NYAI、ポップソング新章への新たな一歩を踏み出した2ndフルアルバム『HAO』7月3日発売決定。MV公開&6/16にはリリパも開催
NYAIが、2ndフルアルバム『HAO』を7月3日(水)にリリースすることになった。
彼らは、90年代オルタナティブバンド周辺に影響を受けた潔いバンドアレンジとひねりの効いたメロディを得意とする、福岡の5人組ロックバンド。初の全国流通盤となった『OLD AGR SYSTEMATIC』以降、スピッツ草野マサムネがフェイバリットバンドとして名をあげるなど、独特なゆるさの雰囲気も相まって国内外にじわじわとファンを増やし続けている。
今作は中国風コードを使ったポップな楽曲や、ヒーロー感あるギターとアッパーな四つ打ちドラムでキャッチーな楽曲、Sonic Youth ミーツ Erik Satieな楽曲など11曲を収録。これまでの作品と違いボーカルが感情を露わにする楽曲もあり、NYAIにとってのポップソング新章への一歩を踏み出した作品に仕上がった。
また、6月16日(日)には地元・福岡cafe & bar gigiで、strobolightsを迎えリリパの開催も決定。
さらに、アルバム冒頭曲「Jackie chants J」のミュージックビデオも公開された。NYAIとライターの小倉陽子氏によるアルバム紹介文も発表されたので(下記に掲載)、併せてチェックしてみよう。
Jackie chan`s J / NYAI
NYAI『HAO』
発売:2019年7月3日(水)
価格:2,000円+税
品番:NYAI-002
レーベル:(株)ウルトラ・ヴァイブ/ニャイちゃんレーベル
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収録曲:
01. Jackie chan`s J
02. Noise
03. Buckwheat
04. Yumeshibai
05. Boredom
06. 22column
07. Chinese daughter
08. Spicy beans
09. Circular saw
10. Ghostly turn
11. Meaningless
NYAIによるアルバム紹介文 「透明化するパワーポップ」について考える。これが公に使われてる表現なのかはよく分からない。いわゆるパワーポップのベタな手法として、分厚く歪んだギターがどっしりとドライブするサウンドがイメージされると思う。そんなディストーションなギターがなくなった、クリーンなサウンドのパワーポップのことを言いたいんだと思う。「ディストーションギターがなくなること」を「透明化」と短絡していいのかはさて置いて。 この文章は前置きが長すぎる。NYAIのこの新しいアルバムのサウンドを語るのに、こんなに前置きが必要だったのかな。聴けばすぐわかることばっかりだろうに。 小倉陽子氏による作品解説 福岡発、2011年の結成以来ゆるやかな活動ながらそのオルタナティヴな音楽性を静かに研ぎ澄ましてきたギターロックバンドNYAI(ニャイ)。PavementやPixiesなどのUSインディーや、NUMBER GIRL、SUPERCARといった日本のオルタナティヴ・ロックの系譜と言われながらも、バンク、ニュー・ウェイヴ、シューゲイザー、ドリームポップなどそれぞれの音楽を吸い込んで、 捻くれゆるふわギター・ポップへと鮮やかに翻訳し、じわじわと期待を高めてきた、男女ツインボーカルの5人組バンドだ。 そんな彼らの全国流通版フルアルバムとしては2作目となる『HAO』を通じて波のように寄せては返す感覚は、夢みたいな世界が現実かもしれないし、死だと思っていることは生かもしれない、 そしてネガティブに並んだ言葉たちはポジティブの現れなのかもしれない、とかそんな相反する両面を往来しているかのよう。「オルタナティヴを研ぎ澄ますことがポップであること」 なのかもしれないし「ポップを突き詰める姿勢がオルタナティヴを貫くこと」なのかもしれない、なんてそんなことをフワフワ考えるのにピッタリの、浮遊感と清涼感いっぱいのドリーミーなポップチューンの数々だ。 とはいえここまでに述べた言葉の羅列さえ、発した先からフワリと優しく溶けてなくなるように、今作は新しくて堂々たるNYAIに出会うことが出来る。『HAO』というアルバムタイトルだけあって 中国風コードを使ったポップな楽曲や、「Noise」とタイトリングされた作品がヒーロー感あるギターとアッパーな四つ打ちドラムでキャッチ―に仕上げられていたり、Sonic Youth ミーツ Erik Satie といった面持ちのノーウエイヴな作品には一撃を食らう。広くジャンルやルーツを跨った音楽たちが境界線をふやかして溶け合う喜びが、キラキラ音になって煌めく。そして今までの NYAIなら、ギターがエモーショナルに響いたりドラムがドラマティックに楽曲を盛り上げることはあっても、ボーカルが飄々としてバランスを保っていたところもあるのだけど、今作ではボーカルが感情を露わにする楽曲もあって、NYAIにとってのポップソング新章への一歩を踏み出したように感じた。 NYAIの歌詞はいつもどこか諦めていて、どこか疑っている。そこがオルタナ然としているのか、「諦めないで、信じること」なんかを歌うようなポップソングとは真逆なのだけど、捻くれた言葉から 感じるのは本当は真っ直ぐだからこそ疑い、疑うゆえに捻くれ、捻くれた末に後悔しているのではないかということ。さっきまで誰かと笑い合ってキラキラした時間を過ごしていたのに、ふとしたときに 小さくウッと声を出して思い出す報われない自分と少しの後悔のような、たっぷりの煌めきの中にそこはかとなく漂う憂い。既存のオルタナティヴもポップも、現実も夢も、生も死も真っ直ぐ見つめ 再解釈したNYAIなりの骨太なポップチューンたちが誕生した。 願ってももがいても覚めることのない現実の中に、少しの諦めとそれでも笑って前に進むやさしさを、手に入れたみたいだ。こんなにも、音楽も人間も愛しい眼差しで包み込むことが出来る 文 / 小倉陽子 |
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インフォメーション
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WEBサイト | : | NYAI 公式サイト |
WEBサイト | : | 『HAO』特設サイト |
: | https://twitter.com/nyaiband | |
: | https://www.facebook.com/NYAI-156284101514238 |
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