Yeti、ニューミニアルバム『ハウル』明日5月31日発売。オフィシャルインタビューが到着
Yeti『ハウル』インタビュー
昨年9月にリリースした1stフルアルバム『アンチテーゼ』から約8ヶ月。Yetiの次なる一手となるミニアルバム『ハウル』の出来栄えに驚いた。これまでの繊細なYetiらしさを内包しつつ、力強く刺激的に進化を遂げた。一方で全てを包み込むかの如く深愛をも纏う。前作で底上げされたバンド力を色濃く感じさせられる珠玉作『ハウル』について、メンバーにたっぷりと語ってもらった。
(取材・文/大窪由香)
4月に行ったリクエストワンマンツアーは、バンドとして初の試みでしたが、やってみていかがでしたか?
涼木「今年の年末で結成5周年なので、いいタイミングだと思ってやってみたんです。年単位でやってない楽曲とかもそろそろ生まれてきてて」
多村「新しいアルバムを出して、そのツアーをやると、昔の曲をどうしても入れ込めなくなったりするところもあるから」
涼木「いま歌っても、どの曲も筋の通る楽曲である自信はあったので、今やることで逆に初期の頃の楽曲を、また新曲のような気分で新しく演奏し直せるというか。ちょうど節目という時に、今一度改めて僕らの楽曲での人気の曲ってどういうものが挙がってくるんだろうかと。そのライヴを実際やってみると、想像しないような盛り上がりがありました。ツアー中も有意義だったし、その後のイベントにも活きて、バンドとしてはすごく収穫のある企画でしたね」
沢村「新しい発見みたいなものもあったよね。ライヴをしてて」
では、5月31日リリースのミニアルバム『ハウル』のお話を伺っていきたいと思います。今作を聴いて、昨年初のフルアルバム『アンチテーゼ』を作ってバンドの核みたいなものを提示したことで、よりYetiとしての楽曲の幅が広がったのかなと感じました。特に収録曲の「阿吽」や「無重力」あたりから。
涼木「はい。去年のフルアルバムがものすごく核になっていて、楽曲を作るスタイルだったり美学だったり、そういうところもすごく学んだものが大きかったんです。実際にツアーを回っても、やっと始まった感じがあって、新しいバンドの核となる武器を再認識した感じがありました。なので、今回のミニアルバムはあまり産みの苦しみみたいなものはなく、『アンチテーゼ』で作った土壌に好きな種を植えていった、という感覚に近いですね。方向性やサウンド面でのネガティブな苦悩っていうのは一切なかったんですね。そういう心の余裕が、精神的に少し前のめりになっているような状態が、ちょっとハードな曲だったり、ちょっと偏ったトゲのあるような曲も今回、生み出したようにも思います」
沢村「すごくフラットな気持ちでしたね。『アンチテーゼ』で今までを出し尽くした感があったので、次はまたイチからっていう感覚で楽曲と向き合って出てきたものを具現化した、という形です。『アンチテーゼ』を出してから一年も経ってないんですが、いい意味で前作とは違った世界観の作品ができたなあと思いますね」
Bikkey「俺はすごく聡くんを頼りにしてるんで、聡くんから出てくるものに色をつけるっていうことは変わらず。それプラス、今回は自分の中でも毎回テーマがあって、そのテーマを作り手が俺に期待を寄せてちゃんと作ってくれるんで、どんどんステップアップしていけました」
多村「僕の中にあるコンセプトとして、無理せずレコーディングをするっていうテーマがあって。その中でどう自分のチャレンジやスキルアップをしていくかということでやっているんですけど、今回『吠える』っていう曲で結構細かいことを入れてみたら、すごく繊細なこともできるんだなっていうことに気付いて。そんな発見もありつつ、今回からレコーディング方法をちょっと変えたんです。今回試しにみんなで合宿に行ったんですね。レコーディングでいろいろと入れ替わり立ち替わりで入れ込んでいったんですけど、そのスタイルもよかったのかなと」
合宿したんですか!
