2018-11-01 20:30 Fuhito Kitahara

カーネーション、結成35周年ベスト盤から映画監督・青山真治制作MV「サンセット・モンスターズ」公開。11/3から東名阪ツアーもスタート

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カーネーションが、結成35周年を記念し今年6月に発売したオールタイムベストアルバム『The Very Best of CARNATION “LONG TIME TRAVELLER”』から新曲「サンセット・モンスターズ」のミュージックビデオを公開した。

 
ベストアルバムは「Edo River」をはじめとする90年代の代表曲から、最新アルバム『Suburban Baroque』収録曲まで35年の歴史の中から選りすぐったヒット曲やライヴの定番曲に加え、SNSでファンから募った「裏名曲」を参考に選曲した全28曲に、新曲「サンセット・モンスターズ」と「Future Song」を加えた全30曲を収録している。

 
MVは、映画監督・小説家の青山真治氏が監督した。

 
また、11月3日(土)からは35周年を記念した東名阪ツアー『FANTASTIC VOYAGE』もスタートする。

 
11月3日(土の大阪公演には浦朋恵、山本精一を、11月18日(日)の名古屋講演には大谷能生を、そして12月7日(金)の東京公演には大野由美子(Buffalo Daughter)、鈴木桃子、ZOOCO、ロベルト小山をスペシャルゲストとして迎え、毎回異なるステージになるとのこと。

ツアーゲストとして矢部浩志、棚谷祐一、鳥羽修というコロムビア期のメンバーが再び集結することも発表されている。

 
 


カーネーション「サンセット・モンスターズ」Music Video

 
 

カーネーショ直枝政広によるコメントが発表された。

「サンセット・モンスターズ」のテーマはカーネーションの野音公演のラストに集約されていた。
あの晩の大団円を体験してしまったこともあり、この曲が他にどんな物語を連れてくるのか、もはや、自分では掴めなくなっていたというのが正直な気持ちだった。
物を作るにはそのタイミングがとても重要になる。
MVの話は二転三転し、頓挫しかかっていた。
この曲は映像にならない運命なのかと半ば諦めかけた頃、
「青山真治さんがカーネーションの映像をやりたがってる」という話を伝え聞き、嬉々としてオファーをさせていただいた。
ぼくは「青山さんの映画だと思って作ってください」とお願いした。「MVっぽい作りじゃなくていい」とも。
出来上がった映像には二重の意味が交叉していた。
風に揺れる<柳>が物語の入り口を示している。
あの日、青山さんは「海岸通りの柳を探しに行ってきます」とニヤリと笑ったのだ。
ぼくの書いた本「宇宙の柳、たましいの下着」へ戻る道もここに用意されている。
偶然にも、廻っているレコードはその本の核にあるアルバム、
Jackie DeShannon『Laurel Canyon』 (1969)だった。
薄暗い小屋で目覚めたピッチング・マシーンのチェーンとバネの痛みをカメラは繰り返し切り取ってみせるが、その鉄に浮いた錆の冷たさと熱を想うたびに、どうしても、ありとあらゆるロックの思い出が蘇ってくる。
全部がつながっている。ただ、それが誰の記憶なのか、錯覚なのかどうかはわからない。
反転する空の下でターンテーブルと高速道路が廻り、レコード・カートリッジは音楽を積んだ車となる。
砂と風で傷だらけになったレコードの音が消え、逃げきれそうもない不穏な空に包まれて音楽は変質してゆく。ラストにある、二人のカーネーションの苦々しい表情もぼくはとても気に入っている。
二人は何を、何処を見ていたのだろう。もう陽は沈みかけている。
自分によく似ているのに全然違う自分がこのヴィデオのあちこちにいる。
音楽から薄い皮膜をひっぺがされたという心地よさが妙に残った。それでいい。
夕景の撮影を終えて、干潟が満ち潮で沈んでゆく中、
カメラを担いで水の中へズボンのまま入っていった青山さんは、最近出会った人の中で確実に一番格好良かった。

直枝政広(カーネーション)

 
 

 
カーネーション『The Very Best of CARNATION “LONG TIME TRAVELLER”』

発売:2018年6月20日(水)
価格:3,241円+税
品番:CRCP-40553/54
仕様:CD2枚組

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[DISC 1]
※()内はオリジナル作品
1. 夜の煙突(『GONG SHOW』)
2. 未確認の愛情(『天国と地獄』)
3. Edo River(『EDO RIVER』)
4. It’s a Beautiful Day(『a Beautiful Day』)
5. Garden City Life(『GIRL FRIEND ARMY』)
6. I WANT YOU(SG『No Goodbye』)
7. New Morning(『booby』)
8. サンセット・サンセット(『ムサシノep』)
9. 月の足跡が枯れた麦に沈み(『Parakeet & Ghost』)
10. Strange Days(『Parakeet & Ghost』)
11. REAL MAN(『LOVE SCULPTURE』)
12. センチメンタル(『LOVE SCULPTURE』)
13. 長い休日(V.A.『Smells Like Teenage Symphony』)
14. やるせなく果てしなく(『LIVING/LOVING』)
15. ANGEL(『SUPER ZOO!』)

 
[DISC 2]
1. スペードのエース(『SUPER ZOO!』)
2. 十字路(『SUPER ZOO!』)
3. 魚藍坂横断(『SUPER ZOO!』)
4. オフィーリア(『WILD FANTASY』)
5. PARADISE EXPRESS(『WILD FANTASY』)
6. ジェイソン(『Velvet Velvet』)
7. さみだれ(『Velvet Velvet』)
8. I LOVE YOU(『SWEET ROMANCE』)
9. アダムスキー(『Multimodal Sentiment』)
10. いつかここで会いましょう(『Multimodal Sentiment』)
11. E.B.I(『Multimodal Sentiment』)
12. Peanut Butter & Jelly(『Suburban Baroque』)
13. Little Jetty(『Suburban Baroque』)
14. Future Song ※新曲
15. サンセット・モンスターズ ※新曲

 

35年目のカーネーション 2018東名阪ツアー FANTASTIC VOYAGE

 
出演:カーネーション
ツアーゲスト:矢部浩志、棚谷祐一、鳥羽修
※各公演スペシャルゲストあり
※全公演座席あり

 

大阪
日程:2018年11月3日(土)
会場:umeda TRAD(旧AKASO)
時間:OPEN 17:30 / START 18:00
料金:前売 5,500円 / 学割 2,500円(全席自由、ドリンク代別、学割は要学生証)
問合:GREENS 06-6882-1224(平日11:00~19:00)
スペシャルゲスト:浦朋恵、山本精一

 

名古屋
日程:2018年11月18日(日)
会場:JAMMIN’
時間:OPEN 17:30 / START 18:00
料金:前売 5,500円 / 学割 2,500円(全席自由、ドリンク代別、学割は要学生証)
問合:JAILHOUSE 052-936-6041
スペシャルゲスト:大谷能生

 

東京
日程:2018年12月7日(金)
会場:日本橋三井ホール
時間:OPEN 18:00 / START 19:00
料金:前売 5,500円 / 学割 2,500円(全席指定、ドリンク代別、学割は要学生証)
問合:DISK GARAGE:050-5533-0888(平日12:00~19:00)
スペシャルゲスト:大野由美子(Buffalo Daughter)、鈴木桃子、ZOOCO、ロベルト小山

[チケット]
11月3日(土)から
※当日、学生証提示で3000円キャッシュバック

 

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