Analogfishの半年ぶりの再始動ライブ「Get it On」ライブレポートが到着。11月3日には7インチ『WITH YOU (GET IT ON)』リリース
Analogfishが10月10日に渋谷WWW Xで開催した、半年ぶりの再始動ライブ「Get it On」のライブレポートが到着した。
Analogfish 「Get it On」 2017.10.10 WWW X
Text Akira Tsutomu
Photos taken by Kaho
Analogfish、半年ぶりの再始動ライヴ。
待ちに待った、と言うべきだが、下岡晃(Vo, Gtr.)のMCにもあったように、半年間ライヴをやらないバンドなんて、世の中には沢山いる。
ただ、それを宣言しなければならなかった理由が彼らにはあったし、それを受け止めて待っている理由がファンにはあった。この夜のライヴはそんなそれぞれの理由と、熱望と信頼と期待が高い沸点で入り交じったものとなった。
19:30を5分ほど越えたところで、客電とBGMがカットアウトされる。
彼らのライヴはSEがないので一瞬の静寂が訪れた。
が、それもすぐにざわめきに変わっていく。
なぜなら、暗がりの中、オンステージしたのはいつもの3人ではなく、4人だったのだ。
フロアに拡がる「?」の中、調音のようにそれぞれが声を出して、始まった一曲目はア・カペラ。「今日も大変だった」と歌われたこの新曲で、まずはなんとなく、魂が抜かれた気がした。
ライヴ全体の構成は、約2時間。
彼らの現在所属するレーベル「felicity」に在籍してからの楽曲がほとんどで、下岡の鋭角な世界感と佐々木健太郎(Vo, Bass)のドリーミーな世界感が幾重にも交差していく、いつも通りコンセプチュアルなものだった。
が、特筆すべきは何曲かプレイされた新曲で、これらはバンドを大きくアップロードしていたように思う。
特に、ライヴの後半に演奏された「WITH YOU (GET IT ON)」は秀逸で、斉藤州一郎(Drs, Vo)のつつみ込むようなドラムの音は、正直少し泣けた。
多分365日、毎日聴ける。そんな曲だった気がする。
下岡がMCで、制作を続けている新しいアルバムは「実は難航している」。
と言っていたが、「WITH YOU (GET IT ON)」をはじめとした新曲を聴くにつけ、そんなことはないんじゃないかな、と感じたりもした。
彼らはおそらく誰も触れたことのない世界を作ろうとしているのだろう。
で、あるならば、その難航の先の「新世界」を必ず観てみたい、と思った。
1回のアンコールに応えて、バンドはステージを去った。
サポートギタリストとして迎えたRyo Hamamotoとともに。
その4人の姿は、これから戦いを挑みにいく武士のようにも見えた。
つまり、とても凛々しかったのである。
☆
そう言えば、下岡は本編の最後にこう言っていた。
「僕たちはAnalogfish、ただのロックバンドです」。
New 7inch Single
Analogfish『WITH YOU (GET IT ON)』(アナログ7インチ)
発売:2017年11月3日(金・祝)
価格:1,700円+税
品番:cap-273 / HR7S072
レーベル:felicity
※完全限定生産商品
※11月8日配信リリース
収録曲:
1. WITH YOU (GET IT ON)
2. Nightfever
Get it On |
ライブフォト
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