多村「一週間ぐらい泊まり込みで」
涼木「苦痛でしたね」
多村「最初はどうなることかと思ったけど、初日の夜には俺はもう大丈夫だなと思ったよ(笑)」
涼木「レコーディングのことを事務所と打ち合わせして、日程とか場所とかエンジニアさんを誰にするかとか、いろんな話をしている中で合宿っていうワードが出て来た段階で、もう僕は嫌になって即NGを出したんです」
Bikkey「速攻だったよね」
多村「俺はよかったと思うけどなあ」
涼木「制作終わってみたら効率はいいなとは思ったんですが、やはり一人になりたいような瞬間もあるんですよね」
一人にはなれない環境だったんですか?
多村「いや、部屋はありましたよ(笑)」
涼木「みんな同じ部屋で寝袋で寝るんじゃないかとか、林間学校みたいなのを想像してたんですよ。だから絶対に殴り合いのけんかになるって(笑)。行ってみたらちゃんとシングルルームで。すごく広くて音もよくて」
沢村「あと、富士山を見てパワーを得たよね。富士山見ると違いますね、漲ります」
いい環境じゃないですか(笑)。レコーディングの環境の変化は、まさに音に出ていると思います。音のクリアさや深みなど、よりよくなった印象が一聴してわかりましたよ。
涼木「それを感じてもらえたらよかったです。今回、レコーディングの環境も含めて、チームから総入れ替えしたんです。たぶんその辺も、フルアルバムを作ってやっと始まったなっていう、また新しい一歩が始まったような感じなんですよね。僕らの音質ってこういうのだよねっていうことすら簡単に除外していけるようなフラットな気持ちになれたきっかけが、この『ハウル』のような気がします」
では、合宿に行く前にまずは曲出しをして、っていう感じですか?
涼木「そうです。今回も6曲収録でいくっていう決まり事で制作を進めてたんですけど、何十曲か作っちゃって、ギリギリまで選曲して。時間的には余裕はあったんですけど、余裕がある分ものすごく根詰めてギリギリまで作ってましたね」
この6曲に選曲した時のテーマやポイントはありますか?
涼木「聴き触りが斬新だなっていう楽曲をセレクトしたつもりです。あと、CDのタイトルが決まっちゃったら早いんですよ。『ハウル』っていう単語が出てきてからは、ものすごくスピーディーで早かったんですけど、選んだポイントはやはりタイトル由来です。『ハウル』って英語でHOWL、遠吠えや獣の鳴き声のことなんですけど、バンドの軸として守ってきたものって、そこまで鋭利な牙のあるものではなく、どちらかといったらちょっと内面的な叫びというか、内なる熱みたいなものを音に起こすようなことが多かったんですよ。フルアルバムで手足が自由にきくような状況になって、その叫びを内だけでなく外に出していくような、ちょっと獣めいた部分も軸に選曲、制作していった感じですね」
なるほど。一曲目の「吠える」は古語を使った歌詞が独特ですね。
涼木「学生時代、原文古文がすごく好きで。富士山の麓でレコーディングをしたっていうのもあるかもしれないですけど(笑)、この国ならではの美学というか。古語を選んだのは、純粋に日本の深夜の森とか、そういうイメージで僕は遠吠えをイメージしていたので、ちょっと厳かな、水のしたたりというか、暗がりの美しさというか、そういうイメージがあったので、古語がフックになればいいなと思ったんです。楽曲的にはこの曲が一番先行してて、前回のツアーのファイナルの頃にはあったんです。この曲があったから『ハウル』が作れたようなものだと思ってます。内なる叫びのスタート地点をうまく表現できてるのかなって思います」
多村「ドラムはすごく細かいことをやっていて。楽器をやってるような人なら、そう思ってもらえるようなフレーズが多いなと思います。最後のサビはドカンと豪快に展開をして」
沢村「この曲は歌やメロディ、歌詞が映える楽曲だと思うので、前半から後半までほとんど無機質なギターで奥行きを出したり。そんなイメージで、最後にも“吠える”っていう感じのギターが入れられたかなっていう感じですね。いろんな吠え方をしたなっていう、そんな気がしました」
Bikkey「ベースは吠えてないです(笑)。みんなが吠える分、どっしりとシンプルに。無感情で一定な感じでいるんですよね。で、最後のところだけ若干吠えさせてもらった(笑)」
涼木「実は実際のオオカミの遠吠えもサンプリングして入ってたりするんです。最初はメンバーでやろうかと思ったんですけど、それはちょっとさすがにギャグになりそうだったから」
沢村「かなりのクオリティで遠吠えする自信はあるけどね」
涼木「そうだろうね。怒られたらすぐ泣くもんね(笑)」
沢村「その泣くじゃないから!」
