2019-09-01 21:00 Fuhito Kitahara

展示と音楽のイベント『ギャラリーイッカゲツ』9月23日まで不定期開催中。吉増麻里子の展示を軸に、KOZOBUTU RECORDSとchamberがキュレーション

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展示と音楽のイベント『ギャラリーイッカゲツ』が、9月23日まで不定期開催中だ。

 
このイベントは、東京・二子玉川にある1973年築のビルの1階にひと夏の間(1ヶ月間)限定でオープン。「あいまいな時間」を主題とするアーティスト・吉増麻里子の展示を軸として、気鋭のレーベルKOZOBUTU RECORDSとキュレーターchamberが多面的なキュレーションイベントを不定期開催する。

 
ライブイベントが行われるのは1ヶ月の展示期間のうち、9月2日〜9月15日の約二週間。Tanden (Spiritual jazz unit from De Lorians) / Ahuramazda (Spiritual acoustic unit from amalakamala)、ケンゴマツモト × 猛者(君島結)、kahjooe、原田茶飯事、山内弘太/?meytél、ワカナ イケダ ライクス フレッシュレタス、Velladon、古川麦、Klan Aileen、When(Velladon,Kengo Matsumoto.Yui Kimijima)のライブが行われる。

なお、すでにVelladonのソロはsold outとのことだ。

 
展示期間中のBGMは、Velladonによる書き下ろしのサウンドアート作品。Mariko Yoshimasuの絵画のタイトルと対応した全4曲の書き下ろし楽曲「Half -remembered memory (20分)」「Garden(2時間39分)」「Flow(54分)」「Float(19分)」。

 
これらの楽曲が会場内に設置された複数台のスピーカーから同時に再生され、それぞれ異なるタイミングでリピート。どのような重なり方をしても音楽として成立するように作曲されており、さまざまなマテリアルの折り重り、また時間の経過によって感受する者の認識がうつろい、変容していく様子を描いているとのことなので、こちらも合わせて鑑賞しよう。

 
なお、ギャラリー自体は観覧無料だが、イベント開催時は各々のチャージがかかるため、詳しくはスケジュールを参照してほしい。ただし、いずれも中学生以下は無料。

すべてのイベントは途中入退場も可能で、ドリンクは持込放題とのことなので、気軽に予約しよう。

 
ギャラリーイッカゲツは、二子玉川駅西口から徒歩5分ほど、タカシマヤの真横、という一風変わった場所にある。ギャラリーはイベント終了後しばらくしたら、ビルごと解体される予定とのことなので、これを逃したらもう二度と行けない空間となる。

 
 

 



 

ギャラリーイッカゲツ

会期:2019年8月23日(金)〜9月23日(月・祝)(不定期)
会場:東京都世田谷区玉川3-19-3 宝恵ビル1階
※開催日時、料金はchamberの公式イベントページを参照

http://chmbr.jp/1mth/

 
9/2(月)20:00open / 20:30start ¥2,000-
Tanden (Spiritual jazz unit from De Lorians) / Ahuramazda (Spiritual acoustic unit from amalakamala)

 
9/3(火)20:00open / 20:30start ¥2,500-
ケンゴマツモト × 猛者(君島結)

 
9/6(金)20:00open / 20:30start ¥2,000-
kahjooe

 
9/7(土)14:00open / 14:30start ¥2,500-
原田茶飯事

 
9/8(日)12:00 open / 12:30 start ¥2,200-
山内弘太/?meytél

 
9/12(木)20:00 open / 20:30 start ¥TBA
ワカナ イケダ ライクス フレッシュレタス

 
9/13(金)20:00 open / 20:30 start (10名限定ライブ、sold out)
Velladon

 
9/14(土)14:00 open / 14:30 start ¥2,500-
古川麦

 
9/14(土)17:15 open / 17:45 start ¥2,000-
Klan Aileen

 
9/15(日)18:00 open / 18:30 start ¥3,500-
When(Velladon,Kengo Matsumoto.Yui Kimijima)

 



 
吉増 麻里子 MARIKO YOSHIMASU

1981年生まれ。東京都出身。時間の経過にフォーカスし、記憶と忘却、出来事の重なり合い、物事のうつろいやすさをテーマに、主に絵画作品を制作。ゆらぎのある風景の中で横たわる匿名性のある人物群をモチーフに、物事のあいまいさや不確定さを追求している。シュールな構図と大胆な筆のタッチも特徴。2019年9月下旬には、ロンドンでのグループ展も予定されている。
 展示期間中のBGMは、Velladon提供のサウンドアート作品。Mariko Yoshimasuの絵画のタイトルと対応した全4曲の書き下ろし楽曲「Half -remembered memory (20分)」「Garden(2時間39分)」「Flow(54分)」「Float(19分)」。これらの楽曲が会場内に設置された複数台のスピーカーから同時に再生され、それぞれ異なるタイミングでリピートされる。(どのような重なり方をしても音楽として成立するように作曲されている)
 様々なマテリアルが折り重なること、また時間の経過によって、感受する者の認識がうつろい、変容していく様子を描いている。

https://marikoyoshimasu.com

 



 
Velladon

ボーカル、ピアノ、コンピューター、ユーロラックモジュラーシンセ、数々のガジェットマシン、ギター、ストリングスなど様々な楽器を利用して、音楽を構築していく。2008年、親友である詩人、三角みづ紀(中原中也賞、萩原朔太郎賞、歴程新鋭賞ほか)とのコラボレーション作品が 、美輪明宏、横尾忠則らとともに、青森県立美術館の寺山修司劇場美術館に展示され、賞賛を受ける。現在、Venetian Snares x Speedranch “Making Orange Things” の公式リミックスアルバム、映画監督の Alejandro Jodorowsky アレハンドロ・ホドロフスキーの公式アプリ”Jodohaikus”に全曲書き下ろしの音楽を制作中。Velladonのロゴは、ミュージシャン・画家・俳優・映画監督のVincent Gallo (ヴィンセント・ギャロ)、アーティスト画は新気鋭の漫画家・イラストレーターのCirpue du soleike(それゆけちゃん)が手がけている。ソロのほか、ケンゴマツモト(The Novembers / SAD ORCHESTRA)との音楽ユニット “When”、ニューヨークアヴァンギャルドシーンの最重要人物・Chuck Bettis氏との”Lullaby of Obliteration(消滅のララバイ)”でも活動。映画、商業、舞台、ファッションショー、歌手への楽曲提供等も含め、彼がこれまでに作曲した曲はこれまでのところ、5000曲を超えている。

https://velladon.com


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