FRIENDSHIP.によるレビュー

 
ForbearさんLIKE A FOOL RECORDSからのフィジカルと同発のEPデジタルリリースになります。

1曲目からとにかくオルタナティブ・エモが溢れています。
今作はかなり洋楽のテイストを擁しているような印象を受けました。
インディエモというよりかはポップパンク寄りのエモみたいな、メロディカルではあるのですがエモの持つ「静」の中の激しさを感じられるEPになっています。
Hollow SunsやSuper Structure、And Protector等も手掛けるDevu氏によるレコーディングということもあり、本当にハードコア・ポップパンク・エモを横断したサウンドメイクになっており、この重厚感がとても病みつきになりそうですね。ライブでは間違いない4曲ではないでしょうか。
現行の「HOLLOW SUNS」や若手でいうと「とがる」のようなハードコアやインディエモ、ポストハードコアなどを吸収したエッジーではありながらもメロディがとてもよく、聴き込んでしまうような仕上がりになっています。
ちょっと古いものだとwinnieとかの界隈にも受けが良さそうな印象です。
と思うとM4のようなUKロック感溢れる楽曲もある盛りだくさんのEPですね。
リバイバルのようでリバイバルではなく、オリジナリティ溢れるものになっています。

リードトラックであるM1「Read On」は痺れるポイントが多く、イントロのギターリフやローテンションのボーカル、決して手数は多くないのですが存在感のあるドラムといったようにフレーズひとつひとつがエモーショナルでかっこいいです。
伸びやかなVo.もまた楽曲にマッチしていてForbearの骨太さとVo.の浮遊感がリスナーの心を掴んで離さないオープニング曲です。

 
Forbear

Whisky Yoko (Vocal/Guitar)
Yoshigazer (Vocal/Guitar)
Hangover Taroh (Bass)
Massive Kent (Drums)

 
2017年12月にJoseph eats a snail / SADSUMMER / blue friend / Asthenia のメンバーらで結成。
2018年5月に開催されたWaterslide Records pre “Muncie Girls JAPAN TOUR”にて初ライブを敢行する。
2019年1月…1st EP「5songs」をCassette Tapeでセルフリリース。
2020年1月…1st ALBUM「10songs」をLIKE A FOOL RECORDSより10inch＋CDでリリース。
2022年2月…2nd EP「4songs」をLIKE A FOOL RECORDSよりCDでリリース。