(笑)。そして「阿吽」ですが、ここまでヘヴィなものって今までになかったですよね。それに驚いたのと、“阿吽”って“阿吽の呼吸”のように、息を合わせる、みたいなことに使うことが多くなっていたんですけど、万物の始めと終わりという意味をこの曲で再認識しました。
涼木「タイトルだけチェックすると、息を合わせるとか、なんとなくポジティブ寄りな楽曲を想像する方が多いと思うんですが、そこはぜひ意表をつかれていただいて(笑)。おっしゃる通り、スタートとエンド、一対になってるんですよね。だいたい楽曲を作る時は一つの世界観がないと最後まで書けないんですけど、『阿吽』はそれが芥川龍之介の『蜘蛛の糸』という作品で。それを第三者目線で、終わりと始まりみたいなものをあっけらかんと歌えないかなっていうところと、“阿吽”っていう単語自体が面白いなと思ったので、サビに何度もリフレインさせてもらいました」
沢村「ギターに関しては、もちろん一曲を通してYetiらしさのある箇所もあるんですけど、ここまで前衛的なエグいサウンドのギターを出したのは初めてだなっていうのがあって、やってて楽しかったですね。ある種、こういうハードなサウンドでも聡くんの声は活きるんだなっていう発見もありました」
多村「この曲は終始ガチャガチャやらせてもらって(笑)。久しぶりにこういう曲を叩いたら楽しかったですね、単純に。気持ちよくベースやギターを乗っけてくれたんじゃないかなって」
Bikkey「もともとドラムはもっとシンプルだったんですよ。で、一緒にリハに入ってる時に、もっとやっちゃえよ!ピンスポ浴びちゃえよ!って」
沢村「なんか、めちゃくちゃダサい会話だけど(笑)」
多村「だいたいいつも音源はちょっと大人しくやって、ライヴは派手にしようかっていう感じだったんですけど、今回は音源から攻めちゃおうっていう話でまとまって」
Bikkey「ドラムがそういうアレンジになってくれたので、それを聴くとやっぱりベースも上がっちゃうので、そのテンションに合わせていった感じです。音的には、ギター用の歪ませるエフェクターを使って、Yeti史上最高に歪んでる、悪いグルーヴで録らせてもらいました」
三曲目の「無重力」。これこそヘヴィな音に涼木さんの綺麗な声やメロディが合わさって、美しさもありつつ、なんだかちょっと怖さも感じました。
涼木「もともとアンビエントやシューゲイズとか、そういう音楽を好きで聴くことが多かったので、『ハウル』で出すべき音はこの『無重力』に詰まってる、そういう心意気で制作したんです。イメージは宇宙空間。自分が宇宙空間にいるわけじゃなくて、宇宙空間のような精神状態で。閉鎖的で、でも広がり続けている真っ暗な冷たいところ、というのを突き詰めて、なるべく言葉を少なくしてやっていったら、結果的にすごく理想的になったなと。サウンドも、エレキギターをチェロの弓で弾く、ボーイングっていう奏法があるんですけど、それを使って、我々なりのいい仕上がりになったなと。そのボーイング奏法だったり、重いヘヴィなリズムのビートだったり、ダウンチューニングで一音下がっていたりと、聴き応えはあるかなと。ツアーが楽しみだなと思えるような曲になりました」
確かに、ライヴでどんなふうに再現されるのか楽しみです。
多村「この無重力感をどんなふうにライヴで表現するのか……大変そうですね。この曲はちょっと自分的な奏法を変えてみたりして、ふわっとするような音作りをしてみました」
沢村「シューゲイズっぽい要素が強かったので、僕の中では結構初挑戦だったかなと。全体的に重さだったり浮遊感だったり、かといって引っ張られる感じもあったり、そういったイメージを崩さないようなリズムや音選びを意識して作り込んでいきましたね」
Bikkey「たまに聡くんって、俺に“あの映画のイメージで”っていうふうに、映画のイメージで伝えてくることがあるんですけど、この曲はデモでもらった時に、『ゼロ・グラビティ』で、って言われたんですよ。まだ歌詞もできてないところだったんで、その映画を無音にして流しながら、曲を流してベースをつけていったんです。あの映画って、宇宙空間の中、自分がどうなるかわからない。不安な状況しかない。その不安をどう出そうかと考えて、ベースを不協和音にしてちょっと音をずらしているんです。そうするとちょっと気持ち悪い感じになる。世にあるホラー映画とか怖い映画は、その不協和音が絶対に入ってるので、それをベースで出してみたらどうかなっていう挑戦をしてみました」
私の“怖い”っていう印象は、そこに引っ張られたんですね。
Bikkey「そうであってほしいです(笑)。狙い通りですね。歌詞も入ってきて、結構イメージにぴったりあったんで、すごく満足しました」
「ガブリエル」は4月のリクエストライヴで一足先に披露されましたが、この曲がリード曲っていうイメージなんでしょうか?
