ホンマタカシ監督の初音楽ドキュメンタリー『アヤクーチョの唄と秩父の山』7月27日・28日限定上映。社会の現状に音楽で抵抗した人々を描く
ホンマタカシ監督による初音楽ドキュメンタリー『アヤクーチョの唄と秩父の山』が、7月27日(土)・28日(日)にアップリンク渋谷で限定上映されることになった。
今作は写真家・ホンマタカシが、ペルー南部・アンデス山脈の山中に位置する町・アヤクーチョ(ケチュア語で”死者が集まる場所”を意味する)と、埼玉・秩父というまったく無縁であるはずの二つの土地を結ぶ、一人の女性の屈託の無い生き様を鮮やかに映しだし、音楽とともに強く生きるアヤクーチョの人々の姿をありありと描く音楽ドキュメンタリー。
埼玉・秩父に移り住んだアヤクーチョ出身の歌手イルマ・オスノが、7年ぶりに里帰りを決意。帰郷によって浮かび上がるのは、かつてその地域を暴力で支配した「センデロ・ルミノソ」による傷跡と、社会の現状に対して音楽で抵抗した人々の姿だ。
本日7月20日、ポスターと予告編が公開された。ポスターはグラフィックデザイナーの長嶋りかこ氏によるデザイン、予告編はホンマ自身が監修している。
また、両日のトークイベントも決定。27日は現代美術家の山川冬樹氏、28日に西武鉄道をはじめ秩父に造詣が深い原武史氏を迎え、上映の前にそれぞれホンマタカシ監督とのトークを行うことが発表された。
上映後には主演で歌手のイルマ・オスノによるパフォーマンスライブも行われる。
なお、今作の公開を記念して、ホンマタカシ監督による「ニュードキュメンタリーシリーズ」4本が8月18日までの期間限定で配信されている。この機会にチェックしてみよう。
(C)Takashi Homma New Documentary
https://videotopics.yahoo.co.jp/video/moviecollection/334826
ホンマタカシ監督『アヤクーチョの唄と秩父の山』予告編
ホンマタカシ監 過去作品配信
https://www.uplink.co.jp/cloud/features/2046/
※2019年8月18日までの期間限定配信
アヤクーチョの唄と秩父の山 2002年より写真活動と平行して制作し続けてきた、写真、映画、インスタレーションと作品形態や発表の場を変化させながら探求を続ける「ニュードキュメンタリー」、シリーズ最新作である本作は、ホンマ自身初めての音楽ドキュメンタリーだ。
2日間限定ライブ&トーク付き上映 日程:2019年7月27日(土)/ 7月28日(日)
山川冬樹 身体や声と社会や環境の関わりを探求しながら、現代美術/音楽/舞台芸術の境界を超えて活動。歌い手としては日本におけるホーメイの名手として知られる。展示中→Don‘t Follow the Wind展(帰還困難区域,グランギニョル未来で)/ハンセン病療養所大島青松園で常設展示(瀬戸内国際芸術祭2016発表作)/瀬戸芸2019夏会期より大島にて新作を発表予定。
原武史 1962年、東京都生まれ。日本経済新聞社会部記者として、昭和末期に宮内庁詰めとなる。1992年、東京大学大学院博士課程中退。現在、放送大学教授。明治学院大学名誉教授。著書に、『レッドアローとスターハウス: もうひとつの戦後思想史』(新潮選書)、『「民都」大阪対「帝都」東京』(サントリー学芸賞)、『大正天皇』(毎日出版文化賞)、『滝山コミューン一九七四』(講談社ノンフィクション賞)、『昭和天皇』(司馬遼太郎賞)、『皇后考』、『〈女帝〉の日本史』など。
ホンマタカシ(Takashi HOMMA) 1962年、東京都生れ。写真家。東京造形大学大学院客員教授。1999年『東京郊外』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞受賞。2011年から2012年にかけて大規模個展「ニュー・ドキュメンタリー」が国内3ヵ所を巡回。『The Narcissistic City』(MACK)、『A Song for Windows』(LIBRARYMAN)ほか写真集多数。著書に『ホンマタカシの換骨奪胎―やってみてわかった!最新映像リテラシー入門―』(新潮社)、『たのしい写真 よい子のための写真教室』、『たのしい写真3 ワークショップ篇』(平凡社)など。 [フィルモグラフィー] |
インフォメーション
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WEBサイト | : | アヤクーチョの唄と秩父の山 公式サイト(UPLINK 吉祥寺) |
WEBサイト | : | イルマ・オスノ Twitter |
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