しさをほぐすようにラジオでかかるジャズは良いのが多かった。歌ものが得意な大橋巨泉、ブラジルなど北米をはみ出してかけてくれる中村とうよう、AMラジオではご存知、糸井五郎はレイ・チャールスを紹介し、乾宣夫のマジックピアノはいつもかっこよかった。マイルス・デイビスを筆頭に、生で見たデューク・エリントン・オーケストラやキャノンボール・アダレー・セクステット、アート・ブレーキー&ジャズメッセンジャなどに多いに熱中したものだ。そしてかっこ良すぎて神棚に入れてしまったのが渋いジャズヴォーカル系、トニー・ベネット、アニタ・オデイ、カーメン・マクレー、そしてとりわけランバート、ヘンドリックス&ロスあたりだった。その後ロックな大学生になり、二十歳を少し超えて渡米すればレヴォリューションの真っ只中、髭もたくわえていっぱしのヒッピーになって帰国する頃にはジャズのことはすっかり忘れてしまっていた。
そして半世紀、神棚の奥からひびく粋なジャズが届く!
にわかには信じがたい完璧なジャズハーモニーが東京の我が同胞から。それが今回ご紹介する H.I.T.(Maya Hatch、Daisuke Ito、TOKUの3名)による配信ライブだった。複雑な和声と曲芸のような早口フレーズを操る三人の強者。リーダーのトクさんはチェット・ベイカーのように管楽器と歌の2本立て。そういえば、ナット・キング・コールはもちろんのこと、メル・トーメだって良いピアノを弾き、サミーデイビスJrに至っては歌、楽器と踊りもなんでもござれ。このような方々というのは、音を出せばジャズになってしまうのだろう。ただ事ではないのだ。そしてH.I.T.を支えるピアノトリオ(Jun Miyakawa (p)、Satsuki Kusui (b)、Yoshifumi Nihonmatsu (ds))の達者さには誰しも驚くであろう。
半世紀前、なかば封印した私のジャズはかくも幸せに、息子娘世代の天才児達によって目出度くこじ開けらることになったのだ。
久保田麻琴(裸のラリーズ、Harry and Mac etc.)
「Jazzの革命児」たる先達のスピリットを継ぐH.I.T.こそはHipな魂の現在形
栗野宏文(ユナイテッドアローズ上級顧問クリエイティブディレクション担当)
H.I.T.『Diggin’ the Sounds』
発売:2022年6月22日(水)
価格:2,500円+税
品番:BRIDGE358
レーベル名:BRIDGE
仕様:CD
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収録曲:
1. Charleston Alley (Charlie Barnet)
2. Caravan (Duke Ellington)
3. In A Mellow Tone (Duke Ellington)
4. Walkin’ (Richard Carpenter)
5. What Am I Here For? (Duke Ellington)
6. Moanin’ (Art Blakey & The Jazz Messengers)
7. Twisted (Wardell Gray)
8. Everybody’s Boppin (Jon Hendricks)
9. Hi-Fly (Randy Weston)
10. The New ABC (Traditional)
H.I.T.
Singers:
TOKU (vo,flh,tp)
Maya Hatch (vo)
Daisuke Ito (vo)
Players:
Jun Miyakawa (p)
Satsuki Kusui (b)
Yoshifumi Nihonmatsu (ds)
TOKU presents H.I.T. 1st album「Diggin’ the Sounds」発売記念ライブ
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