涼木「この曲は実は制作が一番最後だったんですよ。なので、『吠える』や『無重力』でアルバムの軸をとっていたので、この曲を軸にしたわけではないんです。ただ、『吠える』で始まった内なる叫びっていうのが別の叫びに変化していくようにしたくて、この曲はこのアルバムの中では起承転結の“転”の部分にしたかったんです」
この曲を“結”にすることもできそうなのに、“転”にもってくるとは面白いですね。
涼木「確かに“結”に持っていける要素もありますね。この曲、最初はもっとファンタジーな世界の曲にしようかなと思っていたんです。荒廃した大地に西洋の騎士が倒れていて、そこに一筋の光が…みたいな。それぐらいちょっとストーリー仕立てなものに仕上げたら面白いかなと思っていたんですけど、なかなか苦戦して。
それでファンタジーになる予定だったものが、よりリアルなものになったんですね。
涼木「そうですね。ライヴでの反応もすごくいいので、聴いてくれた方の私生活に置き換えられるような聴こえ方で届けられたらいいなと思います」
多村「この曲はバラードに位置されるものだと思うんですけど、今までのバラードに比べてすごく熱が出せるというか。ライヴ感も出しやすく、しんみりとしたバラードじゃないところが僕的には好きですね」
沢村「今回のレコーディングの直前に新しいギターを手にしまして、全曲それを使ってるんですけど、特にこの『ガブリエル』はそのギターが活躍したかなと。聴いてる人の気持ちが高まるような音になるように意識しましたね。イントロの“ドンドンパン”ってところも、みんなでスタジオで足踏みしたりして録ったんで、そういったところも面白い要素なので聴いてもらえると嬉しいです」
Bikkey「この曲はレコーディングだとピックでちょっと固く弾いてるんです。最後のサビは感情的にはなるんですけど、そこまで熱くなりすぎず、固くいくためにピックで弾いてるんですけど、ライヴでは全部指で弾こうと思ってるんですよ。それはライヴでしか出せない感情であったり、世界観を強調するためにあえてそうしてみようと思って。音源も十分にいいんですけど、絶対にライヴの方がいいって言われる曲にしたいんですよね」
「コントラスト」は、今までのYetiらしい曲ですね。
涼木「そうですね。フラットナンバーというか。きっかけはプライベートで一眼レフのカメラをいじるタイミングがあって。一眼のカメラってちゃんと写真を撮るのもすごく難しいんですよね。露出、色調、ピント……パッと見た景色とファインダー越しに撮った写真と、ずいぶん見え方が違うなっていう。色って面白いなって思ったんです。それで色彩をテーマに何か浮かばないかなと家にこもって、一眼レフカメラをいじった時の感動みたいなものがエネルギーになって生まれた曲なんです。『ガブリエル』から少し温度が芽生えてきて、最終ゴールに向かうためのちょっと溜める部分というか、ライヴを想定してサビのメロディは作りました。今までの経験をそのまま生かしてステップアップできたような、今までのリスナーの方は安心するサウンドだと思います」
多村「5曲目にしてね(笑)。この曲は本当に得意中の得意分野でしたね。そこに今までやったことのない奏法を入れてみたりして、慣れ親しんだフレーズにちょっと色をつけてみたりっていう感じでした」
Bikkey「この曲は結構Yetiにはよくある得意分野なので、でもなんとかしなきゃなと思って」
多村「わかるよ。なんか一個装備を増やしていきたいもんね(笑)」
Bikkey「そうなんです、装備が増えてるんです。今回は一瞬ベースソロももらったりして、そこでも挑戦ができたので。オクターブフレーズを重ねるっていうもずっとやってみたかったので、そこも聴き所です」
沢村「いい意味でフレーズもこだわることなくストレートにやったんですけど、録り方にフックをもたせたくて、いつもならピックで弾いてるところを、指だけで弾いたりしました」
最後の曲「ストレイト」は希望や光を感じさせられるなと思いました。
涼木「この曲は、テレビで駅伝を見ていて」
それで“襷”とかのワードが入ってるんですね。
