2020-07-29 12:00 Fuhito Kitahara

岩本清顕の自主盤『SOUGI』復刻発売決定。70年代後半~80年代初頭の東京シーンで活動しながら突如失踪した謎多きミュージシャン

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岩本清顕(いわもときよあき)の自主制作盤『SOUGI』が、9月18日(金)に復刻発売されることになった。

 
岩本清顕は1970年代後半~80年代初頭の東京パンク/ニューウェーヴ・シーンで、工藤冬里、螺旋、シンクロナイズド、NON BANDらと活動しながら突如失踪した謎多きミュージシャン。

 
今作『SOUGI+』は、ジョイ・ディヴィジョン「Love Will Tear Us Apart」の超訳カヴァーを含む、1983年の自主制作盤をオフィシャル復刻。

 
ボーナストラックには、、オザケンやスチャダラのボーズもファンだという噂の大阪のポップスデュオ”千紗子と純太”による「Love Will Tear Us Apart」の2020年リワーク、そして岩本が在籍した伝説のポストパンクバンド”美れい”の未発表曲を追加する。

 
 

 
岩本清顕『SOUGI+』(ソウギ・プラス)

発売:2020年9月18日(金)
価格:CD/LP 2,200円(税込)
品番:EM1193CD/LP/DL
レーベル:エム・レコード
解説:江村幸紀
仕様:CD、10-inch vinyl、Digital
※日本語・英語解説、アーティスト写真、歌詞付き

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収録曲:
1. 生理
2. 地獄が見えても
3. 悲しい町で
4. あまり遠くへ行かないで
5. Love Will Tear Us Apart

-ボーナストラック-
6. Love Will Tear Us Apart(千紗子と純太 Rework)
7. 無題 (Performed by 美れい @新宿ロフト 1980年4月22日)

 
作品解説:
かつて自らの過去を葬り姿を消したミュージシャンがいた。その名は岩本清顕。ミニマム極限のオリジナル曲とECDをも驚愕させたジョイ・ディヴィジョンの《超訳》カヴァーを入れた唯一のソロ作『SOUGI』(1983)に、千紗子と純太のリワークと未発曲をプラスしたボアアップ改造仕様。苛立ち、絶望、喪失感のザラついた歌が世代を超えわたし達に問いを突きつける。

岩本はポスト東京ロッカーズ期の関東パンク〜ニューウェーブ・シーンに姿を現し、ポストパンク・バンド<美れい>としてあの『都市通信』に参加。美れいの後、工藤冬里とガイズンドールを結成し工藤と連名で『Hard Rock Album』(1984)を発表。その数、消息を絶つ。
本作は岩本がコジマ録音で自主制作した唯一のソロ作『SOUGI』(1983)に、千紗子と純太による「Love Will Tear Us Apart」のリワーク、工藤冬里・礼子のNOISE『天皇』を思わせる美れいの未発表曲をプラスしたものだ。美れい時代の曲「悲しい町で」を含めた彼のオリジナル4曲は、リズムボックスが冷徹にビートを刻み、ギターとベースで数個のコードが演奏され、切り詰めたような短い詩が放たれる。苛立つ感情を自己にぶつけるのは日本のパンク~ニューウェーブの特徴だが、岩本のふてぶてしいヴォーカルはいっそう苛立ちを増幅させ自壊に導くかのようで、ジョイ・ディヴィジョンの《超訳》にニヒルなクライマックスが訪れる。「俺の不幸を愛してくれ おまえの物だと思ってくれ」というオリジナル歌詞と一切関係ないパンチラインを勝手に作ってぶち込み、その一行で全て押し切るミニマルかつ攻撃的な姿勢に本作の神髄がある。『SOUGI』とは「争議」それとも「葬儀」だったのか。角谷美知夫なら一体なんと応えただろうか。80s自主制作盤のアンタッチャブルが今なおわたし達を揺さぶり続ける!

 

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