2017-01-10 21:00

第十三食『高円寺・インド富士子のあいがけカレー』| 食漂譚~バンドマン東京グルメ紀行~




第十三食『高円寺・インド富士子のあいがけカレー』

 

text & photo by 淋梅毒(Super Ganbari Goal Keepers)

 

※この連載コラムは2016年3月の「第12回 上池袋・京たこのたこ焼き」の回を最後に、半年以上中断していました。まずはお詫びいたします(筆者)。

 

2017年になった。
昨年は、残念ながらバンド活動やプライベートの面では進展がなかったが(つまりはまた結婚できなかった)、世界・国内情勢や、僕が好きな映画に関しては激動の年だった。

僕は埼玉県民なので都知事選の投票は出来なかったが、それでもやはり今後の都政は気になったし、アメリカ大統領選の日は職場でエクセルを使って作業をする傍ら、小さいウインドウで選挙速報を開いていた。はじめはヒラリーの青色とトランプの赤色が同じくらいだったが、みるみるうちにトランプ支持の州が増え、結局アメリカの地図は赤色に染まった。

 

ウォールストリート・ジャーナル 2016年11月9日
http://jp.wsj.com/articles/SB10192246251775523818204582421722999803252

 
まさに「うそが本当に」だ。日本においても何かのタガが完全に外れてしまうのか、今年は注意深く見守らなければいけない。

 
 

去年の映画、特に邦画は大豊作だった。「シン・ゴジラ」「君の名は。」「この世界の片隅に」など社会現象になった作品は言わずもがな、月9に普通に出ているような俳優・女優が過激なバイオレンス作品や作家性の高い作品に遠慮なく登場し、しかもそれらがメジャー配給で映画館で観られる状況に、「日本映画はまだ終わっていない!」と自分に希望を持たせるには充分過ぎるほどだった。年始に行なったUstream放送で昨年の映画がいかに面白かったかバンドマン達と語っているので、聞いて頂ければありがたい。

 

SGGK淋梅毒のシュミラジ!!2016年の映画をバンドマンが語り尽くす!
http://www.ustream.tv/recorded/98544512

 
 

痛ましい事件・災害で多くの人も亡くなった。
相模原障害者施設殺傷事件、軽井沢スキーバス転落事故、熊本地震。国を挙げればキリがないほどの世界各地での爆発・乱射テロ。自らの意図するところではない死に直面し、抗う間もなく命を失ってしまった多くの人々に、心から哀悼の意を示したい。

また、ロック・スターも沢山亡くなった。デヴィッド・ボウイだけは来日したら絶対コンサートに行こうと思っていたのに、一生叶わなくなってしまったな。

 


デヴィッド・ボウイ/アッシュズ・トゥ・アッシュズ

 
 

さて、今回訪ねたエリアは第4食に続き再び高円寺。昨年2016年にオープンした「インド富士子」というカレー店だ。

 

 

初めは昨年の2月頃プレオープンするとの情報をTwitterで見て訪れた。高円寺駅の高架沿いを荻窪方面にしばらく歩くとある、円盤というレコード屋の1階部分だ。しばらくして二度目に行く頃には平常営業となっていた。

店員さんに聞くと、「インド富士」という東小金井のカレー店の系列としてオープンしたということだ。店の主要カレーは、
・フィッシュカレー
・チキンカレー
・ポークビンダルー(インド・ゴア州の郷土カレー)
・ダルカレー
といったメニューをベースに、日によってラムカレーやビリヤニなどがラインナップされる。カレーは二種あいがけにも出来る。

 


この日食べたのはフィッシュカレーとダルカレーの合いがけ。

 

 

いわゆるナンと、銀のボウルにカレーが入っているセットを出すインドカレー屋や、神保町に多い欧風カレー屋ではなく、インド富士子のカレーはお米こそサフラン色の細いインディカ米だが、一皿の中でちゃんと完結しているカレーライスの形態で出て来る。

 

 

 

特に僕が美味しい、また食べに来たいと思ったポイントは、食感だ。タマネギ・キャベツのピクルスのシャクシャクとした歯触りと酸味。刻みパクチーの苦みとアクセント。そしてさまざまなスパイスのプチプチとした感触。これは日本米ではなくインディカ米で食べることで一層魅力が増していると思う。辛さや濃さを売りにしているカレーももちろん好きだが、スパイスや野菜のフレッシュな小気味良さが感じられるここのカレーを食べている間、非常にリフレッシュした気分になれた。おつまみも充実しているので、次はゆっくり一杯呑んでみたいと思う。

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次回は、「野方の羽根付き餃子定食」をお送りします。
※前回予告した『御茶ノ水・東京医科歯科大内「あるめいだ」のアップルパイ』は、今後改めて記事にします。

 

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お知らせ

コラム『食漂譚~バンドマン東京グルメ紀行~』は、毎月15日をめどに更新する予定です。

 

umezawa

淋梅毒(りん・ばいどく)
1986年富山県生まれ。Super ganbari goal keepersのドラマーとして活動中。
本年より自身のバンド「蜃気楼」を本格始動させるための準備に取り掛かっている。
学生時代はドキュメンタリー監督・森達也の元で4年間メディア・リテラシーを学ぶ。
https://twitter.com/officeRBD

 

SGGK

 
Super Ganbari Goal Keepers(スーパーガンバリゴールキーパーズ)
2011年に結成。略称SGGKとして都内で活動中。
アルバム「Cang Gang Pops(宦官ポップス)」が流通盤として、各レコード店で販売中。草食系にすら食われてしまう、植物系ロックバンドとして、音楽雑誌「SGGKマガジン」を作ったり、SODクリエイトの人気AV「しゃぶりながらシリーズ」に楽曲が採用されたりと、独自の活動を続けている。

現在OTOTOYで両A面シングル「レコードコレクターズ / 世界は俺を中心に終わっている」の配信と、特設サイト「SGGKメンバーが影響を受けた50枚」を公開している。

 
SGGK 公式サイト:
http://sggkeep.flavors.me/

twitter:
https://twitter.com/sggk_ganbari



SGGK代表曲「植物人間系男子」PV






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