2022-07-20 12:00 Fuhito Kitahara

武満徹による映画・テレビドラマ音楽集『波の盆 武満徹 映像音楽集』発売。武満演奏の第一人者:尾高忠明が指揮

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武満徹による映画・テレビドラマ音楽集『波の盆 武満徹 映像音楽集』が、本日7月20日(水)にリリースされた。

 
武満徹は昨年2021年に没後25年を迎えた日本を代表する作曲家(1930-1996)。
その豊かで独特の響きは「タケミツ・トーン」とも呼ばれ、20世紀を代表する現代音楽作曲家として世界的に評価されている。大の映画好きとしても知られており、映像のための音楽も数多く残してきた“映像音楽作曲家”という側面も持つ。

 
今作は、そんな武満が愛した映画・テレビドラマのために作曲した名曲を集めたアルバム。

 

指揮は、生前の武満とも親しく武満演奏の第一人者ともいわれるNHK交響楽団正指揮者・尾高忠明氏、管弦楽はNHK交響楽団と「武満-尾高-N響」の最高の組み合わせによる新録音となっている。

 
収録曲は、
NHKで放送された吉永小百合主演テレビドラマ 『夢千代日記』(1981)、倉本總原作で「文化庁芸術祭」大賞も受賞したテレビドラマ 『波の盆』(1983)、世界で初めてヨットによる単独無寄港で太平洋の横断に成功した海洋冒険家・堀江謙一(1938-)の実録を原作とした映画『太平洋ひとりぼっち』(1963)など、1950年代から1980年代にかけて公開された映像作品のテーマ曲を中心に収録。

 
なお、先月6月には堀江謙一氏が世界最高齢(83歳)での単独無寄港太平洋横断を再び達成し大きな話題となっている。

 
 

楽曲の選定などで制作に関わった武満眞樹氏、指揮者の尾高忠明氏によるコメントが発表された。

父は映画が本当に大好きでした。映画音楽を作曲する前には、相当長い時間をかけて台本や資料を読んでいましたし、ロケに行ったりもしていました。ただ今作のように、映像音楽だけ独立して演奏されることにとても驚いていると思います。映画好きならではのこだわりがつまったこの作品を楽しんで頂ければと思います。

武満眞樹

 

(難解な)現代音楽のイメージが強い武満徹ですが、今作は思わず涙が出てしまうような美しいフレーズも多く、びっくりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな武満さんの優しく温かい心を感じ取って頂ければと思います。

尾高忠明

 
 

 
波の盆 武満徹 映像音楽集

発売:2022年7月20日(水)
定価:3,300円(税込)
品番:KICC-1600
レーベル:キングレコード株式会社

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収録曲:
夢千代日記(武満徹)
 1.夢千代日記

太平洋ひとりぼっち(武満徹・芥川也寸志)
 2.太平洋ひとりぼっち

3つの映画音楽(武満徹)
 3.「ホゼー・トレス」訓練と休息の音楽
 4.「黒い雨」葬送の音楽
 5.「他人の顔」ワルツ

波の盆(武満徹)
 6.波の盆

 


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