涼木「そうなんです。今まで、寝る前だったり帰宅途中だったり、そういうところで聴くような印象の楽曲を作ることが多かったんですけど、この曲は何か汗を流すような、体を全力で動かしている最中、その瞬間を表現しようと、走る方々を見ていて興味が沸いて。こだわりとしては、“ストレート”じゃなく“ストレイト”であるところ。“ストレート”って単純明快でまっすぐな、ピュアな希望の光みたいなものを感じられるワードだと思うんですけど、僕が表現したかったのは、出遅れた選手なんですよ。なのでカタカナで表現したら、“ストレイト”の中に“レイト”が入るじゃないかと。なので、今年の末で5周年になるバンドのタイミングの、我々の心の部分、今までの過去を振り返りながらもまっすぐに突き進むぞっていうメッセージ、宣言でもあるような楽曲になったなと思います。『ハウル』の冒頭から始まっていた叫びみたいなものが、紆余曲折を経て、叫びではなく、人の背中を押すようなエネルギーに変えられたら。そういう流れにこだわりがあったので、その次の展開へと完結させないように歌詞を書いていきました」
サウンド面はどうですか?アコースティックギターとエレキとの絡みも印象的でした。
涼木「もともとアコースティックな部分とビートロックな部分との両方を取り入れているバンドだったんですけど、しばらくこういうサウンドをやってなかったんですね。だからまさに、結成当時のサウン後が、5年のタイミングで今やるとこういう楽曲になるっていう、いい変化の仕方というか、原点回帰なところもありますね」
多村「当時の僕らだったらできなかったようなフレーズ作りができているのかなと。ドラムで言うと、前だったらイントロをもうちょっと派手にしてたと思うんですけど、5年経った今ならあえてちょっと渋くというか、タイトめに抑えたリズム作りにしました」
沢村「歌詞やそのメッセージ、メロディの綺麗さを大切にしたかったので、ストレートなサウンドというよりは、包み込むようなサウンドをイメージして作っていきましたね」
Bikkey「こういうフォークソングにロックを合わせた感じっていうのが昔からすごく好きで、どんなベースをつけようかなと考えた時に、AメロはすごくシンプルなんだけどBメロでちょっとベースを泣かせる、そしてサビはまたシンプルにルート弾きをして、歌をぐっと前に出すっていう手法をとらせてもらいました。それは俺の中では王道のポップスのやり方。ここまでそれを出させてもらったのは初めてで、やりたかったことがいっぱい詰め込めました」
6月からこの『ハウル』のリリースツアーが始まります。意気込みを聞かせてください。
涼木「バンド初の本数の多いツアーで。本当の意味でバンドが始まったような気が今していて、最高の自信作をもってツアーを回る準備を今進めています。初めての街も含まれているので、日本列島を『ハウル』一色に染め上げて回っていこうかなと気合い十分です。期待していて下さい。」
Yeti 6th mini album「ハウル」全曲試聴
Yeti『ハウル』
発売:2017年5月31日(水)
価格:2,000円+税
品番:FS-0101
仕様:CD
収録曲:
1. 吠える
2. 阿吽
3. 無重力
4. ガブリエル
5. Contrast
6. ストレイト
Yeti『〜Antitheses 2016 – 2017〜「哲学。」at 代官山UNIT』
発売:2017年5月31日(水)
価格:4,000円(税込)
品番:FS-0102
仕様:DVD
収録曲:
ナスカ
哲学
xi-sai-
picasso
Life
森林に生息する
◯◯と僕
ハロウ
Unbalance
limiter
Scissors
cheese
Birthday
doc
einstein
151A
music
Tomorrow land
door door
if
high light
green
tear drop
loop
全国レコ発ツアー2017
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インストアイベント スケジュール ※上記日程以外にも追加の予定あり |
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